呻(うめ)きは積極の肥料。 大人になればその呻きの使い方もマスターできてくるそうだ。 でも真の呻きは、 必死の息継ぎをしながら溺れる中を出でてくるもの。 その現在進行形の中に懸命のドラマがあり、 偽りではないものが煌めいているのだ。 息衝いているのだ。 頭で理解するんじゃないよ。
精神障害3級-狂脳を頂いて生きる私は 毎日毎夜の創造…なんて事はしない。 たゞの呻き聲である、これらの言葉は。 大學に行かず さりとて音樂界にも居残らなかつた 私のターゲット・マークは詩にこそ架かつてゐる 〈おゝ冬は去りにし春の實在見 緑犬仁悟良〉實存は否定不可能だ。 ©都築郷士