南天だけが知っている
恋する狐 著・折口真喜子
能や歌舞伎が題材になっている作品等、多彩で不思議な物語をまとめた短編集になっている。
与謝野蕪村が語り部という面白い着眼点。欲をいえば、蕪村の内情を掘り下げた話があれば深みが出てたように思います。
『恋する狐』に出てくる〝悪い夢を見たら南天の木に話せば、難を転じてくれる〟という一文が印象的でした。南天の木が身近にあったら、実践してみたいです。
楽しそうな妖達がかかれている装幀も可愛いです。
ご精読ありがとうございました。
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