経営者の視点で読み解く 日本一有名な禁足地「八幡の薮知らず」の謎!
さて、はじまりました。
「退屈の壊し方」
この番組では、平凡な日々に退屈するアラサー3人組が、いかに日常を壊そうか、楽しんでやろうかを真剣に議論していきます。
今回のテーマは「経営者的思考」と「禁足地」。
いったい、どういうことでしょうか……。
前回までのあらすじ
どうしても「禁足地」をつくりたい我々は、競合他社と呼び得る有名な禁足地「八幡の薮知らず」を視察に訪れたのであった。
まずはアジェンダの確認から
四ツ谷:最寄りの本八幡駅に着いた。
北山:まずは、今日のアジェンダを確認しようか。
高端:アグリー。ではレジュメを見てくれ。ペライチですまん。薮知らずに徒歩でむかう。以上。
四ツ谷:無駄のない説明をありがとう。
高端:本八幡はターミナル駅だし、ロケーションも良い。ファミリー層の集客も見込める。インバウンドカスタマーのオポチュニティもあるし、立地条件はイナフと言えよう。
北山:だてに日本一有名な禁足地じゃないな。イニシアチブを取るのは大変だぞ。この業界はすでにレッドオーシャンなのかもしれない。
高端:でも駅前に看板とかはないな。ここはしっかりとアドバタイジングするべきだろ。甘いとも言える。
四ツ谷:ディスアグリー。真のリーディングカンパニーは派手なマーケティングはしない。「禁足地」としてのブランドが確立されている証左だな。
北山:Googleマップには表示されるから、それを見ながらエイヤで行くしかない。
視察地へ到着!
高端:あ、あの茂みじゃない? 駅から徒歩5分くらいだ。アクセス抜群。うーんユーザビリティが高い。これは地価も高いぞ。ペイできるのか?
四ツ谷:しかも隣は駐輪場だ。リピーターも見込める。
北山:うちの禁足地も差別化しないといけないから、禁足地プランツをチェックするか。ビワがなってる。
高端:緑のなかでひときわ際立つオレンジ。良いアイキャッチになってる。
四ツ谷:あとは竹、欅、棕櫚。ドクダミがいっぱいあるのは良いなあ。一気に禍々しくなる。基本的にリーズナブルな樹木だから、コストリダクションにもサクセスしている。
北山:うちは同じ植物で勝負できないぞ。
高端:むむ、あれを見てみろ。竹が伐採されている。なんと人が足を踏み入れているんだ!
四ツ谷:おっと、これはクリティカル。重大なウィークポイントだ。グローバルスタンダードじゃ、こんなの禁足地と呼べないよ。イニシアチブを取るオポチュニティ。
北山:見事な経営者的視点だ。
リーディングカンパニーの凄みを実感
高端:さて、禁足地の前に小さな神社がある。これ自体、なんてことはないね。
四ツ谷:この石碑は良い味出してると思うよ。やっぱりブランドヒストリーを感じさせないと。
北山:謂れを説明した看板もあるし、カスタマーエクスペリエンスが考慮されている。これがリーディングカンパニーか。
葛飾八幡宮というコアコンピテンス
高端:さて、八幡の薮知らずの一番のコアコンピテンスは、近くに葛飾八幡宮という神社があることだ。そもそも神社のアセットらしいし、シンボルがあることで周囲に認知されやすい。説得力も増す。
四ツ谷:葛飾八幡宮も視察しよう。
北山:これはすごい。フェスみたいにお店が出ている。ステイクホルダーにコミットできている。
高端:これは勉強になるな。「禁足地フェス」を開いて集客をはかる。禁足地目的じゃないコンシューマーにもリーチできるというわけだ。
四ツ谷:視察は以上だ。なによりアジャイル開発が急務だし、ASAPでアジェンダを立てアセットを確保しなければならない。おのおのKGIを産出すること。
北山:アグリー。
高端:アグリー。今日はNRで失礼。