悪口かどうかの判断基準
言った本人に悪気がなければ
誰に何を言っても悪口にならないのだろうか?
相手が傷つかなければ
何を言っても悪口にはならないのだろうか?
そういう疑問を持ったことがある。
人の容姿をからかったり、汚い言葉で罵ったり、人格を否定したり。
そんなのはあからさまに悪いことだってわかる。
じゃあ、こういう言葉はどうだろう。
「あなたは悩みが無さそうでいいね」
「専業主婦は気楽でいいわね」
相手からの言葉に自分が傷ついたとき、
「この言葉に傷つくことは妥当なのか?」と考える。
自分が深読みしすぎたり、気にしすぎているだけなのか。
相手が配慮に欠けていたり、無意識に悪意を抱いているのか。
答えのない問いだと思っていた。
ところが、今読んでいる『悪口ってなんだろう』という著書に、
私の長年の問いに対する答えのようなものが言語化されているように感じた。
要約すると、「相手のランクを落とす発言」が悪口になるということだった。
相手のランクを落とすとは、どういうことか。
それは、優劣の比較や決めつけによる偏見だ。
先の例でいくと、
相手が自分より、「複雑な思考を持ち合わせていない、短絡的」、「社会的に重要な存在ではない」と遠回しに言うメッセージになってしまうかもしれない。
本当は人間はみんな複雑で、
それぞれ事情を抱えて生きているのに、
偏見や決めつけで相手を判断し、
相手のことを知ろうともしないこと。
相手を軽んじて尊重しないこと。
自分の発言が悪口と捉えらることを恐れて
何も言葉を発せなくなるのは嫌だから、
言葉選びに気をつけたり、
誰も傷つかないようなトピックのストックを持った人になりたいなと思う。
なんか、いい人ぶってる文章になってしまった。