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医療従事者/臨床メモ

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記事一覧

突然襲い掛かる!「頚椎偽痛風」の恐怖とは!?クラウデンス症候群

✅クラウデンス症候群(Crowned Dens Syndrome)は、 第1頸椎と第2頸椎の環軸椎の十字靭帯に偽痛風様の病変が起こる疾患歯突起周囲にピロリン酸カルシウムが沈着し、炎症を…

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2か月前
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なぜ癌で脳卒中を引き起こす?トルソー症候群の謎に迫る

【臨床メモ】  がん患者さんのリハビリをしていると、脳卒中症状が現れることが、  稀にあります。 ✅トルソー症候群とは、  ・癌(悪性腫瘍)の合併症の一つ  ・癌細…

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2か月前

血糖コントロールの不良が認知機能に影響を与える?糖尿病性認知症

【臨床メモ】  臨床上、血糖コントロールの不良で一時的に、  認知機能が低下しているといった患者を見かけ    ることがある ✅認知症の分類 ・アルツハイマー型認知…

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5か月前
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頸椎牽引

【臨床メモ】  頸部周辺の疾患に不安や恐怖を感じる  セラピストは少なくないと思います。  臨床のヒントになる情報をまとめた ✅牽引の角度 ・頸椎1~2番を伸ばした…

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5か月前

脊髄癆

【臨床メモ】  梅毒:梅毒トレポネーマ (Treponema pallidum)という細菌感染症 ・性的接触 ・早期の適切な抗菌薬治療で完治可能 ・脳に入れば脳梅毒 ✅脊髄癆(せきず…

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5か月前

手のひらのしこりが!?指が曲がってしまう謎に迫る

【臨床メモ】  手指が曲がってきた。指が伸びない。 ✅デュピュイトラン拘縮とは、  手のひらにある腱膜が硬くなり、  指が曲がったまま伸ばせなくなる病気 ✅臨床所…

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5か月前

青竹踏みで健康になる!驚きの効能に迫る

【臨床メモ】 東洋医学では足の方形は地をかたどる。と言いいます。 歩く以上、足の疲れは万人に起こります。 とても簡単にできる運動を紹介します。 青竹踏みは、日本古来…

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8か月前

風土が生む驚きの精神構造とは?

【臨床メモ】  患者を診るとき3つのタイプに分類します。  患者と自分自身(療法士)がどのタイプかを知ることが、 リハビリの進捗に大きく関わると思っています。 …

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9か月前

身体の中の三角

【臨床メモ】  〜三角と言えば。  三角のつく医学用語をまとめてみました。 ✅スカルパ三角(大腿三角)  ✓鼠径靱帯  ✓縫工筋  ✓長内転筋   スカルパ三角を通るモ…

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1年前
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輸血後の安静度

【臨床メモ】 リハ開始時に輸血をした、輸血中といった患者は少なくないと思います。 ではどういった点に注意が必要でしょうか。 ✅一般的に、輸血後は安静   少なくと…

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1年前

人喰いバクテリア

【臨床メモ】 リハ職でこの患者さんを担当することは超貴重だと思います。 なぜなら致死率が高いからです。 ✅人食いバクテリア ・劇症型溶血性レンサ球菌感染症の略称 ・…

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1年前

身体の中の四辺形

【臨床メモ】 QLS (quadrilateral space): 四辺形間隙と呼ばれる隙間。 身体の中で四角や四辺の付く部位はたぶんここだけかと。 肩の後方タイトネス等、肩関節周囲は…

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1年前

心も体もほぐれる!リラクセーション手技のいろいろ

リラクセーション手技の種類 【臨床メモ】 臨床上、時に話題となるマッサージ、リラクセーション手技。 よくマッサージしかしないとか、もみもみして、など ネガティブな…

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1年前

フォルクマン拘縮の5P

【臨床メモ】 拘縮というと手。 多くの臨床家が関節拘縮に出会うことは多いです。 拘縮の中でもこの5つの所見があれば、 重篤な拘縮です。 ✔フォルクマン拘縮の5Pとは、…

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1年前
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身体の中にある島

【臨床メモ】 身体部位としては島皮質 (とうひしつ) と ランゲルハンス島(らんげるはんすとう) たぶんこの2つだけだと思います。 ・島(とう) ・ランゲルハンス島(と…

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1年前

炎症徴候

【臨床メモ】 おさえておきたい臨床知識。 自分がよく遭遇するのが、 術後の患部に炎症がある、 リハ開始時に関節が腫れて熱感がある。とか。 炎症所見は絶対見逃せない。 …

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1年前
突然襲い掛かる!「頚椎偽痛風」の恐怖とは!?クラウデンス症候群

突然襲い掛かる!「頚椎偽痛風」の恐怖とは!?クラウデンス症候群

✅クラウデンス症候群(Crowned Dens Syndrome)は、
第1頸椎と第2頸椎の環軸椎の十字靭帯に偽痛風様の病変が起こる疾患歯突起周囲にピロリン酸カルシウムが沈着し、炎症を引き起こす疾患で、
別名 歯突起周囲偽痛風 とも呼ばれる。
主に高齢者に多く見られます

✅主な症状
・予兆なく現れる突発的な激しい首の痛み
・首筋の痛み(後屈痛が特徴)
・首の硬直
・肩こり
・頭痛
・発熱を伴うこ

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なぜ癌で脳卒中を引き起こす?トルソー症候群の謎に迫る

なぜ癌で脳卒中を引き起こす?トルソー症候群の謎に迫る

【臨床メモ】
 がん患者さんのリハビリをしていると、脳卒中症状が現れることが、
 稀にあります。

✅トルソー症候群とは、
 ・癌(悪性腫瘍)の合併症の一つ
 ・癌細胞が分泌する物質によって血液凝固能が亢進し、
  脳卒中を引き起こす
 ・1865年にフランスの神経内科医トルソーによって報告
 ・癌患者は癌でない人に比べて、脳梗塞を起こすリスクが約2倍

✅トルソー症候群の診断
 ・血液検査
  

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血糖コントロールの不良が認知機能に影響を与える?糖尿病性認知症

血糖コントロールの不良が認知機能に影響を与える?糖尿病性認知症

【臨床メモ】
 臨床上、血糖コントロールの不良で一時的に、
 認知機能が低下しているといった患者を見かけ  
 ることがある

✅認知症の分類
・アルツハイマー型認知症
・血管性認知症
・レビー小体型認知症
・前頭側頭型認知症

✅糖尿病性認知症とは
 糖代謝異常が深く関与している
 認知症の臨床型のこと

 ・アルツハイマー病や脳血管障害よりも、
  糖代謝異常による神経障害との
  関連性が高

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頸椎牽引

頸椎牽引

【臨床メモ】
 頸部周辺の疾患に不安や恐怖を感じる
 セラピストは少なくないと思います。
 臨床のヒントになる情報をまとめた

✅牽引の角度
・頸椎1~2番を伸ばしたいなら
 → 垂直に引っ張る

・頸椎3~5番を伸ばしたいなら
 → 15~30°の角度でに引っ張る

・頸椎6~7番を伸ばしたいなら
 → 30~45°の角度でに引っ張る

✅おすすめのテクニック
・脳内血流促進法(ポンピング法)

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脊髄癆

脊髄癆

【臨床メモ】
 梅毒:梅毒トレポネーマ
(Treponema pallidum)という細菌感染症
・性的接触
・早期の適切な抗菌薬治療で完治可能
・脳に入れば脳梅毒

✅脊髄癆(せきずいろう)とは
・梅毒による中枢神経系の慢性疾患
・梅毒に感染後10年以降に発生する
 変性梅毒の1つ
・脊髄後索の退行変性

✅症状
・電撃のような痛み、
・瞳孔異常
・温度感覚の異常、
・知覚の異常、
・歩行障害

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手のひらのしこりが!?指が曲がってしまう謎に迫る

手のひらのしこりが!?指が曲がってしまう謎に迫る

【臨床メモ】
 手指が曲がってきた。指が伸びない。

✅デュピュイトラン拘縮とは、
 手のひらにある腱膜が硬くなり、
 指が曲がったまま伸ばせなくなる病気

✅臨床所見
 ・圧倒的に男性、両側に所見あり
 ・中高年の男性に多く
  特に男性や45歳以上の人
 ・稀に女性や若い人

✅原因
 ・不明
 ・遺伝的な要素
 ・糖尿病などの基礎疾患、
  手の負傷などが関係?

✅症状
 ・手のひらに小さ

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青竹踏みで健康になる!驚きの効能に迫る

青竹踏みで健康になる!驚きの効能に迫る

【臨床メモ】
東洋医学では足の方形は地をかたどる。と言いいます。
歩く以上、足の疲れは万人に起こります。
とても簡単にできる運動を紹介します。
青竹踏みは、日本古来の健康法の一つです。

✅青竹踏みのさまざまな効果
1. 足裏の血行改善
青竹踏みによって、足裏の血行が促進されます。
足裏には、全身の約1/3のツボが集中しているといわれています。
これらのツボが刺激されることで、血行が促進され、

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風土が生む驚きの精神構造とは?

風土が生む驚きの精神構造とは?

【臨床メモ】
 患者を診るとき3つのタイプに分類します。
 患者と自分自身(療法士)がどのタイプかを知ることが、
リハビリの進捗に大きく関わると思っています。

✅各タイプの患者の特徴に基づいて、
 リハビリプログラムを提供するアイデアを提案です。
 ビビりタイプ(慎重)の患者には、安全性を重視したリハビリを提供する 
 ことで、彼らの不安を軽減し、進歩を促すことができます。
 離床を進め

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身体の中の三角

身体の中の三角

【臨床メモ】
 〜三角と言えば。
 三角のつく医学用語をまとめてみました。

✅スカルパ三角(大腿三角)
 ✓鼠径靱帯
 ✓縫工筋
 ✓長内転筋
  スカルパ三角を通るモノ(触診)
  ✓大腿静脈(V)
  ✓大腿動脈(A)
  ✓大腿神経(N)
  内からVANする

✅頸動脈三角
  ✓顎二腹筋後腹
  ✓肩甲舌骨筋
  ✓胸鎖乳突筋
  頸動脈三角を通る
  前頸三角の一部で通過
  ✓総頚

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輸血後の安静度

輸血後の安静度

【臨床メモ】
リハ開始時に輸血をした、輸血中といった患者は少なくないと思います。
ではどういった点に注意が必要でしょうか。

✅一般的に、輸血後は安静
  少なくとも30分から1時間は安静にしていることが推奨
  輸血の種類や状態、輸血量によっては、より長い安静時間が必要
  医師や看護師から具体的な安静時間の指示を受け、
  適切に対応するよう

✅輸血後は、安静にしていることが望ましい。
 輸

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人喰いバクテリア

人喰いバクテリア

【臨床メモ】
リハ職でこの患者さんを担当することは超貴重だと思います。
なぜなら致死率が高いからです。

✅人食いバクテリア
・劇症型溶血性レンサ球菌感染症の略称
・レンサ球菌は、
 皮膚や粘膜に生息している常在菌
・傷口から体内に入り込むと、
 急速に全身に広がり、
・手足の壊死や多臓器不全を
 引き起こすことがあ
・致死率は約30%と非常に高い
・早期の治療が重要

✅人食いバクテリアとは、

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身体の中の四辺形

身体の中の四辺形

【臨床メモ】
QLS (quadrilateral space):
四辺形間隙と呼ばれる隙間。
身体の中で四角や四辺の付く部位はたぶんここだけかと。

肩の後方タイトネス等、肩関節周囲は後方に問題を抱えることも多い。

✅四辺形間隙は、
・大円筋
・小円筋
・上腕三頭筋長頭
・上腕骨
に囲まれている隙間であり、

腋窩神経が通過

✅四辺形間隙症候群は、
この隙間を通る腋窩神経が圧迫されることで起

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心も体もほぐれる!リラクセーション手技のいろいろ

心も体もほぐれる!リラクセーション手技のいろいろ

リラクセーション手技の種類

【臨床メモ】
臨床上、時に話題となるマッサージ、リラクセーション手技。
よくマッサージしかしないとか、もみもみして、など
ネガティブなアプローチとして非難を受けのがマッサージ。
では、どのような手技があるのかを確認していきます。

マッサージ、リラクセーションで行われる手技のひとつに
叩打法があります。

やり方次第で、目的が大きく変わります。
リラックス効果を狙うこ

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フォルクマン拘縮の5P

フォルクマン拘縮の5P

【臨床メモ】
拘縮というと手。
多くの臨床家が関節拘縮に出会うことは多いです。
拘縮の中でもこの5つの所見があれば、
重篤な拘縮です。

✔フォルクマン拘縮の5Pとは、
・疼痛(pain)
・脈拍消失(pulselessness)
・運動麻痺(paralysis)
・蒼白(pallor)
・異常知覚(paresthesia)の
 5つの初期症状

✔フォルクマン拘縮は、​
・骨折を始めとした外傷に

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身体の中にある島

身体の中にある島

【臨床メモ】
身体部位としては島皮質 (とうひしつ) と
ランゲルハンス島(らんげるはんすとう)
たぶんこの2つだけだと思います。
・島(とう)
・ランゲルハンス島(とう) ← これは有名


✔島:(島皮質)
・大脳皮質の一領域:前頭葉、側頭葉、頭頂葉の一部
・大脳外側の奥
・シルビウス溝(外側溝)の中
・島皮質前部:嗅覚、味覚、内臓自律系、及び辺縁系の機能に
・島皮質後部:聴覚、体性感覚、骨

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炎症徴候

炎症徴候

【臨床メモ】
おさえておきたい臨床知識。
自分がよく遭遇するのが、
術後の患部に炎症がある、
リハ開始時に関節が腫れて熱感がある。とか。
炎症所見は絶対見逃せない。
リハ後のクーリングやアイシングは急性期だと大事。

炎症徴候とは、​
体に炎症反応が起こった際に現れる特徴的な症状のこと

❶発赤、​
❷発熱、​
❸腫脹、​
❹疼痛、​
❺機能障害の5つ。

これらの徴候は、​
細菌やウイルスに感染

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