もしも、こんな奴がいたら【第1話 はじまり】
あなたは知っているだろうか。
人間を見守る使命をもつ妖精がいることを。
沢山の星が輝いている。いずれこの星たちは、妖精と共に成長していく人間となる。妖精たちは一つの星を選ばなければならない。そして、最期まで見守らなければならない。
「ちゃんあす」という妖精がいた。ちゃんあすは、なかなか星を選べずにいた。赤く燃える情熱的な星、知的で聡明な青い星、明るく輝く黄色の星。どの星も魅力的だった。沢山の星を探す中で、ちゃんあすは小さく控えめに光る星を見つけた。今にも消えてなくなってしまいそうな小さな星。でも、その星の光は、どこまでも続いていくような光だった。ちゃんあすは、その星を最期まで見守ることに決めた。
星の名前は「サクラ」といった。
サクラは、とても一生懸命な女の子。
この物語は、サクラの人生を、妖精ちゃんあすと見守る物語である。
おっと、忘れていたことが一つ。ちゃんあすは、妖精だから時空を旅できるんだ。過去や未来を行き来しながら、サクラの人生の色々な場面を一緒に見守ってあげてほしい。
あなたにも、あなたを見守る妖精がいます。きっと、今日もあなたを見守っているはずです。
いつか、あなたに届きますように。
そして、あなたの素晴らしさが世界中のみんなに伝わりますように。
私の心の陽射しへ感謝を込めて。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?