【干し野菜】それは、あなたの時間不足、栄養不足を解消する<究極のカット野菜>
毎日、野菜食べてますか?
野菜って、調理必要だし、腐ったりするので、毎日野菜を食べることって、意外と難しいんですよね。
それで、時間がない人は野菜不足になり、結果、栄養不足になってしまいます。
そんなあなたの、時間不足と栄養不足を解消できるものがあるんです。
更に、現代社会の課題、フードロスまでも解消できるかも。
それが、干し野菜です。
干し野菜って昔からある。
実は干し野菜って、昔から目にしていることあると思うんです。
それは、良く農家の軒下にぶら下がっているアレです。
干し野菜の歴史は古く、万葉集にも出てくるほどです。
昔から干し野菜をつくっていた目的は、主に長期保存のためです。
冷蔵庫もない昔は、野菜を乾燥させることによって、少しでも長く野菜を食べられるように工夫していたのです。
でも、現代なら冷蔵庫もあるし、どんな野菜だって年中食べれるし、保存食なら冷凍食品、ドライフードもある。
じゃあ、今さら干し野菜なんて不要じゃないか、と思いませんか?
でも、実際はどうでしょうか?
食品の保存技術が発達したのに、実際は野菜不足がまったく解消していないのではないでしょうか?
その理由は、野菜買ってくるヒマがない、調理する時間もない、という時間不足の現代社会生活であり、それに由来する野菜不足、栄養不足です。
なので、現代だからこそ、干し野菜が活きてくるんです!
干し野菜が、現代の社会生活にマッチしている理由
①時間不足 → すぐ料理できる(時短)
帰宅するのが遅く、そもそも自炊する時間もない、という人もいると思います。
ても干し野菜は、カット野菜を使う要領で使えます。
帰宅してナベに干し野菜をパラパラいれて、火をかけて5分置くだけ。
干し野菜は、生の野菜よりも火が通りやすいので、加熱する時間も短縮できます。
②野菜不足、栄養不足→ まとめ買い可能(半年保存できる)
野菜は日持ちしません。
野菜は鮮度が命ですから、鮮度が落ちると、かびかびに干からびて栄養も減ってきて、野菜によっては1週間持たない。
毎日野菜を買ってくるのが一番良いのですが、とても毎日買い物になんて行けませんよね。
でも、干し野菜にすると、半年は保ちます。
そうなると、野菜をまとめ買しても大丈夫。
旬な野菜が安いときに、まとめ買いして、乾燥させれば良いのです。
普段から干し野菜を手元に置いておけば、料理するたびに使えます。
これで、買い物に行く時間がない人でも、野菜が身近になります。
そして、野菜不足による、栄養不足も解消です。
干し野菜に向いているのは、どんな人か?
まとめますと、こんな人です。
毎日、料理する時間がない人。
毎日、買い物にいく時間がない人。
さらに、こんな人にも向いてます。
食費を節約したい人:
旬な野菜は安いから、まとめ買すれば、お安くなります。
美味しい料理が食べたい人:
実は、干し野菜は旨味成分がグッと増えて、料理が美味しくなるんです。塩分カットしたい人:
干し野菜は、調味料や油少な目で調理できるんです。
どうでしょうか?
ほとんどの人に、当てはまるのでなないでしょうか?
野菜は干されると、レベルアップします。
<生野菜から干し野菜に、ジョブチェンジ!>
実は干し野菜は、ただ干されただけの野菜じゃないんです。
野菜は干されると、栄養と旨味がレベルアップします。
干し野菜と生野菜とは違う存在なんです。
何故かというと、野菜は生きているからです。
野菜は、収穫されても、スーパーに並んでも、冷蔵庫に入れられても、生きているんです。生きているから、変化します。
ただ、生の野菜のままだと、冷蔵庫の中に入れても、栄養素が減っていき、萎びて老化していくだけです。
でも、日光を当てると、成長するんです。
日光を当てられると、野菜の細胞にある光受容体が、自分の中で養分(糖)を作り出すようになります。
その結果、野菜の中の栄養分が変化していきます。
糖分以外に、うまみのもとであるアミノ酸も増えることがわかっています。
では、具体的に干し野菜のメリットを挙げていきましょう。
干し野菜のメリット1<保存性>
野菜の水分が抜けると、腐りにくくなります。1週間ほど乾燥させれば、実に半年以上保存できます。
それも常温保存でもOKです。エコですね。
また水分が抜けた分、コンパクトになるので収納するのも便利。
干し野菜を、冷蔵庫や冷凍庫に保存すると、さらに長期保存できるようになりますので、その場合にとても便利。
干し野菜のメリット2<栄養が増え、美味しくなる>
野菜は干されると、成長します。
干されると、性格が腐っていく人間とは違うところです。
具体的には、以下の栄養素がアップします。
<増える栄養素>
ビタミンB :人が行動するためのエネルギー代謝に必須なもの。
ビタミンDやカルシウム :骨の元になるもの。
鉄分 :酸素を全身に供給して、貧血を予防するもの。
<増える旨味>
糖分が増え、うま味成分であるアミノ酸が増え、美味しくなります。
例えば、生の大根を干すと、栄養価は以下のようにアップします。
カルシウムは5倍、鉄分は3倍、食物繊維は4倍にアップ!
その代わり、光に弱いビタミンA、熱に弱いビタミンCなどが、減少するので、たまに、生の野菜を食べて補給する必要はありそうです。
干し野菜のメリット3<調理の時短>
干し野菜は水分がない。
野菜自体に水分がないと、このようなメリットが出てきます。
・すぐに火が通る
・すぐに味が染み込む
さらに、普通に料理するときと比べると、やらなくて良いことが、これだけあります。
・洗う必要がない。
・下処理する必要がない。
・カットする必要がない。
なので、調理する時間が短くできます。
干し野菜のメリット4<減塩>
干し野菜は、旨味成分である、糖分とアミノ酸が増えています。
つまり、すでに天然の調味料が入っているわけで、料理するときの調味料が少なくても大丈夫です。
干し野菜自体から、美味しい出汁がでてきますし、逆に少しの調味料でも、干し野菜にしみこみます。
また、炒め物するときも、水分がないので、油がすぐしみこむので、油を少なくできます。
下手な調味料も油も、嗜好品のようなものなので、できれば少ない方が、体に良いですよね。
干し野菜のメリット5<非常食になる?>
最近は、地震や台風、洪水など、災害が頻発しており、非常食の重要性が増しています。
非常食と言えば缶詰ですが、干し野菜も十分に非常食になります。
まず、半年単位で保存でき、常温保管ができ、非常にコンパクト。
食べるときは、水に浸けて戻すだけ。
干し野菜を常食する習慣にしておけば、イザというときに、非常食として使えるというわけです。
干し野菜をつくる、ベストシーズンは秋から冬!
干し野菜を作るのは、太陽サンサンの夏ではなく、秋〜冬がベストシーズンです。
干し野菜は、湿気と雨が苦手。
夏は太陽光が強いですが湿気があり、また梅雨の時期もNGです。
それに比べると、空気が乾燥しやすい秋から冬が、干し野菜をつくるのに一番よい季節なのです。
つまり、干し野菜、いつから作るの?
今でしょう!
干し野菜は簡単。ベランダでも作れます。
干し野菜の作り方は、
①切って
②干す
簡単ですね!
これだけだとアレなんで、もう少し細かく書きます。
●切る
一口くらいの大きさにカットします。
またその際、野菜の表面や断面で、水分があるところは、キッチンペーパーでふき取ってください。
●干す
干し野菜用の乾燥ネットに、水分を拭いた野菜を並べていきます。
なるべく、重ならないようにしてください。
乾燥ネットは、ホームセンターや、大きな100均ショップ(300円)でも売っています。
●場所
日がよく当たり、風通しの良い場所がおすすめですが、日当たりが悪くても風通しがよければ、大丈夫です。
また、ホコリや車の排気ガスとか気になるの。という方は、室内の日当たりの良い場所でも作ることができます。
●干すのに適した天気と時間
天気の良い乾燥した日。
太陽がでている10時~15時が最適です。夕方になったら取り込みます。
つまり、洗濯物と一緒です。
干す時間は、使い方によって決める。
干し野菜は、干した時間によって、2種類に分かれます。
・セミドライ(半干し)
数時間だけ乾燥させる干し野菜。
保存できるのは1週間程度ですが、旨味が増し、水で戻すことなく、そのまま使えます。
生野菜と同じように冷蔵保存してください。
・ドライ(完全干し)
1週間くらいかけて乾燥させる干し野菜。
半年くらい保存することができます。
密閉できる容器に保存すれば、常温でも保存することができます。
ただ、料理するときは、水で戻したりする必要がでてくる場合があります。
なので、野菜を買ってきて、
すぐに食べるなら、セミドライ(半干し)
しばらく食べないのであれば、ドライ(完全干し)
こんな感じで使い分けてもらえれば、良いかと思います。
例えば、セミドライなら、「今日の料理を美味しくするため、干し野菜使ってみよう!」と思い立ち、2~3時間だけ半干しても、良いわけです。
保存の仕方
セミドライ(半干し)の場合は、基本保存はできません。
生の野菜と同じくらいと思ってください。
タッパーなどに入れて、冷蔵庫で保存すれば、3~4日程度くらいはもちます。すぐに食べないのであらば、冷凍保存すれば持ちます。
ドライ(完全干し)は、数週間から6カ月は保存できます。
しかも、常温保存が可能です。
ジップロックなどのビニール袋や、保存瓶に乾燥剤と一緒に入れ、冷暗所に保存します。
ただ、1週間くらいでカビてしまう場合があります。
それは、干し方が足りなかった場合です。
干し方がイマイチだったり、自信がない場合は、ビニール袋に密封して、冷蔵や冷凍しておくのが安全です。
どんな野菜を干せば良いか?
基本、どんな野菜でも干せます。
強いていけば、干し野菜に向いているのは、水が少ない野菜。
水分が少ない野菜は、簡単につくれるのでおススメ。
具体的には、
きのこ類・かぼちゃ・大根・にんじん・さつまいも、レンコン
ピーマン・ナス・オクラ、ゴーヤ、ニンジン、などなど。
また、水分が多いと、カビが生えてしまったりと、多少難易度があがりますが、チャレンジする価値はあります。
例えば、トマトや、タマネギ、キュウリなどです。
トマトは、干す前に種を取り除き水分をしっかり拭き取るなど、下ごしらえが必要。
あと、しょうが・にんにく・ねぎなども、干し野菜にしておけば、薬味としてさっと使うことができますね。
干し野菜に向かない野菜は、水分が多い野菜。
水菜やレタスなどです。
また、アボカドなどの油分が多い野菜や、かいわれ大根など細い野菜も、干し野菜に向きません。
干し野菜の食べ方
完干し野菜、茹でる場合は、そのまま使えます。
それ以外であれば、水に浸けておきます。
水に浸ける時間は、野菜の種類によって、10分~1晩の間です。
セミドライ(半干し)の場合は、戻す必要ないので、そのまま使えます。
実際に、野菜干してみました。
干した野菜はこれ。
大根(まるまる1本)、なす、ピーマン、おくら、しめじ。
これが、干して、約1週間経った野菜。
こんなに小さくなりました。
ただ、ちょっと失敗したかも。
一部の大根に、黒い色が。
カビぽいんですが、どうなんでしょう?
この箇所は、干すときに、くっついてしまっていた箇所です。
つまり、干すときは、ちゃんと離した状態で干す必要があります。
細かいところですが、干し野菜を成功させるときに秘訣です。
干す前、干しているとき、水分つなないように、気を配りましょう。
実は、干し野菜については、以前も同じような記事を書いてました。
内容が少し重複していますが、日光にさらすと野菜が変化する仕組みなど、少し切り口が違う、別バージョンとなっています。
もし、干し野菜に興味があれば併せてご覧いただければ幸いです。
もともと、野菜を買いすぎて、腐らしてしまうことがよくあったので、それが解消できることが助かりました。
そして、作るのが簡単。
自分は基本放置で、仕事が忙しくなると、夜も外に出しっぱなし。(本当は屋内に入れる方が良い)
で、土日になると「あ、そういえば、野菜干してたわ」と思い出す始末。
でも、だいたいちゃんとできてます。
まとめ
時間不足と栄養不足と野菜不足を解消するもの、それが干し野菜。
昔からあったが、現代だからこそ活きてきます
理由は2点。
①時間不足➝すぐ料理できる(時短)
②野菜不足、栄養不足→(半年保存可能、まとめ買できる)
●野菜は干されると、栄養と旨味がレベルアップします。
その理由は日光。
日光を当てると、栄養分が変化し旨味が増えます。
●干し野菜のメリット1<保存性>
1週間ほど乾燥させれば、実に半年以上保存できます。
●干し野菜のメリット2<栄養が増え、美味しくなる>
以下の栄養素がアップします。
ビタミンB、ビタミンD、カルシウム、鉄分、糖分、アミノ酸
●干し野菜のメリット3<調理の時短>
・すぐに火が通る ・すぐに味が染む ・洗う必要がない。
・下処理する必要がない。 ・カットする必要がない。
●干し野菜のメリット4<減塩>
すでに天然の調味料が入っており、料理の調味料が少なくて済みます。
炒め物は油がすぐしみこむので、油を少なくできます。
●干し野菜のメリット5<非常食になるかも?>
半年単位で保存でき、常温保管ができ、非常にコンパクト。
食べるときは、水に浸けて戻すだけ。
●ベストシーズンは冬!
空気が乾燥しやすい秋から冬が、干し野菜のベストシーズン
●干し野菜の作り方
①一口サイズに切る
②乾燥用ネットに入れて干す
●場所
ベランダでもOK。
日当たりが悪くても風通しがOK。
室内の日当たりの良い場所でもOK。
●干すのに適した天気と時間
天気の良い乾燥した日の10時~15時。
洗濯物と一緒。
●干し野菜の種類
干した時間によって、以下2種類に分かれます。
・セミドライ(半干し)
保存できるのは1週間程度。
旨味が増し、そのまま使えます
・ドライ(完全干し)
1週間くらいかけて乾燥させる干し野菜。半年くらい保存することができます。
●保存の仕方
セミドライ(半干し)は、生の野菜と同じくらい。
ドライ(完全干し)は、常温で、数週間から6カ月は保存可能。
●どんな野菜を干せば良いか?
干し野菜に向いているのは、水が少ない野菜。
干し野菜に向かない野菜は、水分が多い野菜。
●干し野菜の戻し方
茹でる場合はそのまま、それ以外は水に浸ける(10分~一晩)
次は、もう少し具体的に、色々試してみたいと思います。
最後まで、お読みいただき、ありがとうございました。
東のテツ
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