杉浦非水は、日本のグラフィックデザインのパイオニアとして知られており、『非水百花譜』は、彼のデザインセンスが遺憾なく発揮された作品です。大正時代に刊行された植物図鑑。当時としては珍しい多色摺木版画で、アール・ヌーヴォーの影響を受けた、装飾的な要素と植物の細部まで丁寧に描写された写実性が融合しています。谷上廣南は、明治から昭和初期にかけて活躍した染織図案家です。 現代でいう染織デザイナーとして、京都・大阪を中心に活躍し、 1925年(大正14年)の大阪図案家協会設立時には発起人の一人として名を連ねています。彼の作品は、日本の伝統的な木版画の技術と、西洋の植物学の影響を受けた独自の画風で、高い芸術性を確立しました。
撮影者:藤井亮太 X:https://twitter.com/Kyoto_Ryota_F Portfolio:http://kyotoryotaf.myportfolio.com/work
執筆者:玉川可奈子/和歌(やまとうた)を嗜む歌人(うたびと)・作家
(画像:大宇陀 又兵衛桜)/月一連載
執筆者 三浦夕昇 樹木がとにかく好きな20歳。
日本の樹木や、森のことを、写真と共にゆる〜く解説。森の中を散歩するような気持ちで、お気軽にお立ち寄りください。個性豊かな樹木達が、いつでも優しくおもてなしいたします。
執筆者:ヴェルデ@歴史・美術ライター https://note.com/azzuro0205 2024年10月30日マガジン名変更「描かれた日本の植物」→ 「描かれた日本と世界の植物」