「ジョーカー フォリ・ア・ドゥ」考察9 ハーレイクインが身籠った赤ちゃんの正体
⤴︎ 先にこっち読んでね
ハーレイクインは中盤、アーサーとの子供を授かったということを伝える。
だが中盤、ハーレイはアーサーに嘘をついていたということが判明する。
金持ちの娘で精神科医だったのだ。
だとすると、ハーレイが子供を授かったというセリフも、ジョーカーの恋愛感情や夢への誘惑を増幅させてアーサーをジョーカーにするための巧みな洗脳の一部だったのではないか?
一回の性行為で身籠るのも違和感があるし、アーサーが自身のジョーカー性を捨てて、そのせいでジョーカー的な側面だけを愛していたハーレイがアーサーのもとを去る場面で、仮にアーサーが父親ならもう少し葛藤があるだろう。それなのに、スッパリと別れを告げている。
ハーレイの子供ができたというセリフは嘘なのだ。
まあ嘘ってわけではないか
今作においてジョーカーの子供とは、ジョーカーに影響された信者たちのことだろう。
ジョーカーチルドレンの熱が高まったことをハーレイは子供ができたと表現したのかもしれない。
ちなみに今作のラストではジョーカーの子供の誕生が描かれる。
ジョーカーは最後、名もなきジョーカーチルドレンに殺される。
ジョーカーに理想を持ち、裏切られ、そして殺す。
自分の口を引き裂き、ジョーカーチルドレンの誕生だ。
それを産んだのはジョーカーのカリスマ性と、ハーレイクインの愛情と夢への誘惑を使った洗脳、2人の力で生み出したのだ。
ラストシーンについては今後の記事でさらに深堀り考察する