記事一覧
京極さんの熊野詣トレイル⑨ DAY2 浅宇川王子から佐野王子
コメダ珈琲を出ると暑さがいっそう厳しい。それでも南へ歩いていくと「和泉式部歌碑」と、これ以上ないほど雑に書かれた看板がある。そういえば和泉式部の最初の旦那が和泉守だったため、一緒に赴任したときのだろうか。“和泉”の名もここから来ているが、別れた後は何と呼ばれていたのだろうか。そんなことを考えながら、和泉式部の実家が大江氏だったことを思い出す。
貴族といっても出世の望めない下級貴族の大江氏だが、京
京極さんの熊野詣トレイル⑦ DAY2 篠田王子 平松王子
鎌倉時代のロングトレイルは2日目。思ったよりも筋肉痛はないが、11時間も寝てしまった。高校生か。
さて、昨日、大鳥大社まで歩いたので堺駅にある喫茶店でホットドッグモーニングをいただいた後、鳳駅を8時過ぎにスタート。朝は元気なので、ずんずんずんずん、ずんずんずん進んでいると道を間違えた。
旧熊野街道に戻るために西の方へ戻っていると南側に小さな丘がある。これが和泉黄金塚古墳だそうで、出土品の多くが国
京極さんの熊野詣トレイル⑥ DAY1 仁徳天皇陵と境王子、そして大鳥居新王子
大阪市をようやく脱出。初日の目的地である堺市に入る。Apple Watchも住吉大社あたりで電源切れになったので正確にはわからないがだいたい25キロくらいは歩いたようで、なんだか疲れてきた。
ところで、普段、神奈川に住んでいるため関西に来るといろいろと違いを感じるのだが、京極さんこと藤原定家がこの世に現れても、ビックリするに違いないのが、おばちゃんのチャリンコに装着されているあの「傘立て」だ。今日
京極さんの熊野詣トレイル⑤ DAY1 阿倍野王子から住吉大社へ
勝手知ったる自分の領地でゆっくり休んだ京極さんは、早朝から阿倍野王子に参拝し、住吉大社に参り、歌を詠んだ後も境王子、大鳥居の新王寺、信太王子、平松王子と2日目も先達として駆け巡る。
一方、こちらはまだ初日。あべのハルカスから電車通りを歩きながら南へ向かう。阿倍野王子というくらいだから、すぐに着くかとかと思いきや1.7キロもあり、ここを阿倍野と呼んでいいのか迷っていると、こちらは阿倍野元町というの
京極さんの熊野詣トレイル③ DAY1 郡戸王子と上野王子
骨屋町筋から一本東寄りの御祓筋を南へ下ると現れる大木。樹齢650年の神木を祀る榎木大明神は、楠木正成が植えたと伝えられている。榎木(えのき)というものの、実は槐(えんじゅ)という中国原産の木らしく、しかもその木を楠木(くすのき)が植えるという、まぁややこしい神社だけど、立派な大木は熊野詣の人にとっては良い目印になったはず。ただ、定家こと京極さんの時代にはまだ影も形もない。
この榎木大明神の急坂を
京極さんの熊野詣トレイル② DAY1 坂口王子
清々しい秋の朝を味わいながら坂口王子(跡)を目指して骨屋町筋を南へ向かう。ご存じのように大阪は南北の道が「筋」で、東西が「通り」。
で、なぜこの筋は「骨屋」なのか。検索すると「骨」とは傘の骨をつくっていたとか、牢屋があってそこから骨が出てきたとか、そんなことが由来らしい。おもろいなと思いながら上町台地をわずかに上り、熊野街道も台地のヘリを通っていたのだなぁと感慨深い。
梅田を出発してからまだ3キ