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限定記事パック(2022-2023)

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#学芸員

展覧会図録のタイムトラベル〜過去・現在・未来〜

いやー、昨日はですね、電子レンジを使おうとしたら、いきなり謎のエラーコードを表示して固ま…

インフレの激流のなか、展覧会図録の革命は起きるのか?

突然ですが、紙の価格の高騰がえげつないです。 昨年比で、1.5倍ぐらいになってます。 過去、…

「日本美術史」を因数分解する①

何のこっちゃ?というタイトルですが、まぁしばらくおつき合いください。 この前書いた「文学…

やまと絵ってなんだ?[前編]

日本美術に興味のない人には、なんのこっちゃかもしれませんが「やまと絵」という言葉がありま…

文化庁の助成をねらえ!

いきなり現実的な話で恐縮ですが、展覧会の実行はとかくお金がかかります。 作品をよそ様から…

とある学芸員の、とある一日

美術館学芸員がどんな働き方をしているのか、リアルな一日をお届けします。 たまにはこんなの…

美術作品に旬なんてないけど、出会うべきタイミングというのは多分ある、という話 @エゴン・シーレ展

「エゴン・シーレ展」を見てきたんです、東京都美術館で。 その時に感じたのが、タイトルの通り。 今回はちょっとせつない話です。展覧会レポートとは違う感じになりそうです。 * * * 1月26日から東京都美術館で始まった「エゴン・シーレ展」。 夭折した天才エゴン・シーレ。 私自身その絵に強烈に惹かれた時期があり、シーレの代表作をまとめて収蔵しているレオポルド美術館のコレクションが来日するという今回の展覧会を楽しみにしている、という話は前にしましたね。 前のめりで初日に行

<続>「教養」の耐えられない軽さ/ファスト教養ブームは「美術」の終わりの始まりな…

前回からの続きです。 さて唐突ですが、ファストフードばかりを常食していてはおそらく健康を…

「教養」の耐えられない軽さ/ファスト教養ブームは「美術」の終わりの始まりなのか?

最初に言っておきます。この記事は、昨今「ファスト教養」と呼ばれるものへの批判記事ではあり…

古美術商というお仕事 [いろいろ聞いてみた]

日常生活からは縁遠いけど、ちょっと気になるお仕事「古美術商」。骨董屋さんと呼ばれたりもし…

「オトナの美術研究会」の企画会議(というか壁打ち、またはブレスト?)

noteのメンバーシップ機能を利用して始めた「オトナの美術研究会」。 おかげさまで少しずつメ…

ハイブランド(唐絵)のファスト化なんだ【デザイン思考で読み解く狩野元信】

ちょっと敷居が高いかも、と敬遠されがちな日本美術。 でも実はなかなかエキサイティングで、…

美術館のSNSマーケティング [成功の秘訣!でもその前に…]

美術館や博物館が、Twitter、Instagram、FacebookなどのSNSアカウントを持っているのは珍しく…

アート思考で読み解く俵屋宗達 [前編]

いま「アート思考」が注目されています。変化の激しい時代に対応するためには、既存の常識にとらわれないアーティストの発想力が必要だ!という流れです。 アートを安易になにか(現世利益)に役立てようとする昨今の風潮にはとまどいを覚えるというのが、美術館学芸員としての正直な感想です。 ですが、 この本は素直にめっちゃ面白い! 帯に名を連ねる著名人の顔ぶれからは、ビジネスの自己啓発系書籍と思われそうですが(実際書店でビジネスコーナーに置いてあるのをよく見かけます)、内容は中学生に