140字小説『儚い』
「言葉では、なんとでも言えるわ」
笑顔でつぶやかないで。
「残酷ね。私を切り捨てるなんて」
そうだね。
「もういい。でも、また逢えるでしょ?」
うん。いつかね。
「それまで、ほかの人を愛さないと約束して」
もちろん。
あなただけだよ。
「この花瓶がいいかな」
美しく咲き続けてね。
ごめんね。
ちょきん。
「言葉では、なんとでも言えるわ」
笑顔でつぶやかないで。
「残酷ね。私を切り捨てるなんて」
そうだね。
「もういい。でも、また逢えるでしょ?」
うん。いつかね。
「それまで、ほかの人を愛さないと約束して」
もちろん。
あなただけだよ。
「この花瓶がいいかな」
美しく咲き続けてね。
ごめんね。
ちょきん。