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だいたいの音楽や演劇やどうでもいいただの普段の散文。
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#東京

【店舗販売について】ZINE サテツマガジン vol.3 Tokyomixtapeは書店で買うと新しい感情との出会いが増えるかもしれない

【店舗販売について】ZINE サテツマガジン vol.3 Tokyomixtapeは書店で買うと新しい感情との出会いが増えるかもしれない

▼サテツマガジンvol.3について昨年より制作しておりますサテツマガジン

2021年2冊目となるvol.3が完成しました

東京の物語を17のエピソードで紡がれる写真と日記のmixtapeです

ポケットに収まる手帳サイズで、持ち歩きながら、誰かの物語を辿りながら東京の街を感じて、自分だけの物語を思い出として作ってください

●執筆者一覧東京での物語を伺いたい方々に参加いただきました

スズキナ

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5/14日のに降り注いだ太陽と雨のメロディ

5/14日のに降り注いだ太陽と雨のメロディ

「ある音楽を聴くとそのままフラッシュバックする昔見た景色」
音楽には、そんな体験をさせてくれる力がある。

それは、決して全部、ポジティブな感情ばかりではない。

だけど、その時が最悪でも最高でも、そんな時に側にいたという事実は生きている限り、消えることはない。

2021年5月14日、渋谷公会堂でサニーデイサービスの「いいね!」ツアーの最終日を見た。
去年、この世間の状況下で延期となったライブの

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週末のレコードと帰郷と震災と身勝手な僕の出来事を聞いてもらおうとこのnoteを書いている

週末のレコードと帰郷と震災と身勝手な僕の出来事を聞いてもらおうとこのnoteを書いている

Tシャツを買った
なんとなく、気温が上がってきたからだ

ヴェルベッツのTシャツを着て、原宿にレコードを買いに行ったら、反対側からヴェルベッツのTシャツを着た人が歩いてきて、すれ違った

お互い、特に気にもせず、別に何も特別なものどはないようにそれぞれの目的地に向かう

このバンドが好きなことは、地元で過ごした10代の頃は、地元の外、都会から通っている友達の影響で、彼があまりにも「普通じゃない」こ

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それは進むべきなのか - 映画「グラフィティ・グラフィティ!」を世代も違う友達と見たっていう話

それは進むべきなのか - 映画「グラフィティ・グラフィティ!」を世代も違う友達と見たっていう話

それは進むべきなのか - 映画「グラフィティ・グラフィティ!」を世代も違う友達と見たっていう話

「刺さりすぎたよね」。
池袋の西口、雑多な喧騒が残るロサ会館を出た時に、2人が交わした会話だった。

もうすでに緊急事態宣言下で20時を少しばかり周り、飲食店は閉まっていて、人の波は駅に向かっている中で、僕たちは、名残惜しそうに コンビニエンスストアに向かって歩きながら、「夢って、かなえるべきだと思う

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who loves the sun

who loves the sun

「オルタナティブな気分でプレイリストを作って欲しい」と頼まれたので、そんな気分で流しっぱなしにするやつを作った

単なる好きな雰囲気の音楽集だった
#私の勝負曲

「誰もが居場所、あると思うし別に生きる権利あるし」 - まるで人間模様のDJミックスのようなコンプソンズの演劇を見てきて感じたことは「生きていていいのだ」ということ

「誰もが居場所、あると思うし別に生きる権利あるし」 - まるで人間模様のDJミックスのようなコンプソンズの演劇を見てきて感じたことは「生きていていいのだ」ということ

演劇をよく見ている。というか、自分がディレクターで関わらせていただいている団体もあるのだけど、相変わらず、時間さえあれば下北沢あたりの劇場をうろうろとしながら見ている。

「コンプソンズ」という劇団が大好きだ。もう、知ってから毎回友人を誘い、「今、見て欲しいから!」と一緒に観に行っている。

何より知ったきっかけの通り、チラシのデザインがかっこいい。

(最初に知ったのもあまりにかっこいいチラシの

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映像と音楽と人間と季節と-単なる必要最低限の文化的で人間らしさをな、生活

映像と音楽と人間と季節と-単なる必要最低限の文化的で人間らしさをな、生活

映画見てる?在宅してる?友達に会ってる?

気がついたらの長月。それは9月を意味しているのだけど、相変わらずの日々です。

仕事をして、映画を見て、落語を見て、友達と遊んで、本を買って、レコードを聴いて、外食をして、運動を少しばかりして、また働いて、寝て、朝が来て、また働いて、映画に行って、ご飯を食べて。

東京という街に暮らす理由は、何かの表紙にこうした「ちょっと行こうかな」と感じた時に生まれた

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そこに没頭はあるのかい? - オンライン配信をみるということ

そこに没頭はあるのかい? - オンライン配信をみるということ

東京が9月になった。少し夜は涼しいね。

僕はといえば、そんなに変わらない日々を過ごしている。

清澄白河のなんとなく言葉にできない空の広さに惹かれ、下北沢の雑踏の中で知らない誰かの創作を見て、浅草、池袋、上野、新宿で落語を見て、
友達とご飯を食べて、お茶の水や原宿でレコードを買って、日暮里や新宿でキックボクシングをして、銀座、有楽町、池袋、渋谷で映画を見ている。

神保町でラーメンを食べて、あと

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from TOKYO to everywhere.

from TOKYO to everywhere.

最近、夏だなと思う。当たり前なんだけど、夏だなと思う。

いつもと少し違うのは、フジロックもサマソニもなくって、毎年「夏フェスやで」というものがなくて、マスクをして息苦しく過ごしていて、
知らない人と距離を取らないといけないことだけ。

世界中をなんか冬から春にかけて覆い始めた目に見えない何かに怯えたり、必要以上に過敏になったり窮屈だ。

思えば、人生なんて解放感にあふれていること自体がそもそも少

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東京の風に少しだけ汗ばんで過ごした7月中旬のただの日常

東京の風に少しだけ汗ばんで過ごした7月中旬のただの日常

雨が降る。梅雨だから仕方がないのだけど、ただ、雨が降る。

どうも、洗濯物が乾かないのは困っていて、靴下が足りない。

では、乾燥機を買ったり、部屋干にすればいいのではないか。そう。

君が正論。
だけどね、今の部屋をそんな作りにできない理由がある。

在宅勤務で、いかんせんスペースがない。乾燥機さえ置く場所はないのだ。

僕はというと、相変わらず寄席に行き、ラーメンを食べ、キックボクシングで運動

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東京 2020年7月の初めに。

東京 2020年7月の初めに。

気がついたら、半袖だった。
コートとセーターを身にまとい、自分を何かから守るかのように過ごしていた2020年の冬。

軽快なスウェットとパーカー、シャツで過ごし始めたかったけれど、家の外に出なかった2020年の春。

そして、お気に入りのサマージャケットを少しだけ羽織って外に出て、自分の中のルーティンをこぼれ落ちた街の中から拾い集めていた初夏。

いつの間にか、梅雨入りという言葉を忘れていたことを

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風が迎えにくる夜に。それは6月の中旬の東京での出来事。

風が迎えにくる夜に。それは6月の中旬の東京での出来事。

あっという間に今年も6月の中旬。

ついこの間、記憶も薄れるような感じで時が経ってしまったけれど、
実家に飽きて、東京に戻って寄席に行き、落語三昧の正月はつい最近のようで、いつかの彼方のよう。

3月の後半に実家に戻り、そのままリモート大在宅時代に突入して、僕は少し病みかけた。とかまでいうのは大袈裟だけど、実際には、キツかった。

そもそも苦手な地元で、事情があったとはいえ、缶詰のようになり、仕事

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僕は彼女から脳内変換をされた - 見知らぬ老婆とバス停での15分。

僕は彼女から脳内変換をされた - 見知らぬ老婆とバス停での15分。

浅草、観音様にお参りをして仲見世通りを歩いていたら雨が降ってきた。

昨今の流行してしまっているあのウィルスのせいなのか、いつもとは違う仲見世通りの風景。

ガラガラだった。

元々予定していた出来事が急に中止となり、上野からなんとなく浅草まで歩いていき、お気に入りのラーメンを食べて、行くつもりもなかった浅草寺にお参りをした。

特に他にやることもなかったからだ。

自宅である西日暮里までは、いく

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