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また読み返したいnoteを集めた私のブックマーク的マガジン
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「教養」という名のフィルター

「教養」という名のフィルター

空は青いし、空気は澄んでいる。

やわらかな極上の陽射しを浴びながら朝さんぽ。清々しい気分で床磨きへ。豊かな朝を迎えるだけで、一日の幸福は膨張する。



今日は一日中、原稿を書いていた。書いては、書き直し。ニール・サイモンの自伝のタイトルのように書いて、読んで、また書き直してを繰り返している。決して派手とは言えない慎ましやかな作業。有難いことに、仕事で日々文章を書かせてもらっている。

ふと「

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米国でソフトウェアエンジニアになる方法

米国でソフトウェアエンジニアになる方法

1on1やメールでご相談を受ける最頻出の話題が
「どうすればアメリカでソフトウェアエンジニアになれるでしょうか?」
というものです。これは後述しますが、いくつかの点で中々ひと言では回答の難しい質問です。ただし、本当にアメリカでソフトウェアエンジニアになりたいなら、そのための確度を大幅に上げる方法はいくつか思い当たります。

筆者について実際に米国で2年ほどではありますがソフトウェアエンジニアをして

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潮騒の缶ビール

潮騒の缶ビール

ぼんやり海を眺める土曜の昼下がり。茅ヶ崎の海岸で一人、ぽつりぽつりと言葉を置いた。

あてもなく乗り込んだ電車に揺られること小一時間。駅の発車ベルがサザンオールスターズの『希望の轍』なのは、訪れるたびにいいなと思う。

降り立った湘南のど真ん中に、秋の気配はない。電車の進行方向からして向かうべきは南口。すれ違う人々から、喧騒とまではいかない活気を感じながらロータリーに出た。これまでも何度か足を運ん

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勇気の出しどころ、覚悟の決めどころについて考える晩夏

勇気の出しどころ、覚悟の決めどころについて考える晩夏

突然ですが、質問です。

ここ最近、あなたが一番勇気を出したことはなんですか?

お店で一番高いメニューを頼む。
気になる人のSNSをフォローする。
海外旅行に行く。
プロポーズする。

人によって
勇気の出しどころ
覚悟の決めどころはさまざま
その度合いや熱量も多種多様です。

ちなみに、私の最近の勇気100倍エピソードは大嫌いなセミの死骸をベランダから外へポイっとおいやったこと。

この勇気と

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枯れるのもエネルギーがいるんだよ

枯れるのもエネルギーがいるんだよ

まだまだだなぁと思う。何がって、自分が疲れてるから。

あ、とくに有益なことはこの先書いてない。戯言に付き合ってやるよって人だけに。

そういうこと言っていいの? プロだろ? お金払っていただいてお客さんに何かしらのパフォーマンス提供する人間が言うことか?

と言われたら力なくスライディング土下座するしかない。

プロなんだから体調とか、常にちゃんと書ける状態とか、パフォーマンス維持するのも仕事の

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料理する旅の持ちもの(オマーン旅行その0)

料理する旅の持ちもの(オマーン旅行その0)

余談だけれど、私は旅のパッキング術とかスーツケースの中身紹介とかを見るのが大好きで、InstagramやYoutubeで関連の動画を見つけると、ついつい長い時間見入ってしまう。そのひとの旅のスタイルや旅に求めるものが垣間見えて、実におもしろいのだ。

今回の旅行は、アパートメントタイプの宿を予約したので、地元の食材を現地で調達して、少し料理もしたいと目論んでいた。

そのために、簡単に調味料や調理

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出来る状態にある、という不幸

出来る状態にある、という不幸

先日、出産しました。二度目の無痛分娩が痛くなさすぎて最高だったことや、産後、高血圧になって腹や頭の痛さでパニックになって死ぬ思いをしたことなど、書きたいことはあるけどそれはまたにします。

今日はちょっとしたお話。
産後二日目にして、母乳育児を諦めたときのこと。

一人目の母乳育児で、かくかくしかじか、散々な目にあっていた私。
今回は、よほど奇跡が起きて母乳がぴゃーぴゃー出るような事態にならなけれ

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卵の授業について先生と10年ぶりにお話ししました

卵の授業について先生と10年ぶりにお話ししました

先生とは卒業してから10年ぶりに連絡を取る。
沢山いる生徒の中で私のことなんか覚えていないだろうと、諦め半分でメッセージを送ってみたが返事はすぐに来た。

「お久しぶり、もちろんおぼえていますよ」

思わず声が漏れるほど嬉しかった。状況が状況なだけに文章で説明するととんでもない時間と長さになりそうだった為、電話でお話しできないかと尋ねるとすぐに先生から着信があった。
震える手でスマホを握る。

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拝啓 旅立つ君へ

拝啓 旅立つ君へ

君が遠くへ旅立ってから、気のせいか家が少し寒くなった気がする。春が進んでいるというのにね。

昔と違って音声通話が無料になっているから、LINEなんかで話したりはしやすくなってるけど、ちゃんと会って話さないと寂しさは埋まらないものだね。

お父さんは、やっぱり寂しいよ。

君のことを思い出すとき、ずっと昔のことをいつも思い出すんだ。

君が妹をいじめた時のことだ。確か君は8歳くらいで、妹は5歳くら

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あなたが「メンドクサイ人」になってはいけない理由

あなたが「メンドクサイ人」になってはいけない理由

職場において、緊張を強いる人がいます。

その人は特段なにもしていなくても、周りは何となく、またははっきりと緊張する。

まあ大抵の上司はそうだとは思いますが、これってあまりよくないことです。何しろ目の前の業務に全集中できなくなってしまいます。

加えて、その人に何をするにも気を遣うことになります。

相談や報告などを行う際に、その人の機嫌を気にして話しかけなければならなくなる。ホンッッットにめん

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俺の親父は二度死ぬ:Anizine(無料記事)

俺の親父は二度死ぬ:Anizine(無料記事)

父の日。
俺の父は星一徹のような人で、小学校低学年の頃からよく一緒に野球の練習をした。練習はとにかく厳しくスパルタで、ボールとグローブは硬式を使った。日曜日の午後、俺が楽しい草野球から帰ってくると「キャッチボールしよう」と言う。軟式グローブと軟球をポイッと捨てられ、硬式グローブと硬球を渡される。

詳しいことは今となっては定かでないが、若い頃にどこかの社会人野球のチームで捕手をしていたと聞く。父は

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遺書

遺書

 30歳、新卒で入った大企業に8年だか所属して、ある日突然衝動的にやめた。夏になるまであと少し、梅雨があけるのが待ち遠しいだなんて無駄口を叩きあう同僚を背に、有給休暇を全部消費して、公休と合わせて、退職届を出してから一週間も経たないうちに最終出勤日を迎えた。

 「次の会社は決まっているの?」

 同僚の女に訊かれて、決まってないねと歌うように他人事のように答えると、じゃあ起業?と馴れ馴れしく続け

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「お誘い」のお誘い

「お誘い」のお誘い

TwitterのSpacesで、自分がホストとなって対話型のインタビューをしている。

「対話パーティ」「ことばの採集」「ポカテーリング・ナイト」いろいろ。対話の場をコーディネートするのは楽しい。たまに誰かがひらいたSpacesに入り、突然スピーカーに招かれることもある。これもまた楽しい。自分が“なんとかする”必要はなく、いい意味で無責任でいられる。自分がしつらえる対話の場では、ゲストはみな無責任

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恋や愛とは違う気持ちがあることを

恋や愛とは違う気持ちがあることを

タイトルは、平松愛里さんの「Dear My Baby」という曲のワンフレーズから引用したもの。子どもが生まれた喜びを歌にした、ぼくが大好きな曲だ。

なんで20年以上も前の曲を急に思い出したかというと、このエッセイを読んだから。

娘さんが学校行事で二泊三日のキャンプに出掛け、初めて経験するお子さんがいない夜に感じた気持ちを書いた、カエデさんのエッセイ。

この一文を読んだとき、「さみしい」以外の

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