信長・秀吉 御茶湯御政道
安土・桃山時代は、世界史的に貨幣制度が混乱した時代だった。日本国内で流通してきた銅銭と反比例するように、明での銅の産出量が減ってくることで、銅銭の絶対量が不足してきた。
日本の石見銀山で採掘された銀が、灰吹法(はいふきほう)という精錬技術の導入によって生産量を爆発的に伸ばし、それを明に輸出することで、世界経済が
回り始める。日本で産出した銀が大陸に渡り、銅貨から銀貨への転換を促した。
こうした経済のグローバル化によって日本は豊かになり、富裕層が形成されていく。堺商人など