📚16【デプレッション　カリカチュア】早口言葉ではありません👄（加筆11/27AM）

デプレッション　カリカチュア
飯島幸生（精神保健指定医•精神科専門医•医師会認定産業医•医学博士）

星和書店　169頁
2022/12/18初版　
※ヘッダーは表紙部分

激混みの整形外科待合室
本日は午前診のみ&明日は休診
待つのは覚悟
コメント返信&記事拝読の予定
Xには繋がるのにnoteが開かない
本と付箋を持って来ていて良かった
お陰で読み切ってしまったわ

読書のパートナー、私のは無地
貼り剥がしが簡単で
再利用できるのが助かる
紙製じゃないけど書き込みも可⤵️

カンミ堂 ふせん ココフセンカード PATTERN ドットM CF-5008

「亥の子餅」の幟が目に入ったので、修（仮名、長男）にお土産を買って帰る
はぁ〜、疲れた

栗きんとんと亥の子餅をお買い上げ
写真撮る前に食べちゃった

当事者として興味深い本だった
但し、著者の考え方を100%支持する気にはなれなかった

カリカチュア（caricature）=戯画•風刺画
著者は精神医学会や世間一般でいわれている精神科常識の「うつ病」と臨床での「うつ病」は別という立場
「風刺画のようなモノ」という意味で本書を「カリカチュア」と名付けている

デプレッション（depression）= 現代日本では「うつ病」であるが、本来は窪み•窪地•低地•不景気•不況•不振•低気圧などの一般用語
内因由来で脳機能障害が推定される「疾病としてのうつ病」と現代の「うつ病もどき（ストレス等の外因性）」とのギャップに関する批判を書いている
じょあ、私が心療内科医から診断された「うつ病」は著者から見れば「うつ病もどき」であって「本来のうつ病」ではないってことなの？
初っ端から理屈っぽいなぁ……

本書目次

下の漫画は10年余り前に著者が娘様から見せられたもの
ラストから2コマ目に著者は反応した
殆どの読者は電話の彼を笑うところ
ところが「彼はうつ病ではない」と断言できない風潮が精神科医の中にあると、著者は危惧する

おざなり君（浅野いにお）
ロッキング•オン発行（77ページ）

私が先ずnoteに書きたいと思ったのは、うつ病（もどき？）のトリガーを引いたパワハラのこと
長らく中断していて、実は一番書きたい2人の女性は未だ登場していない
その内の1人が「うつや休職の診断書なんてメンクリ行ったら、誰でも書いてもらえるわっ‼︎」と豪語していた
彼女はそんな適当なメンタルクリニックに行ってるの？
そんなクリニックが本当に存在するのだとしたら、電話の彼を笑えない

【パワハラ編】我慢発うつ病行き〜回想録のような〜備忘録〜｜ちゃりれれ【時々ジャイアン】｜note

少なくとも私が通院しているクリニックは、初診の問診票もヒアリングも念入り過ぎるほどだった
身体症状が強く出ているときだったから、ぐったりしてしまった
診断書作成時には「うつ病と書きますが、大丈夫ですか？」と医師から問われ「うつ症状•抑うつ」と「うつ病」の間に大きな違いが存在することを初めて意識したんだった

おざなり君

ドイツ精神医学では、「脳機能障害としてのうつ病」と「うつ状態」とは明確に区別されてきた
一方アメリカでは「内因性のうつ病」と「抑うつ状態」は区別せず、連続するものと捉えていた
この流れが日本にも入ってきたんだね

マーケットとしては、1999年以後に発売された新規抗うつ薬（従来型より副作用が少なく高価）がきっかけとなり、売り上げが異常な伸びを、示している
アメリカでは10人に1人が服用していると言われている反面、服用者の69%が「抑うつ」の診断基準さえ満たしていないとは驚く

製薬会社についての興味深い記述がある
「『うつ』に悩んでいる、あなたへ」という治験案内や、うつ症状のセルフチェック表で受診を促すもの
「過眠と不眠」「食欲不振と過食」「物事に興味がない、楽しめない」「気分が落ち込む、憂鬱になる」「疲れた感じがする、気力がない」など医学的には極めて曖昧な言葉が並ぶ
著者は言う
「楽しいことに満ち、落ち込むことがなく、寝付きが良くて途中で起きず、眠り過ぎることなく、疲れた感じはなく、適度な食欲で、人生の勝者」という人がどれほどいるだろうか？と
こうして自称うつ➡️メンタルクリニック➡️抗うつ剤という見事な流れができ上がる

著者は精神科専門医でありながら「メンタルクリニック➡️抗うつ剤」という流れに警鐘を鳴らしている
但し③〜⑨に当てはまるなら、専門医受診を勧めている

①うつ状態に陥っている確かな理由がある➡️適応障害かも知れないので、抗うつ剤を希望せずカウンセリングを
但し残業が80〜100時間を超えるなら、直ぐに受診し療養の診断書を書いてもらう
②❶の環境を離れたら一時的にでも楽になる➡️「本来のうつ病」ではなく「抑うつ」である
受診するかどうかは立ち止まって考える
③不眠が続き、夜や寝ることが不安➡️受診
④身体症状があるのに原因が不明➡️「うつ病」の可能性が大きい
⑤その日によって、または時間帯によって状態に差がある➡️「うつ病」の特性である日内変動の可能性が高い
⑥日常•社会生活にヒビが入る➡️選択•決断ができない、ルーチンワークに時間がかかる等はうつ病の症状
⑦一人になることに異常に不安を感じる•頻回に身体接触を求める➡️本人に病識がなく、家族が受診させる必要がある
⑧じっとしていられない•大声を出したくなる•物を壊したくなる➡️自死企図へのエネルギー転嫁になる可能性が高い
⑨死が頭から離れない

「うつ病｣とは離れるが、診療各科のパワーバランスについても書いている
花形は、生死に関わる難易度•稼ぎから心臓血管外科医と脳神経外科医
反面、激務で拘束時間が長いため若手医師に敬遠され、益々激務に陥り、医療ミス•訴訟問題に発展する
訴訟で断トツに多いのは産科で敬遠されている
人気があるのは、眼科•整形外科•精神科
フリーな時間が取りやすく訴訟問題が少なく開業しやすく「まったりマイナー科」と呼ばれたりするらしい

歯科医院の数はコンビニより多く、過当競争に神経をすり減らしているらしい
需要が減るのは産科
需要増のトップはメンタルクリニックで、これは心療内科専門医ではないらしい
素人はどこで判断すれば良いのだろう？
因みに精神科は8位（⁇⁇⁇）

カウンセリングとカウンセラーへの需要は年々高まっている
センシティブな処方が必要なケースがあるのは言うまでもないが、グローバル大企業である世界的製薬会社が薬を売る為に、病名作りのお膳立てをし、人生課題の回避代償として患者が薬を求め、医師が処方している現状のスパイラルを断ち切るには「生身の人間と話をする」というシンプルなことに落ち着いて行くのではないのかなぁ？
はてさて一体誰が最初に旨味を手放すか？
結局のところ受診させてお薬を出した方が、クリニックも薬局も製薬会社も儲かるんだものね……

デプレッション・カリカチュア

休職延長の申出書用紙が職場から郵送で届いた
なるべく早く提出するようにと書き添えてあったので、誰にも会わなそうで社用車の出入りがなさそうな時間帯にチャリチャリとポスティングしに行った
いい加減、身の振り方を考えなくっちゃね
遠回りだけど買い物をして帰ろうか
郵便局で記帳もしようか
マグロ族なんだから仕方がない……

デカ過ぎる孤高の銀杏の木

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