和泉悠著「悪口ってなんだろう」読書メモ ・言葉による攻撃は、コミュニティーの中で権力者が生じないために用いられる ・悪口が楽しいのは人をだしにして笑いを取ると言う人間のダークな本性 ・悪口はバーチャルな性質を持つ。笑いに変えることも人の尊厳を損なうこともできる
和泉悠著「悪口ってなんだろう」読書メモ ・誹謗中傷がスルーされてしまうなら、それはやってもいいと言うルールを作り出し、間接的に権力を持つ ・表面的に相手を褒めていたとしても、間接的に優劣を表現する発言は悪口になり得る ・誰かをランクが下の存在として扱うかどうかが悪口の基準になる
和泉悠著「悪口ってなんだろう」読書メモ ・人を傷つけるから悪口が悪いと言う発想では悪口を理解できない ・悪口が悪いのは序列を作り出し誰かを劣った存在として取り扱うことは悪いからだ ・やりとりをイーブンにすることによりランクを同じにする
📖「悪口ってなんだろう」(最後) 小学生同士は本来同じランク。しかし、保護者や先生が子供の悪口をスルーすると、子供は「それを言ってもよい」と了解と見なしてします。誰かがきちんと「それは言ってはダメ」と指摘することが大切。
📖「悪口ってなんだろう」 ー悪口と軽口の境界ー仲良しの2人が「あほ/きもい」と言い合えるのは、お互いのランクを下げない前提の関係性があってこそ。その関係性がなければ、軽口は悪口に、いじりはいじめとなる。 →ハッとさせられる。誰でも知らぬ間に「悪口」をいっている可能性があるのね。
📖「悪口ってなんだろう」 悪口には比較がともない、誰かが誰かより劣っていると言うこと。そして、現代では人を下のランクにすることは悪いこととみなされる。
📖「悪口ってなんだろう」 悪口の恐ろしいところ:一度悪口を言われてスルーすると、その悪口は言ってもよいということになり、繰り返されること。 →小生、悪口をいう輩と同じ土俵に立ちたくないから、あえてスルーしてた!逆効果だったなんでショック☹これからは少し言い返そうかな?
📖「悪口ってなんだろう」by和泉悠 「悪口」は、言った側または受け取った側の感覚・常識によるところがあるため、定義が難しい。説教は不快や居心地の悪さが生じるときがあるが、悪口には分類されないだろう。よって、人を傷つけるイコール悪口であり悪いもの、とは限らないのである。