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【140字小説】今日から始められるんだよ、と魔女が言ったから僕は小説を書いてみた。

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開幕

真々部さんはいつも先回りして物事を考えている。達ちゃんは「してほしい事」を言わない人だから、そう言って和尚の背中を流してあげるのも、かゆい、と言わないから。届かない所もよしとする和尚の些細な癖を、いちばん理解してるんだろう。風呂場から笑い声。仲良しというよりまるで家族だなあ(続)

段ボールの中柔らかい白いフリースの上で丸くなる白い子猫。同化してるな。一緒に寝たくても大きさが違うからか、フクは段ボールに顔だけ突っ込んで寝そべる。異種でもこんな仲良しなんていいな。両方♂だから気が合うのかもしれない。そこには相手に対する「優しさ」が溢れてる。よかったなフク(続)

10.届かない

連続140字『長崎すひあすくわっど』3-61

連続140字『長崎すひあすくわっど』3-58

140字小説『蕩ける』

もー達ちゃんついてる、それよりお前のほうが豪快だわママよ。うん二人ともドローだと思います。食べ終わった後はあっという間に片付けしてくれる。ほんと迅速。俺あ風呂入るわ、達ちゃん入るのはいいけどちゃんと暖かいの着ないと、真々部さんが着替えを用意しながら、ちょっと背中流してくるわ(続)

自然の豊かな宿へ赴き 夜を迎える 部屋の明かりを付けず 夜の帳(とばり)に その身を委ねて 窓を開けて穏やかな風を呼び 自然の奏でる調和(ハーモニー)を感じて 穏やかに眠りに就く コンクリートの街から離れた時くらい 涼やかに夜を過ごして良いだろう

今日はどうやらあの二人早く帰ってくるらしい。子猫の写真が功を奏したか。早めに夕飯の支度をと思い平屋に戻ると、いつの間にかフクと子猫がついてきていた。そういえば子猫の名前を聞いてなかったな、お向かいさん家に寄る口実が出来た。茹でたささみを振る舞って二匹をもてなす。賑やかな日だ(了)

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21.わかってない

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和尚と真々部さんはお互いに唯一無二の存在、友人同士でもそれ以上ではない、というのがポイント。あーびしょ濡れだわタオル貸して、背中流すだけがお湯掛け戦争になったらしい。さあ仕事片付けるわ、真々部さんは仕事用の部屋に戻ってく。達ちゃんはもう大丈夫よ、その言葉はとても頼もしかった(了)

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019/選択はいつもスペシャル

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とか言ってる側から根っこに足取られてバランス崩して、見越したかのような見事な設楽キャッチ。キャッチて。ほら危ない、俺抱えたぐらいじゃびくともしない腕で、栗とあけびと松茸も死守。こういうのがスパダリ言うんだろうけど、ちょっと面白くないんよスパダリは俺でありたいのお!わかって!(続)

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