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読書感想文

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記事一覧

【読書】人を殺める可能性は誰にだってあるということ『告白/町田康著』

思わず伸びた手を引っ込めたくなるくらいの分厚さのあるその本を、今しかないと勇気を振り絞っ…

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【読書】本と人と旅と、それらのバランスについて『人生を面白くする本物の教養/出口…

前々からずっと気になっていた著者の本を図書館ではじめて手に取った。と思っていたけれど、読…

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【読書】絶望的な自分の現状を言語化しておくということ『生きづらさについて考える/…

先日、とてもいい読書時間となった下記本の中に登場していた、内田樹さんという人物が気になっ…

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【読書】極めて不快な社会の提案『彼女は頭が悪いから/姫野カオルコ著』

自分自身が完全なる読書家だとは、まったく言い切れないけれど、それなりに人生読書を楽しんで…

はるのもみじ
2週間前
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【読書】シェアハピしながら生きてく『ウチら棺桶まで永遠のランウェイ/kemio著』

私が著者であるkemioさんと出会ったのは、ちょうど世の中が絶賛コロナ化だったとき。とある動…

はるのもみじ
2週間前
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【読書】人文学について思うこと『彼岸の図書館ーぼくたちの「移住」のかたち/青木真…

約10年ほど前、私はもれなく人文学、国際関係の学部に所属する大学生で、当時大好きだったゼミ…

はるのもみじ
3週間前
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【読書】これぞ官能小説の傑作なのかもしれない『眠れる美女/川端康成著』

「川端康成」という作家の存在は知ってはいたけれど、ずっと著者の本を手に取れなかった。 あるとき、xで上記の投稿を見つけて、気になりすぎて思わず手に取った一冊がこちら。 まずもって、このキャッチコピー、パワーワードすぎないか。 この説明文を読んで、この作品を読まない人っているのだろうかと疑問に思ってしまうくらい惹きつけられて、図書館で借りて読んでしまった。 三島由紀夫が「息苦しい」とあとがきに書いているように 本当に息苦しい小説だった。 今までいろんな官能小説と呼ばれる

【読書】お金の呪縛から解き放たれたい(その2)『年収90万円で東京ハッピーライフ/大…

自分自身の人生を蝕む「お金の呪縛」から解き放たれようと、私は次にこの本を手に取った。 ど…

はるのもみじ
1か月前
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【読書】お金の呪縛から解き放たれたい(その1)『貯金ゼロでも幸せに生きる方法/田中…

無職になってから約2か月の月日が過ぎた今日。 最初は、見失っていた自分を探しに、いわゆる自…

はるのもみじ
1か月前
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【読書】風刺の極みな恋愛小説『湖畔の愛/町田康著』

先日、旅の途中にふらっと立ち寄ったおでん屋さんで、隣に座っていた歳の近い女性が、おすすめ…

はるのもみじ
1か月前
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【読書】人は何事も自分の考えた通りになるということ『行動することが生きることであ…

先日、小さな映画館に行った際、映画館会場外にある小さな待合スペースにあった3つの大きな本…

はるのもみじ
1か月前
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【読書】大人になるということを恐れなくてもいいのかもしれない『シェニール織とか黄…

タイトルが気になって、図書館で思わず手に取って読んでしまった。 結論、とても素敵な小説だ…

はるのもみじ
1か月前
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【読書】人はそもそもカオスでいいのだという前向きな諦念『他者の靴を履く/プレイデ…

エンパシーという言葉に惹きつけられて、図書館で私はこの本を手に取った。 読んでみて、結論…

はるのもみじ
1か月前
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【読書】HSPというよりエンパス『LAの人気精神科医が教える共感力が高すぎて疲れてしまうがなくなる本/ジュディス・オルロフ著』

物心ついた頃から、悩んでいるというかずっと、心に違和感みたいなものを抱えて生きてきた私。 その違和感が、自身の共感力にあることにはうっすらと気づいていて、どうにかしてその正体を明らかにしておきたくて、おそらく自分はHSP(Highly Sensitive Person)なのだろうと、そのあたりの本とか記事とかを読みまくって、いわゆる自分の特性みたいなものを認知したつもりでいたのだけれど、なんかしっくりこない感がずっとあって、そしてやっとたどり着いたのがこの本だった。 はじめ