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スタッフの手記

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コノビー編集部スタッフたちが綴っているコンテンツへの想いをまとめていきます。
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#コラム

心が追いつくまで、待ってくれ

心が追いつくまで、待ってくれ

今朝、担当していた連載小説『娘のトースト』の最終話を公開しました。

ふう。

著者の狩野さんと出会って約1年とちょっと。企画が本格化してから連載開始までは7~8ヶ月くらいかかった。長旅でした。

狩野さんとの出会いは以前書いたnoteをお読みいただくとして、連載中はなかなか書けなかった、この作品のテーマについて書きます。

なかなか書けなかったというのは、小説の連載中は作品本体による表現に集中す

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深く、広く、永く。その前に。

深く、広く、永く。その前に。

原稿を読んで涙がこぼれた。

少し前に社外で1時間くらいの講演をする機会があった。
終わった瞬間、もう一度やり直したいと思うくらい反省がたくさんで久しぶりに凹んだ。(まだ引きずっていて思い出すだけでまたへこむ…)

そんな講演が記事になることになり、原稿が届く。
自分のダメさ加減を確認しなきやいけない。

だいぶ気が重い。
印刷してはみたものの見る勇気が出ない。

あぁでもダメだったんだ、認めよ

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文化が変わる小さな芽をつくる。

文化が変わる小さな芽をつくる。

書籍化にあたってイベントをするためにクラウドファンディングを始めて2週間ちょっと。

応援してくれる人が増えていくことはとても心強いし、ありがたい。

今回の連載を企画したのも、書籍化を目指したのも、クラウドファンディングをしてまでイベントをしたいのも、理由はそれによって新しい子育ての文化をつくりたいと思っているから。

じゃあどうしたら新しい文化をつくることができるんだろう?

文化が変わった、

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「大きな希望」を語り続けること。それによってわたしが手にしたもの。

「大きな希望」を語り続けること。それによってわたしが手にしたもの。

編集を担当するweb連載 #本当の頑張らない育児  の書籍化が決まって、書籍化のイベントをするためのクラウドファンディングが始まった。

毎日応援してくれる人が増えていく。

Twitterでいいねやリツイートしていくれる人が増えていく。

なんだろう。この今の気持ちをわたしはまだうまく言葉にできていない。言葉にできないまま、でも今の気持ちを忘れないために書いておきたい。

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「本にするぞ!」

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本が売れないと言われる時代にわたしが「書籍化」を目指した理由

本が売れないと言われる時代にわたしが「書籍化」を目指した理由

12月から担当していたweb連載の書籍化が決まった。

わたしが今働いているのは出版社でもなく、インターネットの会社でもなく、福祉や教育をやっている会社の「子育てに笑いと発見を」をコンセプトにした子育てのwebメディアの部署で。
新しい事業のタネを考えよう的な話があった時に書籍化したいと言ったら、金額サイズ的に事業になり得ないとそっこうで言われた。

いろんなところで本は売れなくなっているというニ

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見知らぬ誰かに評価を委ねない、ということ。

12月から担当編集をしているweb連載がはじまった。

漫画連載 本当の「頑張らない育児」 Byやまもとりえ

半年以上かけて企画してきて、事業としても色々な期待を背負っていて、途中何度胃が痛くなったことかわからない。というか、実際のところ何度か体調を崩した。

が、ちゃんとヒットさせることができた。(よかった)
1話目は1日で10万PVを超え、今のところ毎話15万PVを超えるくらいになっていて、

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「わたし」を主語に、話をしよう。

「わたし」を主語に、話をしよう。

「誰かの話はおやすみして、一人ひとりの『わたし』の話ができる場を、みなさんと一緒につくっていきたいです」

これは、わたしが子育てメディアコノビーで1年半前から担当している「コノビーサロン」という親向けコミュニティで、毎期、かならず始めにお話させてもらうこと。

「自分」が母に浸食されてゆくという感覚なぜ、そんな話を最初にするのか。

これは、いままでコノビーで様々な子育てに触れさせてもらったり、

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そこに「あなたへ」という想いはあるのか。

そこに「あなたへ」という想いはあるのか。

「どうして保育士のひかちゃんが、編集やライターの仕事をしてるの?」

2年前に、書くこと、届けることも仕事にし始めてから、もう何十回も聞かれている気がする。

***

きっかけは、なんだったのか。

書くということを始めたばかりの時に書いた、初々しい文章を見つけてしまったので、自ら(笑)一部を公開しようと思う。

カナダでも保育士をし、生活をするなかで、「社会や大人の在り方が、子ども達の姿や未来

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思わぬ副産物をもたらした「編集部キャラ化」の話

思わぬ副産物をもたらした「編集部キャラ化」の話

はじまりは、編集長のこんな一言からだった。

「ライター通信の、漫画コーナー描いてみる?」

前提をちょっとお話しすると、わたしは「コノビー」の編集をしていて、コノビーは育児漫画コンテンツがとても多い。

その漫画ライターさんたちに向けて編集部が毎月発行しているのが、ライター通信。もう1年以上続いている。

目的はいろいろあって、コンテンツの方向性や編集部が今考えていることを伝えしたり、編集スタッ

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