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心霊現象に関わる事は何でもおまかせ下さい。
やっぱり、夏になると幽霊や怪談話を読まずにはいられませんね。
濱地健三郎の幽たる事件簿 著・有栖川有栖
南新宿のくたびれたビルの2階に小さな事務所を構える、心霊現象が関係した事案のみ扱う、心霊探偵・濱地健三郎シリーズ第二弾となっています。7篇の短編がまとめられています。
《ホームに佇む》
JR有楽町駅が怖いという男性。調べてみると、ある少年がホームに佇んでいる。
もとの場所に帰す為に少年にある物を渡して、その結果駅から出られなくなりかけて半べそを掻きそうになる濱地さんが微笑ましかった。
《饒舌な依頼人》
落研に所属していた依頼人。その話の内容は。
「〜おれは村上春樹の小説と愚痴の相手だけは苦手なんだ」の一文が妙にツボでした。
《浴槽の花婿》
居酒屋で見かけた顔見知りの刑事の背後には幽霊がいた。犯人は妻か弟か?
終盤、妻の入浴で全てが解ります。思わず「助平ジジイ!」と叫びたくなりました。
以上この3つが特に印象に残りました。助手を始めてから、どんどん逞しくなるユリエさんにも注目していきたいです。
以上、ここまでお読みいただきありがとうございました。