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アフタヌーンティー(横浜編)-4

アフタヌーンティー(横浜編)-4

 Yカフェのティースタンドは上下がそれぞれ一人分になっていて、サーバーがスタンドから取り出してくれた。

 よくあるタイプの同じ段に2人分が混ざって載っているわけではないのを珍しいと武田は感じたが、特段指摘する必要はなく、のぞみから話が出たら、自分はこういうのは初めて見たと話すつもりだった。

ティースタンドの料理

 のぞみはキャラメル味のセカンドフラッシュ、武田は鉄観音茶を頼み、一つずつ感想を言い合いながら、ティースタンドの菓子類を楽しんだ。

「哲也さんってサザンの世代よね?」
「サザンオールスターズ?
 彼らは長く続けているから、親子でファンなんて結構いるんじゃないかな?」
「そうかもね。
 うちの両親も結構好きだから」
「雨の中で絶叫していた『渚のシンドバッド』は圧巻だったよ。
 TBS系列のテレビドラマ『ふぞろいの林檎たち』のテーマソング『いとしのエリー』も良かったし、時代時代に合わせて曲を発表できる底力はスゴイな」
「確かに!
 私も幾つか曲を知っているもんね。
 それでね、横浜だから有名スポットが登場する『LOVE AFFAIR 〜秘密のデート』が今日のテーマって感じ」

 武田は「あれは不倫の歌じゃなかったっけ?」と突っ込もうと思ったが、別に恋人との楽しいデートで言うことではないと飲み込んだ。

「東野圭吾の『夜明けの街で』はサザンオールスターズのこの歌をモチーフにしていると聞いたことがあるよ。
 歌詞の一部がストーリーに登場するらしいよ。
 そもそも題名が歌の出だしだし」
「そうよね」

 武田はのぞみの真正面に座っていたが、今日初めて気が付いたことがあった。

「のぞみさん、ちょっと聞いていい?」
「なぁ~に?」
「着けてる?」
「何ぉ~?」
「ブ、ラ」
「へへへ」

 ノースリーブのワンピースの正面の布を張りのある胸が満たしていることは他の時と変わらなかったが、武田の好きな硬くとがった乳首が更にアクセントを与え、男性に抗し難い魅力を放出していた。

「哲也さんのアレが硬くなっていたから、私は嬉しくて。
 で、これは、体が勝手に反応していることにしてほしいわ。
 だって、ちょっと恥ずかしいから」
「結構目立つよ」
「いや、意識しちゃうでしょ、そんなこと言ったら」
「形のいい乳首がツンとドレスを突き上げているよ」
「いや、やめてよ!
 ますます意識して、ますます収まらないわ」
「料理の写真を撮るついでにのぞみさんの勃っている乳首を撮ろう」
「ええ、いやよ」
「拒否は認めないよ」
「え、ダメなの?」
「はい、両手を上げて」
「こんな感じ?」
「そう、髪をかき上げるように」
「こう?」

 のぞみはきれいに手入れされた腋を武田に見せた。つられてワンピースの胸の部分が張り詰め、乳房の上の乳輪、そして、その上の硬く尖った乳首が薄く上質な布を突き上げた。
 武田は携帯電話で腕を真上に伸ばしたのぞみを撮影した。撮った写真のうち、脇、自己主張しているのぞみの胸の先端、唇のアップを後で二人で見たが、二人ともエロイということで意見が合った。

「最近ののぞみ、最高だよね」
「え?
 どうしたの?
 いつも褒めてくれるのは嬉しいけど、いつもは具体的な点を褒めてくれるよね?
 何もなく、いきなり最高ってなんか変な感じなんだけど?」
「じゃあ、のぞみの勃っている乳首、最高にセクシーだよね?」
「そう言われるとなんか露出過多かなって心配になるけど?」

 のぞみは唇を尖らせて、不満そうな顔をした。もちろん本気で怒っているのではなく、ある意味、こうした言葉のやり取りは一種のゲームだった。

「服をちゃんと着ているから、露出過多ってことはないよね?」
「そうだけど、たくさんの人に私の先がどこにあって、どうしてこういう状態なのか見透かされているようで、これはこれでかなり恥ずかしいわ」
「それはそうだ、だってのぞみさん、今日もウンと可愛がってほしいんだもん、先っぽだったそれを主張するさ」

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八反満
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