もしも、こんな奴がいたら【第6話 ファンは突然に】
ファンとは、どのような存在か。応援してくれる見ず知らずの第三者のことをファンと呼ぶのなら、サクラにファンができたのは17歳の時だ。17歳のサクラに会いに行ってみよう。
17歳、高校2年生。この年代の女子は、皆ダイエットに興味を持ちはじめる。サクラもまた、その一人だった。お弁当箱を小さくしてみたり、脚が細くなる靴下を履いてみたりと、周りの女子たちが頑張る中、サクラは少し違った。本格的だった。まず、高校の図書室に通いダイエットの本を端から読んだ。どうやら、ダイエット成功の秘訣は