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【公式】智秀館塾(日本の古典文学塾)
2024年10月12日 08:45
「光文社古典新訳文庫」といえば、日本や世界の古典文学の斬新な新訳を出しているシリーズとして有名なものです。2006年9月に創刊され、今でも新作が出されています。表紙のデザインは望月 通陽(もちづき みちあき)。印象的な線画が、ゆるやかに古典の世界へいざなってくれます。日本の古典文学では、以下の作品が現段階で出版されています。(訳者)歎異抄(川村湊・文芸評論家)梁塵秘抄(川村湊・
2024年9月27日 19:41
この本は、源氏物語について、さまざまなテーマで楽しむことができる本です。源氏物語を読み味わうときに、どんな楽しみ方があるのか。有名なあの人は、源氏物語をどのように読んでいるのか。そんなふうに、いろんな人の目を通して見えてくる源氏物語を楽しめる本です。構成と概要は次の通りです。第1章 『源氏』ってどんな物語?――あらすじと主要人物を一気に知る書評家・文筆家で、この本の編者でもある
2024年5月20日 00:56
馬場あき子「掌編 源氏物語」(2024)潮出版社「源氏物語を読みたいのですが、何から読めばいいですか?」と言われたら、今なら真っ先にこの本をあげるでしょう。この本は、「掌編」とあるとおり、源氏物語の抜粋をまとめたものになっています。54帖全てを収録この本の良さは、まず、54帖全てが収録されていることです。源氏物語は、「帖(じょう)」という、まとまりに分かれています。概ね、この帖ごとに物
2024年5月14日 00:21
伊勢谷武「アマテラスの暗号」(2024)宝島社この小説は、次の一文から始まります。そう、この小説は単なるフィクションではなく、一面の真実をもとに描かれている物語なのです。「アマテラス」とは、古事記(こじき)や日本書紀(にほんしょき)に出てくる神話の神の名前です。現在では三重県の伊勢神宮に祀られていることで知られています。この「アマテラス」を取り巻く伝説や記述をもとに、主人公の父の殺害事
2024年5月11日 02:24
上野誠「ちくまプリマ―新書033 おもしろ古典教室」(2006)筑摩書房上野誠(うえのまこと)さんは、奈良大学の教授で、万葉集研究で知られている方です。メディアにもたびたび出演する、親しみやすくわかりやすい解説で人気の研究者です。この本は、その上野さんの自伝的なお話とともに、身近な話題から古典の世界に入っていきます。まるで上野さんの講義を聴いているような、軽快で親しみのあり、余談も多く含ま
2024年5月10日 01:56
海猫沢めろん(訳)「BL古典セレクション② 古事記」左右社「BL古典セレクション」とある通り、いわゆる古典作品をBL風にリメイクした作品なのですが、非常に興味深い作品になっています。そもそも、古事記(こじき)に登場する神々には、性別が明示されていないことも多いのです。特に上巻の登場する神々の性別は、さまざまに解釈することができます。この本の中では、一般的に女性として解釈されるイザナミ、アマ
2024年5月9日 02:52
山崎ナオコーラ「ミライの源氏物語」(2023)淡交社この本は、源氏物語(げんじものがたり)を題にしていながらも、そのテーマは現代的な問題です。取り上げているテーマは以下の通り。まさに現代の諸問題がテーマとして扱われています。時に古典の世界で描かれることは、現代に置き換えれば問題とされることがあります。しかし、それは当時としては問題なかった、昔の話だから、と片付けられることも多いのです。それ