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社会に出てから役立つビジネス記事

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思考法or処世術→文章の書き方→営業→マーケ→ブランディング→企画→ビジネスモデル→UI・UX→SaaS→財務
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2020年4月の記事一覧

【新卒・若手社会人向け】あなたの仕事が終わらない理由~コンサル流の作業設計~

【新卒・若手社会人向け】あなたの仕事が終わらない理由~コンサル流の作業設計~

本記事の目的あなたは仕事でこんな体験したことはありませんか?
上司 「〇〇さん、お願いしていた作業、どうなっている?」
貴方 「えっと、すみません、まだ出来てません。」
上司 「まだ、出来てないの?そろそろ必要なんだけど・・・」

または、このような体験もありませんか?
上司 「〇〇さん、お願いしていた作業、どうなっている?」
貴方 「はい、出来てます!」
上司 「この作業、〇〇な目的で必要だった

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マネージャーは人ではなく仕事を管理する

先般、一人前の(経営)コンサルタントはプロジェクトのデリバリーするだけでなく、その前の課題設定やより経営者に対する広範なアドバイザリーを行う、と書いた。しかしそれでもコンサルティングにおけるマネージャーは一つの花形の仕事であると思っている。言うまでもなくデリバリーの質は(最終的にはパートナーが担保するものの)、プロジェクトマネージャーの能力に大きく依存し、それだけデリバリーにおいてはマネージャーは

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仮説思考の罠

以前に書いたエントリ「情報を浴びる」の根底にある考えについて補足的に述べる。

仮説思考はものごとを効率的に考えるための思考方法の一つであるとされている。私は仮説という言い方よりも「仮の答え」という表現の方がより感覚的にわかりやすくかつ行動に結びつくために好きであるが、いずれにせよ仮説を立てからそれを検証するという方法で思考することは私も効率的ではあると思っている。

ただし仮説思考は最近では「ど

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昇進に関して - アナリストからアソシエイト編

これまで5回にわたって書いているコンサルティングファームでの昇進に関する留意点の続き。今回は(もともと予定していなかった)アナリストからアソシエイトへの昇進に関する留意点を述べる。(これは中途アソシエイト入社組が最初の1年で留意するべき点とも重複する。)

例によってまずは背景にある考え方を述べる。Up or out (昇進しないもの去るべし)の文化があるイメージの外資系のコンサルティングファーム

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昇進に関して - プリンシパルからパートナー編

コンサルティングファームにおける昇進に関しての第4回目のエントリ。今回はプリンシパルからパートナーへの昇進のために留意するべき点を述べる。

これまでにも述べている通りパートナーはコンサルティングにおける真の意味での華である。本当の意味でのコンサルタントはパートナーのことであり、パートナーは決して「アガリポジション」ではなく、コンサルティングというプロフェッショナルキャリアのスタートラインに初めて

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内向的性格のサバイバル術

内向きの記事。

以前に一緒のプロジェクトで働いた入社後7-8ヶ月ほどの新卒(仮にAさんと呼ぶ)からそのプロジェクト中のフィードバックを求められる機会があった。私自身、これまで多くの新卒と一緒に働いてきたがAさんはその中でも仕事ができる方と言って間違いない。また一緒に働きたいかと聞かれたらイエスと答えるし、Aさんのアサインメントを検討していた別のマネージャーに対してもその様に伝えた。全般的に理解力

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【BCG/McK/RB】役所の委託調査報告書で読む戦略ファームのお仕事(1)

【BCG/McK/RB】役所の委託調査報告書で読む戦略ファームのお仕事(1)

はじめに 一昨日、戦略ファームの役所向けスライドのテイストについてツイートしたら局地的に反応を得たので、ニッコリしながら書きました。最近の戦略各社の役所向け委託調査報告書を眺めながら、どういうフレームワークを使っているのか等を見ていきたいと思います。結構示唆深かった(&工数がかかる)ので、3回くらいに分けて書きます。

そもそも何故成果物が公表されているのか 何かの通達でそう決まっているからです。

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議事録に関する雑感

コンサルティングファームのジュニアワークの一つに議事録づくりがある。(そしておそらく多くの大企業でも同様であると思われる。)この議事録の作成であるが個人的には多くの場合、作業としては不要ないしは極めて非効率なものだと考えているため自分が一緒に働くジュニアに対してはあまり作ることは求めないようにしている。マネージャーやプリンシパル、あるいはパートナーが思考停止したまま「とりあえず議事録を作っておいて

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聴きやすいスピーチ

簡単なスピーチ(のようなもの)をする機会がたまに出てくるようになった。自分自身はスピーチは苦手だと思っているが、それでも人のスピーチをみたりたまに自分でやってみたりするといくらかはコツが分かってくる。結局のところ重要なのは①明確な一行のメッセージがあること、②短いこと、の二つだと思っている。

前者に関して。結局、スピーチを聴いてもその後、記憶に残るのは一行程度のスピーチの根底に流れるメッセージだ

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思考装置としての紙

経営コンサルティングはパワーポイントをたくさん描く、と思われている。これはあながち間違っていないが、この仕事を始めてから最初に印象に残ったこととして手書きの紙を多く使うことが挙げられる。手書きの紙にも少し厳密に考えてみるといくつかの役割があると思っている。具体的には下記の3つの役割である。
●情報記録としての紙
●思考装置としての紙
●伝達手段としての紙

この中で私が大事だと思っているのはいうま

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ラストマンシップ

コンサルティングファームでさまざまな人と仕事としているとマネージャーまでで伸びる人は結局のところラストマンシップがあるか否かだとつくづく思う。パートナーシップを採るコンサルティングにおいてプロジェクトのデリバリーはもちろん提案活動(ピッチ)あるいはクライアントとの関係性構築(アカウント)のいずれの活動においても最終的な責任は担当パートナーにある。これは言い換えるとアナリスト・アソシエイト・マネージ

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企業のトップにアプローチする手紙の書き方

企業のトップにアプローチする手紙の書き方

大企業の経営層へのアプローチにお困りの皆さん、朗報です。
僕があまり今までオープンに書いてこなかったトップへアプローチする手紙の書き方を公開します。

この方法は直近4年くらい、僕が継続的に続けているテクニックで、
最初はSalesforceで基礎を習い、自分自身で試行錯誤しながら、Zuora時代に方法を確立しました。

最終的なアポイント率としては25%を超え、驚異的な効果を発揮しておりました。

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メールマーケティング 基本のキ ~まずはここから~

メールマーケティング 基本のキ ~まずはここから~

はじめまして。
メールマーケティング・エバンジェリストの安藤と申します。

このnoteでは、これからメールマーケティングに取り組もうと考えている方を対象に、メールマーケティングの基本的な考え方や取り組み方をお話しいたします。

なお、このnoteに記載した内容はどこのメール配信ツールを利用していたとしても使えるものです。このノウハウが少しでもみなさまのビジネスのお役に立てれば幸いです。

目的は

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これからは「一番最初に思い出してもらえる第一想起ブランド」しか生き残れない

これからは「一番最初に思い出してもらえる第一想起ブランド」しか生き残れない

(2024年1月4日 追記)
この記事が含まれる内容が本になりました! 2024年1月17日出版です。

(追記ここまで)

世界に冠たるマーケティングカンパニー、P&Gがとても重視している指標があります。

それが、Evoked Set(想起集合)です。

Evoked Setとは、何かをしよう(買おう)としたときに、頭に浮かぶ好意的な選択肢の集合体のこと。

あらゆるモノやコトで(どれを買って

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