ブランコに 乗ったあの日は 遠い日で 今も心の 中で揺れてる
白雪の あとに散りゆく 君一人 ただ言の葉は 消えず残りて
まそらから ひかりのおびが おりてきて こどもをつれて いってしまった
飛空せる 高みの鳥を 羨めど 独りで泣いて いるやも知れず
人心の 透けて見えたる 寒空や 吹きっ曝しに 蒼褪めた風
湛えられ 月の端から 溶けてゆく 夜にこぼれた 光の欠片