岩波少年文庫を全部読む。(133)地に足がついてない女の子が自分の足で歩けるようになるまでを描くドタバタラブコメ ジョージ・マクドナルド『かるい王女さま』
「地に足がついてない」のは「病気」の一種である!
ジョージ・マクドナルド『かるい王女さま』(脇明子訳、岩波少年文庫)には、表題作(1864)と「昼の少年と夜の少女」(1880)のふたつの中篇ファンタジーが収録されています。
「かるい王女さま」
王女さまが生まれました。洗礼式で、招待状も持たずにやってきた王の姉メイケムノイツ(Makemnoit)姫が僻んで、王女に重力が働かないように呪いをかけます。王の姉は先王の言うことを聞かなかったため遺産相続の書類に名前がなく、招待状を出すときに漏れてしまったのでした。
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