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つまり、ワイルドフラワーって、、、
ひまわりのことを指すのかと勘違いしてました。栽培されてない花をつける野草のことをいうんですね。
ワイルドフラワーの見えない一年 著・松田青子
雑誌「文藝」に2014から16年にかけて掲載掲載されていたものをまとめられたもので、数行のものから十数頁のものと、多岐に分かれた短編・掌編が50編あります。
その中でも印象深かった3編を紹介したいと思います。
少年という名前のメカ
いわ
身を焦がす程の演じることへの情念
おんなの女房 著・蝉谷めぐみ
〝お師さんのように一生を女として過ごし、誰とも添い遂げない心算〈つもり〉でおりましたが、背に腹は替えられません。〟
〝女形の女房は、その存在を知られてはいけないものだと散々その粗末な耳に言って聞かせたはずですけれど〟
〝俺は女形でいたい〟
〝旦那さまは女形ですから。尋常も女として生きておられます。〟
こんな気持ちで読み終わるなんて、想像もしてなかったで
空はなぜ青い?雲はなぜ白い?
博士の長靴 著・瀧羽麻子
天気の研究に生涯をささげた藤巻博士。一家・四世代の歴史と、時代ごとに変化する家族の在り方を綴った連作短編集。
一話目の「一九五八年 立春」がほのぼのと優しい雰囲気で綴られていたので不倫やシングルマザーが出てきて、特に不倫は意外だったけど「時代ごとの家族の在り方」ってことで腑に落ちました。
曽祖父と玄孫が家族を繋ぐ「二〇二二年 立春」が素敵です。
二十四節気の折々