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Twitter https://x.com/dude29117 大学生 映画、海外ドラマ、アメコミ、バンドデシネ、カートゥーン、読書、音楽、アニメ、漫画、ゲーム なんでも好き

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「ナミビアの砂漠」感想2 ラストシーンの意味 ヘンテコ映画の存在意義

⤴︎感想記事1です ラストシーンの意味 冒頭から他人のシリアスな話題にも上の空でロン毛の彼氏の言い分を理解しようとしない主人公はラスト、自分でも意味のわかっていない中国語を話す。彼氏がどういう意味か聞いてわからないと答える。そしてわからないことを2人で笑う。 主人公はわからないことが嫌いで、ロン毛の元彼氏が謝り泣き始めると、変な人と笑って吐き捨てる。脱毛に意味はなくまた生えてくるのにネットで調べることもせず通い続ける人たちをバカにするような話もする。他人が理解できない

    • 「ナミビアの砂漠」感想 複雑さをそのまま描く

      一見淡々と進むストーリーに見えて主人公の超絶複雑な心理を描写してる作品だった 原因を一つの何かに集約させない作り 主人公は中盤、精神科医から躁鬱もしくは境界性パーソナリティ障害と診断されるが、今はまだどちらかわからないと言われる。 どちらかはっきりしないし、どっちもかもしれない。 主人公が具体的に何の精神疾患にかかっているか、はっきり示されない。 親の存在もまったく描写されない。 彼氏と喧嘩し、お前には実家があっていいよな!と吐き捨てたり、精神科医との会話で家族との関係

      • 「エイリアン ロムルス」感想 アンドロイド君との正しい付き合い方

        過去作を踏襲しアップテート ストーリーの展開、ホラーという要素、グロい、キモい、痛そうな世界観、プロットまでもシリーズを踏襲、特にやはり一作目を意識しているようで、めちゃくちゃ面白い! 1作目の忘れてはいけない魅力 映像のかっこよさですよ! 「ブレードランナー」「ブラックレイン」「エイリアン1作目」のようなセットをちゃんと作り、ライティングにこだわりスモークを焚いて画面に映るもののレイヤーを重ねていくあのリド様の魅力的な映像が今作でも踏襲されてると思います。それを後ろか

        • 「インサイドヘッド2」感想 見る認知行動療法映画 その先にあるセルフラブ

          思春期のいい子じゃない側面 物語の前半部分、思春期に入る前のライリーは、純粋に自分がいいと思ったことをするじゃないですか。 親切ををしたという記憶がライリーのジブンラシサの花を形成し、自己肯定感の高い子に育つわけですが、思春期に入り自我が芽生え始めると、今までの親切がいいと思うから親切にするっていう純粋な考え方はできなくなってしまいます。いい子でいるか悪い子でいるかに打算と損得の感覚が芽生えるからです。 物語の中盤から、今後別々の進路に進むであろう昔の友達を切りすてた

        「ナミビアの砂漠」感想2 ラストシーンの意味 ヘンテコ映画の存在意義

        • 「ナミビアの砂漠」感想 複雑さをそのまま描く

        • 「エイリアン ロムルス」感想 アンドロイド君との正しい付き合い方

        • 「インサイドヘッド2」感想 見る認知行動療法映画 その先にあるセルフラブ

          「きみの色」 感想 神は細部に宿る!山田尚子の言語に頼らない映画ならではの演出手法

          「きみの色」感想記事の続きと 山田尚子監督の、言語に頼らない演出技法についての記事です。 一つ目の感想記事です!↓ なにかを作る楽しさ 「きみの色」の物語の展開は淡々としていて、倒すべき敵や、物語を盛り上げるための対立がない。 その代わりに日常の細かな描写やキャラクター同士の関係、感情の機微に重きが置かれている。 そして何より、バンドを組み、音楽を作る過程を丁寧に描写していて、キミちゃんの色を音楽にしたい!という目標設定から、歌詞のインスピレーションを学校の授業から受

          「きみの色」 感想 神は細部に宿る!山田尚子の言語に頼らない映画ならではの演出手法

          「きみの色」感想 変えることのできないものを受け入れる力をください

          山田尚子監督の過去作「けいおん」からの進化 けいおんでは大人という存在がほとんど不在でした。その点で今作では、むしろ大人という存在が、でしゃばりすぎるほどに登場し、子供である主人公たちを陰から見守る存在として描かれます。 主人公たちは子供といえど、高校生で親離れする年齢です。そのため、作永きみは学校を勝手にやめたことを親には隠していますし、影平ルイは、まるで医者という職業を継がなきゃならないというプレッシャーから逃げるように、母親から隠れています。 子供だけのファンタ

          「きみの色」感想 変えることのできないものを受け入れる力をください

          映画「ツイスターズ」を見て、グレンパウエルの魅力に酔いしれる

          めっちゃオモロいやんけ ちなみに、一応ネタバレありで まず冒頭のタツマキのシーンから前作超えですわ!前作でなかなか成功しなかった、ちっちゃい、まん丸のマシーン飛ばしてデータを取るみたいな作戦を今作では冒頭から、しかも原理はよくわからんけどタツマキを止めることができる装置として登場させ、しかも成功?させたと思いきや思った以上にタツマキがデカかったらしく、 その後の冒頭のマジかー!という展開! まあまあ愛着の湧く、若干感情移入してるキャラクターたちが、こうも無惨に散ってい

          映画「ツイスターズ」を見て、グレンパウエルの魅力に酔いしれる

          インサイドヘッド2を見て情緒をぐちゃぐちゃにされた挙句面白すぎて傑作すぎて死んだ

          深掘り記事👆 1年間の映画のランキングみたいなものを考える時、ピクサーは除外しようと思います。 なぜならランキング上位がピクサーで埋まってしまうからです。 もしピクサー含め今年の映画ランキングを作るならインサイドヘッドは堂々の1位です(2位は吉田恵輔のミッシング) もうまず、これは本当に好きな面白い映画にありがちなことなんですけど、別に泣きどころではない場面で泣きます。 アクロスザスパイダーバースなんて冒頭のシーン(グウェンの最初のシーンじゃないですよもっと前のただ

          インサイドヘッド2を見て情緒をぐちゃぐちゃにされた挙句面白すぎて傑作すぎて死んだ

          なぜ映画を見たり海外旅行に行くと、価値観が変わると言われてるのか

          ありのままの自分でええんだよ?とか自分の好きなことに全力になれ!とかいうじゃないですか? よくわかります。自分軸を持っていれば何かしらの構造や他人の価値観に左右されることがないので、メンタルにいいし、自分の人生を生きてる感じがしますよね。 でも実際こういう価値観って骨の髄まで理解することって難しいじゃないですか つまり就職ってくだらないよね。だから新卒カードを捨ててバンドマンになろう!みたいに実際に実行に移せる人って少ないじゃないですか? それはこういう価値観が理屈や知識と

          なぜ映画を見たり海外旅行に行くと、価値観が変わると言われてるのか

          服を着る、買うとき突如として始まる高度な心理戦についての学術的論文

          別に何着てもいいんだけど、自分が好きな服を自由気ままに着ることほど難しいことはないじゃないっすか? 服を選ぶ時に私的に大切にしてることとして、まず当然ですが、自分がどんな服が好きか。それぞれ好みがあると思います。誰々みたいな服を着たいとかね。 2つ目の軸に他人からどう見られたいか。 派手な服は好きだけど他人からはそこまで派手な性格に見られたくないから、もう少しデザインを落ち着かせようみたいな。 3つ目の軸にTPOにあっているか。 これは別にフォーマルな場じゃなくても、考

          服を着る、買うとき突如として始まる高度な心理戦についての学術的論文

          『ゴーストワールド』よんだ

          主人公の眼鏡の子は常に誰かを見下し、自分は他の人とは違うという意識を持ってる。 何者かになりたいという意識は思春期の子は誰もが通る悩みだけど、この子の場合はそれが自己肯定感の低さから来てる様子。 サタニストカッコいい!とかいいながら、ゴミと言ってほっぽってた自分の大切な雑貨を手元に戻すことができたとき、神様ありがとうと言ったり 見知らぬおじさんに嘘のラブコールをして、ダイナーに呼び出して笑いものにしようとするも、あんまり楽しめなかったり… カッコつけようとするも心の中

          『ゴーストワールド』よんだ

          「ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリデイ」は最高のこういうのでいいんだよ映画だ!

          千葉のミニシアター、千葉劇場でみた な映画だった 70年代映画的な演出や話運びが全編通してオマージュ?されるわけだが、 海外版予告にもこの演出は徹底していることを知っているか!? こういう演出されるとやられちゃうね! ポールジアマッティの演技と可愛げが最高のは言わずもがなだけど、 個人的にはこの映画の衣装とか小物とか出てくる飯やテレビの内容に至るまで細かいディテールが可愛くてオシャレでよかった お気に入りのシーンはthe most wonderful tim

          「ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリデイ」は最高のこういうのでいいんだよ映画だ!

          デッドプール&ウルヴァリンを見て感じた感想と今後のMCUに思うこと

          たぶんこのnote誰も読んでないだろうから大丈夫だとは思うけど、何かの間違いでこのゴミnoteに辿り着いてしまった方のために念の為に先に言っておくと、バリバリネタバレ全開の記事になると思うので気をつけてくれや! ただひたすらカオスだった! 正直見る前は若干の不安感があった 監督のショーンレヴィの過去作であるフリーガイやナイトミュージアムは面白いが子綺麗にまとまりすぎてて脚本のカオスさというか、展開の予想のできなさが面白さの一つだったデッドプール2(個人的にはまとまってる1

          デッドプール&ウルヴァリンを見て感じた感想と今後のMCUに思うこと

          なぜ山に登るのか

          俺たち登山家の永遠の哲学「なぜ山に登るんか」 答えのでない永遠の謎と思われていたこの問いに、天才思想家dudeが、答えを教えて進ぜよう! 自然が綺麗だし運動すると気持ちいいからや

          なぜ山に登るのか

          心を動かされる偉人の名言はなぜ危険?

          偉人の名言ってありますよね? 例えば野球選手の野村克也は「努力できる人はどんな天才にも勝る」と努力の大切さを説いています。 相田みつをは「めしを喰って静かに息をついていたら いつの間にか日が暮れて 気がついた時は墓場の中」と人生の時間の有限性について説いています。メメントモリというやつですね。 こーゆー名言って、なんだか心を打たれますよね。人生の色々な場面で励みになりますし、ハッとさせられる名言も多いです。 ただ、こういう名言ってある程度、一定の距離感を持って接するこ

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