ジョージ・オブライエン

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Red Flood イデオロギーリスト

序文Red Flood 0.3.7 アップデート公開によって多様なサブイデオロギーが追加され、なおかつ既存のサブイデオロギーもその説明文が一新された。これを踏まえ、Red Floodの全てのイデオロギーのリストを作成し、加えて日本語に翻訳しようと考えた。なお、翻訳は筆者独自であるため、Red Floodの日本語化MODの翻訳例とは異なる場合がある。 Red Floodの世界観理解の一助と成れば幸いである。 ティザー発表からアップデート公開前までに完成させたかったが力不足であ

    • Red Flood イデオロギーリスト/総集編

      メインページ 加速主義 (Accelerationism)フューマニズム (Fiumanism) 旧秩序、それは歓待や好意を大いに喜ぶ老人たち、つまり政治的に堕落し精神的に破綻している者たちだ。ネイションがその運命に達することも、その道徳的な目的に向かって努力することも、そのような汚れた化石どもの支配下では不可能だ。民主主義という肥溜めから民衆を引き上げる為には、単に満たされた自由な人生を送りたいと願う者たちだけでなく、それを手に入れるエネルギーを持つ者たちも必要とする。

      • Red Flood イデオロギーリスト/反動主義編

        メインページ 貴族的反動 (Aristocratic Reaction)文明の長征は、より洗練された階層化を齎した。武力に長けた上級カーストに、神格や家柄などに正当化された、知識と名声とを持つ人々が協力した。大衆が国家の舵取をすべきだという考えは、異端どもや山賊どもを由来にするものに過ぎない――啓蒙時代後期までこの考え方は存続していた。 悲しいかな、人間の欲望は自身が消費するものに合わせて成長するものだ。歴史的時間の内のほんの瞬く間に、大衆主義と平等主義の亡霊とがこの社会

        • Red Flood イデオロギーリスト/専制主義編

          メインページ 絶対君主制 (Absolute Monarchy)近代以降の殆ど全ての君主制は、「王冠を戴く共和国」と呼ぶに相応しい、衰退し、自由化された形態の内で存続している。今や大半の王室は憲法や民主的に選出された議会のような抑制と均衡によって制限されており、国王や女王というものはその王国の象徴元首に過ぎないのである。しかしながら、「カエサルの物はカエサルに」という古い格言は未だ忘れられてはいない。 絶対君主制とは、その王国における全ての権力と特権とを一人の者の手の内に

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        Red Flood イデオロギーリスト

          Red Flood イデオロギーリスト/多頭制編

          メインページ アノクラシー (Anocracy)共和国と王国、反動と革命、自由主義と権威主義。ある時代のイデオロギー闘争を、明確に定義された二つの陣営に単純化することは魅力的である。大戦の余波の中、新しい国際的な運動が盛んになっても、政治を論じる際に「自由」と「不自由」の境界の線引を試すことは未だ可能である――しかし、簡単に分類できないものもある。大戦とそれに続く不安定によって生じたこの勢力は、イデオロギー的綱領の全体化に対する執着を持たないものの、代議制的でもなく、また単

          Red Flood イデオロギーリスト/多頭制編

          Red Flood イデオロギーリスト/保守主義編

          メインページ 自由保守主義 (Liberal Conservatism)政治的ラベルは対象を変え続ける。自由と保守、左翼と右翼、反動主義者と革命家、こうした用語は絶対君主制の全盛期やフランスの球戯場の誓いから具体的に変化してきた。20世紀の半ばにおいて、これらが表すものは、彼らがどのような現状について論及しているかによって評定されなければならない。これは、二つの移ろいゆく理想の名を冠するイデオロギーを描写する時、特に重要であり、即ち自由保守主義についてもそうである。 啓蒙

          Red Flood イデオロギーリスト/保守主義編

          Red Flood イデオロギーリスト/自由主義編

          メインページ 古典的自由主義 (Classical Liberalism)1600年代及び1700年代ヨーロッパの哲学的・政治的潮流が近代の政治理解にどれほど影響を与えたか、それは計り知れない。君主の玉座や司教の祭壇のような伝統的中央権力、或いは封建主義やギルドのような伝統的社会関係は、人類と政府の本質に関する論説によって明白かつ暗黙に問われている不可侵性を持っている。世界のその他の地域の接触を通じて、また印刷機と民衆の識字率向上との手伝いもあり、数多くの地球規模の政治思想

          Red Flood イデオロギーリスト/自由主義編

          Red Flood イデオロギーリスト/進歩主義編

          メインページ 進歩民主主義 (Progressive Democracy)世紀の変わり目に産業機械が発展し、それを取り巻く生活が形を変えていくにつれて、社会改革者たちが数十年間指摘してきた問題は、大半の一般民衆にとっても無視できるものではなくなった。不衛生な生活環境と病気の蔓延、労働者の酷使とそれが引き起こす暴動、これら全てが行動を要求した、それは血塗れの革命で社会全体を転覆することに抵抗を感じる人々にさえ。政府の管理能力が向上すると共に、そして統計的測定や科学的研究の新た

          Red Flood イデオロギーリスト/進歩主義編

          Red Flood イデオロギーリスト/修正社会主義編

          メインページ 民主社会主義 (Democratic Socialism)今となっては忘れがちだが、その最終目標にも拘わらず、そしてルーデンドルフ将軍が軍事化を強いたにも拘わらず、社会民主党(SPD)はドイツ帝国の主流の政党であった。それは地下で密に会合し粛清すべき人々のリストを記す戦闘的な徒党ではなく、ブルジョワ国家とから妥協を引き出し、代表を要求した公衆からの支持の為の運動を起こす、公的な組織であった。もし彼らの違法化によって強いられた転換点が無ければ、1930年代のSP

          Red Flood イデオロギーリスト/修正社会主義編

          Red Flood イデオロギーリスト/大衆社会主義編

          メインページ スパルタクス主義 (Spartakism)スパルタクス主義、国際的にそう呼ばれるこれは、ドイツ帝国崩壊後のドイツ社会主義レーテ共和国の正統なイデオロギーである。それは世界中の革命家によって模範的政体として支持されつつも、同じ場所で反対派に対する罪状として取締を受けた。それでも、如何にその用語が広く拡散したか、そして如何にドイツの社会民主主義者が1918年以来世界の社会主義の進化に影響を与えたかにも拘わらず、ドイツ革命の歴史的経緯と現在のスパルタクス主義が示すも

          Red Flood イデオロギーリスト/大衆社会主義編

          Red Flood イデオロギーリスト/前衛社会主義編

          メインページ レーニン主義 (Leninism)共産主義のレーニン主義流派は、ハンガリー革命によって世界に紹介され、国際社会主義運動の左翼として確固たる地位を築いている。このイデオロギーは、RSDRP (ロシヤ社会民主労働党) の元指導者である同名の人物によって最初に提唱され、マルクス主義の厳格で教義的な解釈を支持し、他を妥協した修正主義と非難する原理主義的判断を行う。その核心的原則とは、即ちブルジョワ勢力との最終決戦におけるプロレタリア軍の最前衛を形成することを運命づけら

          Red Flood イデオロギーリスト/前衛社会主義編

          Red Flood イデオロギーリスト/無政府主義編

          メインページ 社会無政府主義 (Social Anarchism)共産主義者の計画の最終目標は、数多くの理論家が述べたように、階級や貨幣、そして国家の無い社会である。議論の余地はあるかもしれないが、要するに無政府主義のことだ。 想像できるだろう、この事は過去1世紀の大部分に亘って政治的左派の中での不和の種となっていたのだ。国際社会主義運動創設の為の試みはその初期から、社会主義者と無政府主義者とは最終的なユートピアへの到達方法を巡った各々の対立が見られた。今日、社会無政府主

          Red Flood イデオロギーリスト/無政府主義編

          Red Flood イデオロギーリスト/加速主義編

          メインページ フューマニズム (Fiumanism)旧秩序、それは歓待や好意を大いに喜ぶ老人たち、つまり政治的に堕落し精神的に破綻している者たちだ。ネイションがその運命に達することも、その道徳的な目的に向かって努力することも、そのような汚れた化石どもの支配下では不可能だ。民主主義という肥溜めから民衆を引き上げる為には、単に満たされた自由な人生を送りたいと願う者たちだけでなく、それを手に入れるエネルギーを持つ者たちも必要とする。 ガブリエーレ・ダンヌンツィオはそのような男の

          Red Flood イデオロギーリスト/加速主義編