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#英文学
岩波少年文庫を全部読む。(114) バッドエンドとハッピーエンド、2本のクリスマスストーリー ウィーダ『フランダースの犬』
12月になりました。たまたまですが、1本はバッドエンドな、もう1本はハッピーエンドなクリスマスストーリーの回になってしまいました。 『フランダースの犬』(野坂悦子訳、岩波少年文庫)には、英国の作家ウィーダの表題作(1872)と「ニュルンベルクのストーブ」(1882)というふたつの中篇小説が収録されています。「ニュルンベルクのストーブ」はハッピーエンドですよ! BIG IN JAPAN 英国の小説家ウィーダ(マリー=ルイズ・ド・ラ・ラメー)は19世紀後半に大人向け・子ども
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岩波少年文庫を全部読む。(83)伴侶にするならメンタルが安定してる人がいいよ。 エリナー・ファージョン『本の小べや2 天国を出ていく』
エリナー・ファージョンの自選短篇集『本の小べや』(1955)には、27篇が収録されています。 石井桃子訳の岩波少年文庫では2分冊で刊行されました。第2分冊『天国を出ていく』には、表題作を含む13篇が収録されています。 はっきりわからないことがあると、叱りつける人と、笑う人 前回、第1分冊『ムギと王さま』(石井桃子訳、岩波少年文庫)で、このように書きました。 この双方の傾向を持つ作品は、第1分冊にも第2分冊にも均等に存在すると思いますが、とりわけ第2分冊のほうに後者の印象
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