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ほんのひととき編集部が気になった記事

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ここでは、旅と本のウェブマガジン「ほんのひととき」の編集部が気になったnoteをまとめています。おもに、旅や文化歴史にまつわるもの、本や書店を紹介したもの、ほんのひとときの記事を…
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#京都

京都・祇園で時の流れを感じる、1番好きな過ごし方。

京都で好きな場所は、どこですか? 私が聞かれたら、「祇園の八坂の塔」って答えると思う。 本当はこういう時は、誰も知らない秘境とか言えたらかっこいいけど...笑 京都の中でも、王道の場所。 でも、そこから見る景色が1番好き。 清水寺で京都らしい写真を。 午前中は別の場所で京都を楽しんだ後、祇園に降り立ち、清水坂を駆け上がる。 参拝を終えて、下っている人とは逆方向。 そして、清水寺の境内へ。 清水寺から山に向かって進んで、折り返し地点。 そこから階段を少し上がった先に

展覧会レポ:京都・福寿園のアートスペースで行われる完全予約制の展覧会とは?

【約1,200文字、写真13枚】  京都の福寿園で開催されている完全予約制の展覧会に行ってきました。茶葉や枝を素材としたインスタレーション作品が展示されており、まるで森の中にいるかのような感覚を味わえます。 茶室でつなぐ  エレベーターでアートスペースに到着すると、優しくも力強い香りが広がっていました。  今年オープンしたばかりのこのスペースでは、木工芸職人・アーティストの中川周士氏による『茶の杜に惑ふ ‐ 個細胞が見る夢 ‐ 』が開催中です。  今回の展示は、森や

久多:北山友禅菊

久多は、京都市左京区の最北端に位置する、豊かな自然と伝統文化が息づく山間の集落です。 特徴 北山友禅菊:左京区久多地域に自生していた野生菊である朝鮮嫁菜(キク科の宿根草)の系統の中から特に強健で栽培しやすい系統を選抜したもので、平成9年から左京区久多地域で栽培されています。 自然豊かな環境:四季折々の美しい自然に囲まれ、特に秋には紅葉が素晴らしい景観を作り出します。また、久多川が流れ、釣りや川遊びも楽しめます。 伝統文化の継承:平安時代から続く花笠踊などの伝統行事が今

白川一本橋周辺:しだれ柳

京都の白川一本橋周辺のしだれ柳は、風情ある風景を作り出す象徴的な存在です。 白川は、京都市左京区から東山区にかけて流れる小さな川ですが、その一部、特に知恩院の南側周辺は、川沿いに美しいしだれ柳が並び、京都らしい風情を感じられる場所として人気があります。 これらのしだれ柳は、川面に枝葉を垂らし、まるで緑のカーテンのように水面を覆います。特に新緑の季節には、鮮やかな緑が川面を彩り、その美しさは格別です。また、秋の紅葉シーズンには、葉が黄色や赤に色づき、また違った風情を楽しむこ

台風10号に翻弄された京都旅、でも、そのおかげで読書三昧

京都に3泊して帰りも(ぷらっとこだま)の予約をし金曜日の午前中に帰る予定でした。帰る日はゲストのチェックインもありましたので、どうしても帰らなければならなかったのですが、、、 帰る前日、ノロノロ台風はまだ、九州でうろうろしていました。さすがに新幹線は運行すると思っていたのですが、静岡の三島→名古屋まで、大雨で基準値を超えたとで、東海道線は計画運休となりました。この時点で新幹線はキャンセルが決定となってしまいました。 京都から新幹線に乗っても名古屋で足止めされるということで

2024夏の思い出

今年の夏は海とか湖とか山とか、けっこうあちこちウロウロした。 次から次へといろんなところにフラフラしていたので、全く筆が進まない。 というわけで、とりあえずダイジェスト版。紅葉の季節になる前に、旬な写真をアップです。 お醤油発祥の町、和歌山県湯浅町 古い町並みが保存されていてステキなところ。 おすすめは、山の上のホテルです。 駅でレンタルした自転車が役に立ちました。 詳しくは、こちら 築地本願寺 東京に用事があったのでインドの宮殿のような本願寺さんへの寄り道しまし

京都探訪記 ~古本まつり編~

川口市出身の自称読書家 川口竜也です! 京都旅行4日目。何だかんだ、もう明日には東京に帰っているのかと思うと、やはり寂しさを感じるものがある。 まぁ去年の2泊3日の弾丸旅行に比べたら、プラス2泊もしている時点で、大分精神的に余裕がある。 それはさておき。8月11日は下鴨神社は納涼古本まつりである。毎年これを目当てに京都を訪れていると言っても過言ではない。 とは言え、お恥ずかしながら私は単なる自称読書家。本を緻密に系統的に読んでいるプロの読書家の方々と比べたら、私が選ぶ

京都の夏を楽しむ │ 下鴨神社 みたらし祭

祇園祭の前祭が終わって、すっかり空気が梅雨から夏へと変わった。京都の夏は暑い。本当にうんざりするほど暑い。 けれど、そんな夏の京都にはたくさんの神事がある。神社やお寺が多いからか、いたるところでお祭りが行われているように思う。そのひとつが、下鴨神社のみたらし祭、通称足つけ神事だ。 うだるような暑さが少し和らいできた夕方に、糺の森を抜け下鴨神社へ向かう。少しずつ夕方から夜へと移りゆく空気を感じて、この移り変わりは「夏だなぁ」と思わせてくれる。 「足つけ神事」ともいわれてい

やっぱり京都の街が好きだと思わせてくれる日のこと │ 祇園祭 前祭 山鉾巡行

7月17日、今日は祇園祭 前祭の山鉾巡行の日である。京都の街がいちばん浮足立つ日といってもいいかもしれない。残念ながら夜行われる神幸祭には行けないので、今年は巡行に合わせて朝早くに四条に向かう。 祇園祭の交通規制の影響で私が乗っていたバスが四条まで行けず、だいぶ手前で降ろされた。改めて京都の人たちはそういった面倒事も受け入れてこの祇園祭の期間を乗り切っているのか、と感心する。 朝8時、山鉾巡行がスタートする少し前に四条を訪れる。巡行前の山鉾を間近で見られるからだ。昨日まで

京都の桜のおはなし 【前編】南北朝の桜

結論足利尊氏と後醍醐天皇の対立から朝廷が京都と吉野に分裂した。 北朝は京都御所として500年以上利用され、南朝はお花見の宴会会場になった。 歴代の偉人も感動するほどの桜の美しさが令和時代でも観られる。 2024年は京都のお花見スポットについて話します。京都の桜の開花予想は3月24日です。2022年、名古屋の桜スポット、2023年、東京の桜スポットについてお話ししました。詳しくは、下の記事をお読みください。 2024年は、前編、後編に分けて京都の桜についてお話しします。

春の京都の片隅を歩く。桜の行方を追いかけ彷徨う日には

4月1日。新生活にドキドキしたり、そうでなくてもなんとなく背筋がピンとしたり。フリーランスで特に環境に変わりはない私ですら、「新しい区切りだな」と思えるこの時期が好き。4月1日、桜の開花も進みつつあり、そして京都の天気予報は大きな晴れマーク。いいスタートを切るためにも、始まりにふさわしいこの日を、桜巡りDayに充てることとした。 気づいたら、1日で10キロ近く歩いていた。歩こうと思って歩いたわけではなく、桜を追い求めていたら、歩いていたのだ。バスは混雑していてあまり乗る気に

泊まれる本屋?体験型ホテル「TUNE STAY KYOTO」

最近、「泊まれるホニャララ」を楽しんでます。 以前、ホテルにおいて、とにかく広さに興奮してた頃は、京都や日光のリッツカールトンスイート(277㎡)や、ハレクラニ沖縄のペントハウス「オーキッドスイート」(294㎡)に宿泊したり、古さと歴史に魅了されてクラシックホテルを巡ったりしていましたが、今は、ユニークなコンセプトに萌えるんだな~♪ 先週は、泊まれる京町家「NAZUNA京都 椿通」の宿泊記の記事を書きました。 今回は、「泊まれる本屋」とも言える「TUNE STAY KYO

京都が大好きな私が、さらに大好きでたまらない場所について。丸太町~出町柳~鴨川

京都が大好きでたまらずに移り住んでしまった私だけれど、その京都の中でも、とりわけ大好きなエリアがある。それが、神宮丸太町~出町柳~下鴨神社のあたりだ。地図でいうと、鴨川が左右に分かれて、賀茂川(西)と高野川(東)に分岐するちょうどそのあたり。 晴れた日には、ついこのエリアを散歩したりカフェにふらっと立ち寄りたくなったりする。数ある大好きな京都のエリアの中でも、特別視したくなるほどにお気に入りのエリアなのだ。 今日はそんな大好きな場所で過ごすお気に入りの時間、場所をまとめて

行きたい場所を繋いでいく自転車旅。

私が京都を好きな理由のひとつに、自転車でどこにでも行ける、というものがある。京都の街はコンパクトにぎゅっとまとめられていて、道は碁盤の目状に広がっているので、道に迷うこともなく、北へ南へすいすいと進める。鴨川を走り抜けば、信号もなく快適に風を感じられる。自転車で走るには実に快適な街だ。 春の訪れをひそかに感じる日々。実際はまだ寒いけれど、冷たい空気のなか太陽に照らされて揺らめく木陰や澄んだ青空を見ていると、外に出たくてたまらなくて、いつのまにか新しい場所へと足を運んでいる。