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岩波少年文庫を全部読む。

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シミルボンから移行してきました。 少しでも長く続くよう、いや、全タイトルをレヴューできるよう、みなさん応援してください。
戦後日本の児童文学を牽引してきた存在のひとつ、岩波少年文庫のレパートリーを、毎週1タイトル取り上げ…
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岩波少年文庫を全部読む。(148)ドイツはほんとに森の国? ヤーコプ&ヴィルヘルム・グ…

ヤーコプ&ヴィルヘルム・グリム『グリム童話集』(1812/1857。佐々木田鶴子抄訳、岩波少年文庫…

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千野 帽子
10か月前
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岩波少年文庫を全部読む。(148)ドイツはほんとに森の国? ヤーコプ&ヴィルヘル…

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※試聴版です。オリジナル版(05:12)は購入後に視聴できます。

下記リンクを読みつつお聴きください。 https://note.com/chinobox/n/n27bd7b5ea843

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千野 帽子
10か月前
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岩波少年文庫を全部読む。(147)ヤーコプ&ヴィルヘルム・グリム『グリム童話集』(抄)…

ヤーコプ&ヴィルヘルム・グリム『グリム童話集』(1812/1857。佐々木田鶴子抄訳、岩波少年文庫…

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千野 帽子
10か月前
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岩波少年文庫を全部読む。(147)ほんとにドイツの民話なの? ヤーコプ&ヴィルヘルム…

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※試聴版です。オリジナル版(05:34)は購入後に視聴できます。

下記を読みながらお聴きください。 https://note.com/chinobox/n/nc3063229e51e

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千野 帽子
10か月前
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新年早々平身低頭

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※試聴版です。オリジナル版(04:06)はマガジン購入すると視聴できます。

千野 帽子
11か月前
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岩波少年文庫を全部読む。(146)回想の戦後東京、母を失った少年と小動物たち 舟崎克…

舟崎克彦の『雨の動物園 私の博物誌』(1974)は、少年時代を16篇の断章で振り返った回想録で…

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千野 帽子
1年前
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岩波少年文庫を全部読む。(145)これ以上なにか足してもダメ、引いてもダメ。奇蹟のようなバランスでもたらされたおとぎ話の美 メアリ・ド・モーガン『風の妖精たち』(抄)

メアリ・ド・モーガン『風の妖精たち』(岩波少年文庫)は、同名の短篇おとぎ話集(1900)から2篇を除く7篇を、収録順に訳したもの。訳者は矢川澄子です。 禁止と違反のセット 物語の世界は、禁止と違反と発覚と罰に満ちています。 禁止は違反の前フリに過ぎないと思えるほどです。 旧ソヴィエト連邦の民俗学者ウラジーミル・ヤコヴレヴィチ・プロップは、『昔話の形態学』(1928)で、ロシアの魔法民話の筋を構成する諸要素を分類しました。 これによれば、魔法民話の各話は、ごく限られた数の

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岩波少年文庫を全部読む。(144)社会の外から行動できるためには、悪人は社会の内部の…

中世、宮廷は裁判所でもあった 百獣の王ライオンのノーベルが廷臣を招集します。 そこに狐の…

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千野 帽子
1年前
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ヴァイオリンを弾きこなし英独仏羅と多言語を解しボクシングと柔術の心得もあるスーパ…

エリナー・ポーターの長篇小説『ぼく、デイヴィッド』(1916。中村妙子訳、岩波少年文庫) 10…

千野 帽子
1年前
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ヴィクトリア時代を舞台とする乳脂肪分過多なファンタジー 岩波少年文庫を全部読む。…

1842年、首都からウェストカントリーへ エリザベス・グージ『まぼろしの白馬』(1946。石井桃…

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千野 帽子
1年前
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『ゴリラーマン』的な階級闘争と、クリスマス・ストーリー 岩波少年文庫を全部読む。…

クリスマス前のギュムナジウム オーバーバイエルンの寄宿学校生たちの、クリスマス休暇前の短…

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千野 帽子
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岩波少年文庫を全部読む。(140)12歳のハートはとっちらかっております エレイン・ロ…

かーちゃんが俺のチームの監督に この小説の語り手は12歳のマーク・〝モシェ〟・セッツァー少…

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千野 帽子
1年前
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岩波少年文庫を全部読む。(139)仏教関係なくおもしろい 辻直四郎+渡辺照宏訳『ジャー…

輪廻転生という設定の効能

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千野 帽子
1年前
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岩波少年文庫を全部読む。(138)ケストナー描く女の戦い、そして美空ひばり エーリヒ・ケストナー『ふたりのロッテ』

この連載で毎度毎度熱く語ってしまうエーリヒ・ケストナー作品。『ふたりのロッテ』(1949。池田香代子訳、岩波少年文庫)は戦後の出版ですが、創案は映画のシノプシスとして、ナチス時代の1942年に書かれていたそうです。 ドイツ語圏の3つの国 この小説は戦後に刊行されたのですが、作中時間はなんとなく、ナチス政権獲得(1933)の直前のようにも見えます。どちらなんでしょうね。 戦前の一連の作品に見られた、長くて饒舌で自己言及的な序章こそありませんが、〈みんなはゼービュールを知って

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