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 歴史小話 ①

 今週は、忙しくて、やることがあるので、短めの歴史の小話を。

 頭が切れる人は、人に、警戒されやすい。
 黒田官兵衛は、本能寺の変の時、羽柴秀吉と共に、毛利攻めをしていた。
 秀吉が、本能寺の変で、師匠の織田信長が亡くなったのを聞きて、泣いたのは、真実の涙だったと思う。秀吉は信長に拾われ、人がましくなれたからだ。
 官兵衛は、本能寺の変を聞いたとき、どういう言葉を秀吉にどういう言葉をかけたか分からないが、官兵衛は、秀吉に、今が天下を取る絶好のチャンスだということを、進言した。
 秀吉は、官兵衛の智謀にそら恐ろしさを感じたらしい。
 しかし、その後の秀吉は、官兵衛の知恵で、天下を取った。
 
 秀吉は、天下人になった後、配下の部下に、次は誰が天下を取ると思うかを、その場の座興で、きいていた。
 配下は、徳川殿や上杉景勝殿であろうかとか、色々、言い合ったが、秀吉は、
次に天下を取るのは、あの びっこ よ。といった。
 あの びっこ とは、織田信長の荒木村重攻めで、村重に1年間、幽閉されて、びっこ になった黒田官兵衛を指す。
 この噂話を風伝いにきいた、黒田官兵衛は、身の危険を察知し、豊臣秀吉に隠居を申し出て、家督を息子の黒田長政に譲った。
 官兵衛自身は、出家して、黒田如水となった。

 昔からのの言い伝えで、大愚は大賢である、という。
 一見、ボォーとしている、馬鹿に見える人物は、実は賢い人なのだ という意味だ。

 味わい深い話である。

  

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