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生活には不要なアートを何故かくも人は愛するのか[まじめな話]

割引あり

哲学の話ではないです。

人から面白そうな本を紹介していただいたので、早速読んでみました。劇作家の平田オリザ氏の『わかりあえないことから コミュニケーション能力とは何か』(講談社現代新書)です。

演劇の世界はまったくの門外漢なのですが、知らない世界をのぞくのはほんと面白いですね。思考を触発される言葉がたくさんつまっていました。

この本は、大学や子供を対象にしたワークショップなどでコミュニケーション教育に携わる著者が、人と人がコミュニケーションをとることの難しさと面白さについて語った本です。

コミュニケーション教育において必要なものとして、本の中で繰り返される概念というか言葉があって、それが「ノイズ(無駄)を適度に挿入する」です。個人的にこれが結構刺さりました。

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