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アスリートの”壊れない体づくり”まとめ

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30代で3つの代表チームをサポート、そして 結果に貢献した筆者。 厳しい試合日程を戦い抜く体づくりをどうすればいいのか? その考え方や実際の例をまとめています。
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#アスリート

オフシーズントレーニングガイド2024

オフシーズントレーニングガイド2024

2024年もそろそろ終わりです。
そして、多くのスポーツが
オフシーズントレーニングを始める時、
もしくは考え始める時に
なってきました。

今年もオフシーズントレーニングを
より良くするために
ガイドコースを作りました!

是非参考にして頂き
2025年を素晴らしい
シーズンにして行きましょう。

このポストには
スライドを
ウェビナー形式で形式で
説明し、

文字起こしも
しています。

また

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「常にシャープに動きたい!」ディトレーニングとトレーニング負荷の関係

「常にシャープに動きたい!」ディトレーニングとトレーニング負荷の関係

今回は

ディトレーニング(detraining)と
トレーニング負荷(training load)の

関係について書いていこうと思います。

現代のメジャーなスポーツは
兎に角、シーズンが長く、
過密スケジュールです。
つまり、半年以上もの間
常に試合が何回もあります。

ひと昔、ふた昔前までは
週1回だったのが
週に2‐3回の試合などは
当たり前になってきました。

そして、これは
プロスポ

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スポーツ科学をより理解する2

スポーツ科学をより理解する2

今回は様々な”力”に関する
考察をProf. Verkhoshanskiの
Special Strength Trainingを基に
書いていきたいと思います。

アスリートパフォーマンスおいて
”力”とは様々な形で論じられます。
ここでは

最大筋力

爆発力(瞬発力)

発射力

加速力

に関して書いていき、
更にはこれらをどう鍛えていくか?
を書いていきたいと思います。

この記事はこんな

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ピークパフォーマンスに関する考察 1

ピークパフォーマンスに関する考察 1



ピークパフォーマンス(笑)
日本のスポーツ界では
ピークパフォーマンス、
ピーキング、またベストな
コンディションで臨む、
といったことを言う人、
宣伝、本が沢山ある。

正直自分はこの風潮というか、
考えに違和感を感じる。

なぜか?

自分はそれが言い訳を
言っているようにしか
思えないからです。

”今日はベストコンディションでないから負けた”
”ピークパフォーマンスに持っていけなかった

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ピーキングに関する考察2

ピーキングに関する考察2

前回のぼやきでは、ピーキング、
ピークパフォーマンスと声高に言っている
今のスポーツを取り巻く状況と
最低ラインの引き方を書きました

つまりアスリートとしていかに
一貫性を保てるか、
振れ幅のブレが少ない
パフォーマンスが出来るかが、
非常に大事だと書いています。

ピークパフォーマンスに関する疑問今回はピークパフォーマンスに
関して常々考えていた疑問を
書いていきたいと思います。

”もしピー

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ピリオダイゼーションは必要?いいところと悪いところ。

ピリオダイゼーションは必要?いいところと悪いところ。

今日はピリオダイゼーションの良い所と悪いところを4つの文献を元に話していこうと思ってます。基本的な概念なんかはすっ飛ばして行くので、ピリオダイゼーションに馴染みのない人はフーンで大丈夫です。

最初に
まず最初に伝えておきたいのはピリオダイゼーションは未完成の概念・ツールです。今から話すことの元となる4つの文献からもピリオダイゼーションの良い所と悪いところが両方書いてありました。つまり、自分たちよ

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Force-VelocityとTime-Force Curve

Force-VelocityとTime-Force Curve

こんにちは、

今回は次の有料コンテンツを
理解するために
必要な知識である

Froce-Velocity Curve /力ー速度カーブ

Force-Time Curve/力ー時間カーブ

に関しての記事です。

多くのスポーツ、
特にフィールドや
コートなどで行うスポーツ
(サッカー、テニス、バスケ etc)での
成功には

パワーが重要な要素の一つである

ことは誰もが理解できること

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オフシーズントレーニングの設計図

オフシーズントレーニングの設計図

今年ももう後2カ月です!!
多くのスポーツがオフシーズンに
入っているところではないでしょうか?
そして、いつもの課題ですよ!

”オフシーズントレーニングどうすんの?”

で、これをやったらいいという事を提供する
のは個人的にはあまり好きではないので、
自分の納得のいくオフシーズントレーニングの
計画を作っていく為のワークブックを作りました。

このワークブックはこんなアスリートにお勧めです。

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何でトレーニングすんの?3

何でトレーニングすんの?3

さぁこのシリーズも3回目になりました!
まだVol1と2を読んでいない方は
是非読んでください。(有料です。)

今回はXや有料メンバーシップでも
お知らせしたように今ままで
読みたかった本の内容と解説を
していきたいと思います。

今回もDr. Dan Cleather著の
The Black Book of Training Wisdom
に関して書いていきます。

今回はCh3,4&5を中心

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何でトレーニングするの?4

何でトレーニングするの?4

さぁこのシリーズも4回目になりました!
まだVol1-3を読んでいない方は
是非読んでください。(有料です。)

https://note.com/coach_saki/n/ndc227d29e984

今回はXや有料メンバーシップでも
お知らせしたように今ままで
読みたかった本の内容と解説を
していきたいと思います。

今回もDr. Dan Cleather著の
The Black Book o

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高く、速く、強く!1

高く、速く、強く!1

今回の有料ポストはXで
ポストしたこちらに関して
日本語訳と自分の解説を
書いていこうと思います。

今では当たり前に
行われているこれら
2つのプライオメトリクス。

この2つのエクササイズですが
もちろん違います。

今回からこの二つの
エクササイズの生みの親である
Prof. Yuri Verkhonshaにも
触れながら書いていこうと思います。

スポーツサイエンスの
歴史も知っておくのも

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〈FIFA WCから学ぶ〉何故常に自分のアップデートをしないといけないの?

〈FIFA WCから学ぶ〉何故常に自分のアップデートをしないといけないの?

あなたは学校で習っただけの
知識でサポートする気ですか?

現在のスポーツパフォーマンスに
携わるのであれば
二つの事が出来ないといけません。

(解剖学などの)原理・原則を理解する。

常にアップデートしていく

それは何故か?

結局は”選手達に置いていかれるから”です。

2023年の秋から冬にかけて
自分は数々のプロチームと
面接をしました。

結果としてこれらのチームからは
オファーがな

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<世界のトップレベルから学ぶ>S&Cプログラムのフローチャート

<世界のトップレベルから学ぶ>S&Cプログラムのフローチャート

アスリートの
ウェイトトレーニング
やコンディショニングを
プログラムする際に
何から始めればいいのか?
そんな疑問を持つ人は
沢山います。

自分もその一人です。

日本のスポーツは
特にガラパゴス化が
進んでいるので、
かなり独自の体系を
持って進化してきています。

仙腸関節がどうとか、
○○メソッドやら
まぁ大事な要素では
あるかもしれませんが
全てではありません。

そして、こういったメ

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ウェイトトレーニングの基本動作:キャリー

ウェイトトレーニングの基本動作:キャリー

今回で最後のウェイトトレーニングの基本動作。最後は負荷をキャリー、つまり重いものを持ち歩き、AからBに持っていく動作である。このバリエーションの代表的には以下のようなものがある:

1Farmer's Carry

2 Suitcase Carry

3 Overhead Carry

他にも色々とあるがここでは割愛する。他のエクササイズ同様に、キャリーに関してはかなりのバリエーションがあるので書

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