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映画鑑賞、読書の記録

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記事一覧

世界で一番美しい少年

世界で一番美しい少年

この記事で、思春期以降
「美しくなりさえすれば報われる」といった、美しくなることへの依存や執着を持って生きてきた話をした。

でも、ごく最近になって、
美しくさえいれば幸せになれるというわけではないということを、よくよく思い知らされる映画を観た。

かなり著名な役者である、ビョルン・アンドレセンの人生(特に、その美しさゆえに味わうことになったダークサイド)を描いたドキュメンタリー映画。

「ベニス

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ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

令和6年11月17日(日)

割と話題な本のようだけど、
あまり気にしてなかった本。

図書館でふと目についたので、面白くなければすぐ返却すれば良いや、と軽い気持ちで借りた。

一応、借りることを決める前にパラパラとしたときに、それなりに気になるワードがあったから、借りたのだけど。

そのワードとは、

①廊下にセックス・ピストルズ
どうやら著者は音楽ライターもやっていたとのことでロックに造詣の深

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闇堕ち要注意

闇堕ち要注意

👇2020/11/11読了

ボーダー(境界性パーソナリティ障がい)の娘を持つ父親視点での物語。

最近、自分が境界性パーソナリティ障がいなのではないか、と思い至り、調べ漁ってる中で見つけた1冊。

この著者の経歴に際立つものを感じたのも購入の決め手となった。
日雇い労働をしながら浅草の漫画喫茶で執筆を続け、授賞しデビューした人物。

興味を持って、入院中(現在アルコール依存症治療のため精神科病

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2020/11/23 「承認欲求女子図鑑」

最近読んだ本、「承認欲求女子図鑑」これはとても面白かった!

入院してから、最初はなるべく院内にある本を読むようにしていて、実家や自宅からもいくつか送ってもらって読んでいた。
そのうちどうしても読みたい本ができたから、母に1冊購入してもらった。

それ以外は、欲しい本は沢山あるけど経済的に余裕があるわけではないし、我慢していた。そのうちに、解約し忘れていたクレジットカードがあることに気づいて、それ

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17歳のカルテ

17歳のカルテ

退院して2日目、金曜日の夜に夫婦で映画を観た。
入院中から、「退院したら2人で観ようね」といっていた作品で、「17歳のカルテ」というウィノナ・ライダー監督・主演の作品。

私は20歳前後に一度見ている作品。
その時に観たきっかけは、おおたうにさんのファッションが可愛い映画に関するイラストエッセイ本で紹介されていたから。

時代背景は、大好きな1960年代だし、その時はお洋服やインテリアの可愛さメイ

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オーラの素顔 美輪明宏/豊田正義(約3000文字)



2020年アルコール依存症専門病棟入院中に読んだ本。
読んだきっかけは、病棟の本棚にあったから。

美輪明宏さんについては、10代の頃から古本屋・図書館で著書を可能な限り読み漁っていた。
なので、その考え方や生き方、美意識や美学にとても影響を受けている。

10代の頃に影響を受けたものは、もうそろそろ10年近くその思考と共に生きてきていることになるので、どのタイミングで何故、どういう感銘を受け

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いのちの輝き/ロバート・C・フルフォード



2020年の5月、大幅に体調を崩して、以前から興味のあったオステオパシーを受ける機会を得た。

その際、直後に夫も施術を受け、
夫婦揃って
「オステオパシーってすごい‼️ヤバイ‼️」と感銘を受けた。

何というか、スピリチュアル好きな2人なのもあって、その霊的な部分への働きかけの強さ、トリップ感にすごく感動した。

施術中に、感動して泪が流れた。。。

今回施術を受けた先生が特に私達に合ってい

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空(カラ)の味



たまたまAmazonプライムで暇つぶししてたら、関連に出てきた映画。

摂食障害がテーマとなっているので見てみた。

すごく痛々しくて、共感した。

過食嘔吐をしていると復讐している気持ちになる、という台詞があって、
わたしもそのタイプだった。

過食嘔吐を治すために分子栄養学の立場から書かれているコンテンツがKindle Unlimitedで読めるのだけど、そこにも「復讐型の過食嘔吐がある」

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メガネと放蕩娘/山内マリコ(2017)

メガネと放蕩娘/山内マリコ(2017)

ここ最近、体調の諸々の不調を整えるための
栄養療法が上手くいっていなくて
セロトニンやドーパミンが足りていない。

だから、鬱々として閉塞感のある日々を過ごしているのだけれど、

そんな時は、山内マリコの世界観に浸りたくなる。

この閉塞感のリアルな表現は、岡崎京子の世界観にかなり近いものがある。

ここのところは、
コミックはあまり読まなくて、活字を読みたい気分だし、小説なら図書館で読めるから、

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すべては海になる(2010)

すべては海になる(2010)

本が好きなので、
本で埋め尽くされている光景が好きで、
サムネに惹かれて観ることにした。

冒頭から、
私が思春期の頃に強く影響を受けた2冊が並んでいる映像が映し出され、興奮した。

岡崎京子の横に鈴木いづみを並べてるとか、
あの頃の私の本棚じゃないか、まるで。

岡崎京子は、手に入る限り読み漁ったし(すごくヒットするものとそうでないものの差が大きかった記憶)引用されている元ネタもしっかりとチェッ

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