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旅のつれづれ。

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住んでいる町以外を訪れた時のお話を、プチ旅・長旅問わず写真多めで綴ります。 欧州在住のため、海外の写真が多いです。 雰囲気、人々、当時の様子などを自分の視点でひとり言っぽく。
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【Ronchamp3/ロンシャン3】ノートルダム・デュ・オー礼拝堂

【Ronchamp3/ロンシャン3】ノートルダム・デュ・オー礼拝堂

入ってすぐに、ニオイに驚いた。石臭いというかなんというか。他の古い教会も似たニオイがあるけれど、天井低いし小さめだし、こういう造りなので仕方ないんだろうけども。そして人間はニオイには慣れてくるものなんだそうな。

右側の壁におおきな四角。これが、外側かた見た小さな四角なのだ。え、サイズ違いすぎない?

…と思ったら、奥に向かって小さくなっていた。そして奥の窓は色とりどりの擦りガラス。

右上の窓の

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【Ronchamp2/ロンシャン2】奇妙な形の礼拝堂。

【Ronchamp2/ロンシャン2】奇妙な形の礼拝堂。

失礼。独創的といい直そう。しかし建築に全く疎い私からすれば、ネットでこれを始めてみた時の第一印象が、「何これ?」だったことは、まぁ仕方あるまい。正式名称は「ノートル・ダム・デュ・オー・礼拝堂 /La Chapelle Notre-Dame-du-Haut」。コルビュジェ作のこの礼拝堂は、世界遺産で、巡礼の地で、年に一度盛大に大祭を行うときには、窓に佇む聖母マリア像がぐるんと回転して外を向くとか、形

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【Ronchamp1/ロンシャン1】20分後には隣国おフランス。

【Ronchamp1/ロンシャン1】20分後には隣国おフランス。

というわけで朝も早起き、スムーズに行けば2時間半で到着するはずの、スイスのバーゼルからロンシャンというフランスの町へ。いや、町というより村なのか。
目指すはロンシャン礼拝堂。世界遺産にも登録されている、建築好きなら誰もが知るいうコルビュジェ作の、珍しい形の礼拝堂。巡礼の地でもあるそうだ。

ホテルの最寄駅から3回乗り換えの、最初の1度はバーゼル発の路面電車から終点フランスのサン・ルイ駅でフランス鉄

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【Basel6/バーゼル6】バーゼルのコンサートホールとは。

【Basel6/バーゼル6】バーゼルのコンサートホールとは。

Stadtcasino/シュタットカジノ(Stadt=市)、つまり「市のカジノ」という名のコンサートホール。その名の通り、昔はカジノ場として使われていたところが、云々あって、改装されて、現在のコンサートホールになったのだとか。
…どんなんやねん。
行ってみたいやん。興味あるやん。

150年ほど前に建てられ、後に経営難に陥った所有者が売却し、そして現在のホールは改修されて4年ほど。非営利運営なんだ

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【Basel5/バーゼル5】赤い市庁舎とパウルス教会

【Basel5/バーゼル5】赤い市庁舎とパウルス教会

昼ごはんをスキップして、市庁舎へ。行く予定にはしてなかったんだけど、地図を見るとバーゼルの大聖堂から近いのを知って、ていうか、町いちばんの大聖堂と市庁舎ってよく考えたら近くにあるよね、ということで。しかも、500年以上の歴史と赤い壁とフレスコ画とで有名らしい。それは行ってみなければw

…なんかイヤな予感…昨日からあちこち工事してるし、電車もバスもあちこち路線変更してるし。赤い塔が見えてきたと同時

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【Basel4/バーゼル4】二人組でしか塔に登れない大聖堂。

【Basel4/バーゼル4】二人組でしか塔に登れない大聖堂。

バイエラー美術館から戻るときに、昨夜見た「川向こうからの街側の景色」のお昼間バージョンということで、途中で電車を降りて、再びプラプラ川沿いお散歩。
向こうに見える二本の尖塔がバーゼル大聖堂。向かうはあそこだ、ええ、徒歩ですとも。

再び曇ってきて、天気に翻弄されるのが悲しいところ。山の麓の天気はホントに変わりやすいんだなと実感。

川を渡っ(て戻っ)た大聖堂前の広場。

あぁもう。とにかくこのテの

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【Basel3/バーゼル3】美術館、博物館へ行くとしたらどこ?

【Basel3/バーゼル3】美術館、博物館へ行くとしたらどこ?

バーゼルにはたくさんの博物館や美術館がある。スイス政府観光局公式サイトでも最低8つ、トリップアドバイザーの紹介ではなんと20件以上。しかもいずれもそこそこの規模や内容だそうな。

こんなの見切れない。私には今日しかないのだ。
というわけで1つに絞って、ちょっと外れにあるバイエラー財団保有の美術館へ。早速ホテルを出発し、工事のため通常は乗り換えなしのはずが、20分に1本の乗り換え駅の、場所を間違えま

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【Basel2/バーゼル2】ライン川の夜景とSpalentor、おまけで中央駅

【Basel2/バーゼル2】ライン川の夜景とSpalentor、おまけで中央駅

 カメラマークで記された「撮影スポット」なるものが、グーグルマップにありますね、ものすごくアテにできる場合と全く違う場合が😅 あと「こんなん上空からしか見られへんやろ」みたいなのもありますな。
バーゼルは日本人にはあまり人気がないと聞いたことがあるけど、どうなんだろ。チューリッヒから山へお出かけ、あるいはベルンがいいのかな?

二本の尖塔はバーゼルで一番大きいミュンスター。明日はここに行きますよ

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【Basel1/バーゼル1】山登らないスイス。雨の教会とチーズフォンデュ

【Basel1/バーゼル1】山登らないスイス。雨の教会とチーズフォンデュ

初めて訪れる場所へ行くときにまず調べるのが、駅や空港からホテルまでの地図、町の地図と公共交通機関の乗り方。
今回調べ不足で電車の中で調べまくり、相変わらず急遽変更するホームなどに翻弄されつつもどうにかホテルに到着すると、「バーゼルカード」なるクレカサイズのペロンとした紙を、フロントのおっちゃんに渡された。裏にはこのホテルの名前と滞在日を記入された。これで滞在期間中の市内交通が無料とな。
…なんです

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【Köln/ケルン】「猫カフェ」のようで、

【Köln/ケルン】「猫カフェ」のようで、

猫カフェならぬ「猫のいるカフェレストラン」に行ってみたんである。
いや略したら一緒やん、「猫カフェ」。
…でもね、違うんですよ。日本のそれとこっちのそれとは。

そもそも日本でも猫カフェに行ったことのない私。なんとなくこんなかなぁ、とネット上の情報で想像してるだけ。なので比べるのは難しいけれど、でも「いやこれそもそもコンセプトが違うよな」ぐらいはわかるわけで。この国の動物保護法はかなり厳しいと聞く

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【Görlitz3/ゲルリッツ3】聖ペーター教会のオルガン 〜 川を渡る

【Görlitz3/ゲルリッツ3】聖ペーター教会のオルガン 〜 川を渡る

お昼前にやっと到着、聖ペーター教会。二本の尖塔が特徴的。

"ナイセ川にある最も美しい神の家"と呼ばれる、聖ペテロ教会(教区教会)は、遠くからでも川の向こう側からでもひと際目立って、美しい。川からは少し高いところにあるので、余計に目立つ。
当初ここにはバシリカ(教会堂)があったのが、何度か改修され、その後本格的に建設に数十年をかけて、今の形になったのは1497年。尖塔ができたのは更に後の1891年

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【Görlitz2/ゲルリッツ2】三位一体教会から聖ペーター教会までのお散歩

【Görlitz2/ゲルリッツ2】三位一体教会から聖ペーター教会までのお散歩

こういう高い建物に挟まれた道は、空が高いところに見えるのでなんだかちょっと不安になるけれど、先に教会っぽい尖塔が見えるので、迷っても目安になるかと安心もする。迷子御用達の高い塔である♪

どんどこ歩いて、今度は三位一体教会(トリニティ教会)/Dreifaltigkeitskirche のある広場、オーバーマルクトへ。

そしてこちらが三位一体教会。

入口横にある大きな木。根っこはブーツを履いてい

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【Görlitz1/ゲルリッツ1】中央駅から聖母教会

【Görlitz1/ゲルリッツ1】中央駅から聖母教会

ドレスデンから電車で1時間ほどにある小さな町、ゲルリッツ。
こぢんまりした田舎町といった具合で、何か建築物が有名とか誰々(著名人)が住んでいたとかメジャーな映画の撮影に使われたとか、そんな町では多分ない(知らんけど)。

では何故たった3日間半のドレスデン旅の中、朝も早起き日帰りでわざわざここへというと、「景色がよいと聞いた」から。
町の風景は古く、古い教会も多く、大きな川もあり、広い公園も緑の多

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【Dresden3/ドレスデン3】Semperoper

【Dresden3/ドレスデン3】Semperoper

ドレスデンは第二次世界大戦で街の8割以上が破壊され、再建されなかった建物もある。再建される際にはなるべく当時の形、色、風合いをなるべく残すようにしたらしい。
ここ、ゼンパーオーパーも、戦後40年経ってやっと再建された州立歌劇場。

この日は日中別の町へ行っており、開演5分前に駆け込む。最後の残りチケットを購入したので、真ん中の階の横〜の席。…い、いいんだ、久しぶりにオペラの雰囲気を味わうのが目的だ

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