アリバイ:犯罪などで被疑者・被告人が犯行に関わっていないことを推認させる間接事実の一つ。ラテン語の副詞 alibī に由来。 alius ibī(他の場所に)の合成語。山名摩耶の場合、男性と旅行に行ったのではなく、のぞみと行ったことにしていた。親に対する情報操作の一つ。
名器3: 巾着は小物入れの巾着のように膣の入り口が締まっているタイプの名器。入り口に近い箇所が絞まることから、挿入後は男性器の根元を絞められている感覚。 蛸壺は膣の奥の方が締まるタイプの名器。蛸壺のように男性器が膣の奥へと吸引されるような密着感と快感を男性側に与える。
合鍵2:鍵が開ける扉の向こうにある物へのアクセス権を有することになる。一度入ってしまえば、別途鍵が掛かっていなければ自由にその空間にある物を見て、触って、使うことが可能。摩耶に合鍵を渡したのは軽率だった?見られてはいけない物は見えないよう別途施錠されていたと武田は思った。
身バレ:自分の身元がバレてしまう意。隠していたはずの名前や住所などの情報が割り出され、インターネットに晒されてしまうことを言う。昨今はInstagramやX(旧Twitter)への投稿などから個人情報が割り出される。妬みにより嫌がらせなども増えているため、注意が必要。
偏見:年の差カップルにはとかく偏見が付きまとう。男性の年齢が上の場合、若い子を誑かしたなど。女性が上の場合、色ボケとか、若い男性を飼っているなど。基本的には自分の価値観(固定観念)に合わないものを奇異に思うことが背景。一般社会では価値観の均一化が進んだ結果、生まれたのが固定観念。
フェチ:フェティシズム。長期にわたる、生命のない対象物(衣服や性具に限らない)に対する強烈な性衝動、妄想、行動が持続、反復する状態。その性衝動、妄想、行動により著しい苦痛、または社会的、職業的な障害を引き起こすとされている。✕✕フェチだ、と言えるうちは問題ではないかもしれない。
背徳:道徳に背くこと。人々が正しいことをするために、守り従わなければならない基準から外れていること、或いは逆のこと。性行為の中ではアナルセックスがそれにあたるだろうことは予想される。任務のため、田口静香は厭わないという。普通の女性であるのぞみや刘は断固拒否する。
裸エプロン:昭和的なエロい恰好で、夫・パートナーを性的に興奮させる意図がある行為。「昭和的」というあたり、若い世代は古くて興味がないと思われる。さすがに優しいのぞみ、武田のエロいリクエストを快く受けてくれるし、親友の摩耶は武田を挑発するためにやろうと思っていた。
常備品:普段から出入りしている相手なら部屋に常備品を置いていてもおかしくない。他の人が来た場合に困らないように収納・格納する手間はあるが。のぞみは武田の部屋に堂々とパジャマ、下着、洗面道具、化粧品などを置いていた。他の人が来ない前提だったが、摩耶が一人で来るとなる事情は違う。
髪型:流行り廃りが大きなものの一つだが、やはりその時、流行に乗らなかった時の疎外感と楽しまないと損なのが相まって、日本では流行すると全員が右に倣え的になる現象がみられる。触角が流行れば皆触角有り、インナーカラーが流行れば年配の女性でもインナーカラーを入れる。
外泊の言い訳:会社の合宿所集合研修以外で自宅娘が外泊できるのは珍しい。仕事(業務命令)ならば、家の者にそのまま伝えればよい。彼氏との外泊など結婚前の娘がしないとされている外泊は、友達との旅行か、食事会の後そのまま友人宅に宿泊するケースか。そこで友人とのアリバイ作りが大事。
ノーブラ:和製英語で「ブラレス」。1970年代初頭のウーマンリブ運動において、一部の活動家はブラジャーを「女性を拘束する象徴」として敵視し、ブラジャーを焼く、日常生活でブラジャーを着用しないといった活動も見られた。着用の効果が確認されたのか、いずれも一時的で下火になった。
ブラ誕生:古代ギリシャにもブラに近い衣類は存在したが、現代のブラの原型は1889年にカドル(仏)が発明したコルセット状の物。現在の形に近いものをジェイコブ(米)が1913年に発明。日本で和江商事が独占販売権を取得したブラパットを1948年に発売、後にワコールの商標で販売。
潤滑剤2:潤滑ゼリーと呼ばれ、挿入時の摩擦や濡れ不足をサポート。粘膜に塗布しても良い成分できているものもある。体質と行為で選び方が変わる。ウォーターベースのものは水分量が多く、サラサラしているが乾くのが早い。使用後洗い流す必要がなく、コンドームやラブグッズとの併用も可能。
デザートワイン3:製法のもう一つはブドウのアルコール発酵を途中で止める方法。ブドウの糖分がアルコール発酵により全て消化されると辛口のワインとなる。途中で発酵を止めれば糖分が残るため甘口。冷却する、二酸化硫黄を添加する、ブランデーなどアルコール度数の高いお酒を添加する方法がある。
合鍵:自由に出入りできる権利の象徴としての合鍵は周囲に強大な印象を与える。その鍵が開けることのできる空間の持ち主との特別な関係は、絶対的であり、代替のきかないものと位置づけられる。武田の部屋の合鍵を持つのぞみ、その鍵を一時とはいえ、摩耶が手に持ったことが悲劇の始まりか。
のぞみ:主人公・武田哲也の年下の恋人。商社マンだった祖父が名付けた。新幹線の名付け方に感銘を受けて、漢字で希望と書いて「のぞみ」と読み仮名をふるつもりが、平仮名でそのまま「のぞみ」となった。母親のひろみと韻を踏んでいるのも決め手となった。
横浜市:神奈川県東部に位置する市。神奈川県の県庁所在地、政令指定都市、日本有数の港湾都市・商工業都市で、東京23区を除き、日本で最多の人口を誇る市 でもある。人口は377万人で、都道府県で10位の静岡県よりも人口が多い。150年前にとても寒村から始まったとは思えない発展ぶり。
デザートワイン2:製法は大きく二つ。一つは、原料となるブドウの糖度を上げる。ワインはブドウに含まれる糖分が酵母の働きで発酵しアルコールと二酸化炭素に変わる。糖分が全て消化される、或いは容量パーセントで15度前後になると発酵は停止。糖度25度以上のブドウでワインを造れば糖分が残る。
理想のサイズ3:日本人の女性らしいボディーラインが身長に対してどうかとなると、美容サイトなどに掲載されている計算式は、身長にバスト・トップ0.53、アンダー0.44、ウエスト0.37、ヒップ0.56を掛ける。のぞみなら86,60,91だが、実際は80,60,85となっている。
ファーストフラッシュ:その年の初めに収穫される茶葉。一番茶ともいえる。茶葉に新芽がたくさん含まれていて、緑茶に似た爽やかな飲み口や香りが楽しめる。また、爽快感ある渋みも楽しめるため、あっさりと紅茶を楽しみたい人にぴったりでしょう。新茶、新米、新そばなどが好きな人にピッタリの味。
美容院2:髪をセットするのに2~3時間も座っていることは武田には信じがたい苦行のように思えた。床屋ならよほど複雑でなければ15分程度で終わるし、髭剃りなどまでしてもらっても1時間を超えることが稀だからだろう。逆に美容院は時間通りなのに対し、床屋はかなり待たされるが。
美容院:法律では美容所という。美容室、ヘアサロンともいう。2015年、「美容室では男性に髪のカットだけのサービスを提供できない」などと定めた1978年の旧・厚生省の局長通知を廃止し、男女問わず美容師がカットを行うことを認める新通知が出され、男性客が増えるきっかけに。
一生の友:幼稚園や小学校の幼馴染や中高時代の部活の友人かもしれない。武田は転勤族の子で、大学の途中で留学していたため、そういう友人がほぼ皆無。恋人ののぞみには摩耶がいた。武田は羨ましく思い、友情を大事にしてほしいと思っていたが、摩耶は強かで自分の欲求に従う人だった。
ドッペルゲンガー:本来は自分自身の姿を自分で見る幻覚の一種で、「自己像幻視」とも呼ばれる。昨今は自分とそっくりの姿をした分身が登場し、同時に別(或いは複数)の場所に姿を現す現象を指すこともある(第三者が目撃するのも含む)。のぞみは武田そっくりの人物を見かけたと主張している。
茶の種類:中国茶では、緑茶、白茶、黄茶、烏龍茶、紅茶、黒茶の6種。「チャノキの」「生葉」「のみ」の茶。黒茶以外の違いは一般的には発酵度合いによって説明。「発酵」とは酵素による酸化。発酵の低い順に緑茶・不発酵茶、白茶・微発酵茶、黄茶・弱後発酵茶、烏龍茶・半発酵茶、紅茶・発酵茶。
龍井茶:ろんじんちゃ。中華人民共和国杭州市特産の緑茶。色が緑、茶葉が平ら、味が醇和、よい香が漂うことから四絶(色、形、味、香りの4つにおいて絶品)と呼ばれる。龍井茶は、西湖(さいこ)の西に位置する龍井村で作られていたことからその名がつけられた。
おそろ:お揃い、ペアルック。さり気なくなら同じブランドのアクセサリー。一緒にいないと気付かれない利点。一緒にいるならパジャマや部屋着はかなりプライベート感がある。武田とのぞみの場合、オメガの腕時計がおそろ。のぞみが全身バーバリーの時、武田はバーバリーの紳士用ブリーフとハンカチ。
アフタヌーンティーのテーマ:アフタヌーンティーに行くことが大好きな女性は多いが、場所とテーマが大切。場所はマンダリンオリエンタルやペニンシュラ東京、帝国ホテルなどは人気。テーマはイチゴだったり、シャインマスカットや抹茶。武田が驚愕したのは帝国ホテルで塩がテーマの時だった。
識別能力:武田は識別能力が低いのかもしれなかった。女性の髪形が変わると「自分は何を見ていたのか?」を思い知らされることが多い。恋人ののぞみがあまり冒険をしないからいいが、モデルで髪のカットモデルもしている子と一緒だった時は毎週髪型が違い、待ち合わせ場所で毎回びっくりしていた。
○○ちゃんカット:80年代のアイドルの髪型をこう呼んだ。有名なものは映像として残っている。しかし、必ずしも、現代の人が皆知っているとは限らず、「懐かしの~」に登場すると話が食い違うこともしばしば。武田にしてみたら、元々興味がないため、同時代人と言われてもピンとこないことが多い。
女性経営層3割:海外に比べ女性経営者が少ないことから大企業において女性の役員を3割以上にしようという目標が設定された。そもそも管理職層に女性が5割もいないのに、管理職よりも上の経営層の3割以上を女性にしようという目標は絵に描いた餅でしかない。
理想のサイズ1:日本人の女性らしいボディーラインの黄金律は「1:0.7:1」、鎖骨の中心と両乳首を繋いだら正三角形になるなど、安定して見えることが大事。グラマラスな西洋人だと比率は3:2:3らしいが、これでは元々バストが小さい日本人ではウェストが非現実的な数字となってしまう。
転落防止:犯罪小説では電車のホームから落下して殺害されたとか、自殺として処理される事件が登場する。東京でホームドアが急ピッチで普及しているが、今後はホームから転落する事件は小説に登場しなくなる可能性があるだろうか。いや、まだまだ普及率が低いからどうだろうかという意見も。
サザン:サザンオールスターズ。SAS=Southern All Stars。日本のトップロックバンドの一つ。「サザン」「SAS」は略称。青山学院大学で結成され、1974年から断続的に活動(今年で半世紀!)。バンド名はリーダー・桑田佳祐の実家が茅ヶ崎市南湖にあったことも一因。