「大きな希望」を語り続けること。それによってわたしが手にしたもの。
編集を担当するweb連載 #本当の頑張らない育児 の書籍化が決まって、書籍化のイベントをするためのクラウドファンディングが始まった。
毎日応援してくれる人が増えていく。
Twitterでいいねやリツイートしていくれる人が増えていく。
なんだろう。この今の気持ちをわたしはまだうまく言葉にできていない。言葉にできないまま、でも今の気持ちを忘れないために書いておきたい。
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「本にするぞ!」とわたしが言いはじめた去年の秋ごろ。本当に書籍化されるなんて信じていた人はそんなに多くはないだろうと思う。
でも、なんとか本にするんだ、きっと本になる、そう思っていた。
わたしがもっていたのは「大きな希望」それだけだった。
そして今年の春。本当に書籍化が決まった。
※本にしたかった理由は前に書いたのでよかったらこちらも読んでください。
どうしたらこの本を届けられるんだろう。この本をきっかけに子育ての文化をつくれるんだろう。
そう考えて、クラウドファンディングをすることにした。
「クラウドファンディングをする」ということは、比較的早い段階でわたしの中で決まっていたし、やったほうがいいという根拠のない確信だけがあった。
だけど実際のところ、「することにした」と一言で言えないくらい始めるまでに何度も壁にぶちあたった。
それでもなんとか始めることができたクラウドファンディングだったけど、いざ始めるとなると一気にこわくなった。100万なんてほんとに集まるのだろうか…。
今やれること、やりたいこと、全部やってみよう。それで、失敗するとしたら大きな失敗にしよう。
そう自分に言い聞かせて、プロジェクト公開ボタンを押した。
そこから約2週間。支援額は50万円を越え、支援してくれる人は100人になった。
今でも毎日失敗するこわさがある。
こんなにも多くの人が応援してくれているのにうまくいかなかったら申し訳ない。かっこわるい。もうチャレンジさせてもらえなくなるかもしれない。
その「こわさ」はなくならない。
だけど、「こわい」と思った時にいろんな人の顔が思い浮かぶようになった。
支援してくれたあの人。ツイートしてくれたあの人。熱い想いを伝えてくれた読者のあの人。わたしのクラウドファンディングのツイートをいつもリツイートしたりいいねしたりくれてる人たち。応援するよって言ってくれた人。こんなことやってみたら?ってアイデアをくれた人。書籍化とクラウドファンディングを実現するために奔走してくれている出版社の人たちも。
こわいけど、ひとりじゃないんだなって思う。
このプロジェクトは、もうわたしひとりのものじゃない。
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この連載がはじまるときに決めたことがある。
それは発信すること。想いを語ること。
毎日Twitterをやって、リアルでもこの作品への想いを語り続けた。
書籍化が決まった時、読書会に参加してくれた読者にメールで報告をしたら「みたむらさんの目標が叶ったんですね!おめでとうございます」という言葉をもらった。
一編集者であるわたしの言葉を覚えていて、一緒に喜んでくれる読者がいる。それは本当に幸せなことだ。
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「大きな希望」を語るのはこわい。
だってその希望が大きければ大きいほど、うまくいくかどうかわからないから。
失敗することはやっぱりこわい。
だけど、勇気を出して「大きな希望」を語ってみてわかったことがある。
それは「大きな希望」は語らなければいつまでたっても実現できないということ。
自分ひとりだけの力じゃ実現できないから「大きな希望」なわけで。
実現するには、ほかの誰かの力がいる。
だから、まず大きな希望を語ることが、大きな希望への第一歩なんだと思う。
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