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私の〝卵子〟に価値はあるのだろうか。
私達人間の卵子って、鮭の卵であるイクラと変わらないじゃないか、という事を今更ながら思い出しました。
『燕は戻ってこない』 著・桐野夏生
〈あらすじ〉
29歳、女性、独身、地方出身者、非正規労働者。
子宮・自由・尊厳を赤の他人に差し出し、東京で『代理母』となった彼女に、失うものなどあるはずがなかった。
エッグドナー、サロゲートマザーなど聞いたことない未知の世界に足を踏み入れようとする、主人公・リキの一挙手一投足に目が離せなくなっていきました。
どんどん多様化する性的マイノリティ。LGBT〝Q〟の存在は知っていましたが、今作でLGBTQ〝IA〟という存在を知りました。
タイトルにある〝燕〟がよくわかりませんでした。
誕生した双子がどう成長していくのか、興味深いです。また、一つの物語が出来そう。
【毎日芸術賞】
【吉川英治文学賞】