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もしも、こんな奴がいたら【第12話 草枕を越えて】

人生に生きずらさを感じる、ある日のサクラの心の中を覗いてみた。

「草枕」 夏目漱石


120年も前に書かれた小説を読みながら、深く共感する。本当にその通りだと思う。人の世は住みにくい。昔から変わらないんだな。


どんなに夢を語っても、努力をしても、言葉にならない何かに押し潰されそうになる。苦しい。

音楽療法に「同質の原理」といって、その時の感情に合わせた音楽を聴くと良いという原理がある。明るい気持ちの時は明るい曲を。暗い気持ちの時は暗い曲を。それが音楽療法においては一番効果的とされている。だから感情と逆の音楽を聴いてしまうと、なんだかモヤモヤする。


でも、こんなモヤモヤが心地好い日もある。


泣きたい夜に、あえてガチャガチャしたロックを聴いて泣いてみた。この気持ちの矛盾が心地好い。


サクラは夢を叶えられるか不安だった。何をするにもお金が付きまとってくるし、努力する時間が足りない気もするし。この努力は足りているのか心配だった。ずっと不安だった。


でも、実現させている人がいる。夢を叶えている人が、この世にはたくさんいるんだ。その事実は確かにある。だから、サクラも大丈夫。どんな形かはわからないけれど、必ず夢は叶うさ。そう信じて生きていくんだ。

将来、夢を語る若者に出会ったらどうしよう。自分と重ねられるかな?そして、全てを肯定して話を聞いてあげられるかな?そんな年寄りになりたいな。そんな風に生きたいな。あと何年生きられるかな。


持病もないし、健康診断でも毎年異常は診られない。けれど時々、ものすごい動悸に襲われる時がある。いつからかな。2人目の悪魔に会った後くらいから、この症状が定期的に起こる。


一生懸命に生きることは、とてもカッコいいしサクラも一生懸命に全力で生きている。よく"突っ走る"なんて表現をサクラはするけれど、それは健康へは悪影響なのかもしれない。昨日も今日も、動悸がした。死なんて先の話だと思いたいし、本来なら心配する必要もない年齢なのだけれど、やっぱり不安だ。いつか心臓が、突然止まってしまいそうな気がする。まぁ、それも人生か。それがいいや。その方が後悔が少なく空へ行けそうだもの。

草枕に書かれているように、確かに生きるのは難しい。けれど、自分の可能性を止めてはいけないと思う。例え難しくても、人の世を生きることはできるのだ。この難しさを乗り越えた先に叶った夢が待っていることを信じて。

草枕のもう一つの意味を信じて。自分の思う草枕の解釈でいい。今日の自分を越えるんだ。



自分を信じ続けるサクラへ。きっと素敵な明日が、未来が待っているからね。


あなたにも、あなたを見守る妖精がいます。きっと、今日もあなたを見守っているはずです。


いつか、あなたに届きますように。

そして、あなたの素晴らしさが世界中のみんなに伝わりますように。


私の心の陽射しへ感謝を込めて。


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