昔の小説に手を加える場合ほぼ全面改稿になる代わり「今の筆致」で書きなおせる気楽さがある。これが一昔前になると中途半端に「今の筆致」に近いため、原形を維持する部分と修正する部分を見極め、全体のバランスを調整するという手間がかかる。個性や度合いで変化するし、どちらも難業には違いない。