乱読の言の葉散らす読書かな
今月もそろそろ終わりそうなので、映画まとめようの写真。ジャック&ベティさんです。そう言えばフェリス女子大学でジャック&ベティの映画が見られるというポスターが貼ってあったのだが、あれは文化祭なのか?
女子大に誰でも入れるのか?女子校は知り合いがいないと駄目だったような気がしたが。文化祭は懐かしいけど、一人で行くには勇気がいる。
昨日はそんな青春映画を見てきた。
映画が昼だったので図書館で本を返却して食事をしてすぐ映画館に行く。そして映画が終わったあとに図書館に予約本を取りに行った。本当は五冊返却するはずが、一冊は町田図書館の本を持って行ってしまい、予定していた本が借りれなかった。それは三冊も予約本が一度に来たからである。予約本だから、次に借りる人がいるので二週間で読まねばならない。読めるかな。一冊に集中出来ない性格だからな。ハン・ガン『別れを告げない』はノーベル賞作家だから読んでしまいたいと早速読み始める。済州島の4.3事件についての小説で光州事件の『少年が来る』と姉妹編のような作品。実際に最初に語り手がある作家が書いている小説が光州事件の小説ということで、ハン・ガンの私小説な書き出しなのだが、済州島の4.3事件もけっこうハードな事件であり、それをドキュメンタリーで撮ったという娘世代の監督との出会いで話が進んでいく。4.3事件は日本では在日監督であるヤン・ヨンヒ監督の『スープとイデオロギー』という作品があった。
その後に4.3事件の本を読みたいと思ったのだが金石範『火山島』が大作なのだが絶版になっていた。済州島の4.3事件はけっこうハードであり日本もその責任の一端があり、この本はハン・ガンの本の中でも重要な本になりそうだ。まずハン・ガンだったら『少年が来る』を推薦する。
図書館でもう一冊の予約本は、『日中競作唐代SFアンソロジー-長安ラッパー李白』でちょうど『李白 ビギナーズ・クラシックス』を読み終えたので「長安ラッパー李白」李夏(大久保洋子 訳)を読んだ。ラッパーとなった李白が長安の都に入って詩を朗読するのだが、その時に貧民の歌が聞こえてきてそれをラップにして歌い長安を混乱させたという短編。李白の詩を読んでなくとも楽しめるが、作品の中に李白の詩も出てきてそれをラップ調にしてあった。李白は酒飲み詩人で、民謡なんかを宮廷で詩にして詠んだのでラッパーという位置づけは方向性としては間違ってはいない。
中国の作家四人と日本の作家四人の唐時代の短編SFアンソロジーということだった。とりあえず半分読めばいいかな。
あともう一冊は、『レディ・ムラサキのティーパーティ』で『源氏物語』の本だった。今は興味が『平家物語』に行っているから、これもサラッとでいいかな。
予約本が一気に来るとは思わなかった。ハン・ガンとか『源氏物語』関係は予約数も多い本だった。今日の一句。
今日の一首。