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「ジョーカー フォリ・ア・ドゥ」考察4 なぜ80年代のアメリカが舞台なのか

⤴︎先にこっちを読んでくれや

80年代アメリカが舞台の今作はロナルドレーガンがアメリカの大統領だった時代だ。レーガノミクスと呼ばれる大幅減税、財政支出削減を実施した。強いアメリカ、小さな政府、新自由主義を掲げた。
企業にかける税金を減らし、制限をなくして自由に競争させ、それによって労働者のやる気を出させて経済を活性化させようと試みたのだ。
だが税金をかけるということは富の再分配につながる。そのうえ新自由主義というのはできるやつはできる、できないやつはできない。金持ちと貧乏の差は開き、アーサーのような人間は個人主義の名の下に見捨てられる。


支出の削減として社会福祉関係の予算を削減し、低所得者層が犠牲を強いられることになった。
つまり、アーサーが貧乏でやりきれない生活をしているのは、レーガンの政策がアカンかったというのが理由なのだ。
そここそ、責めるべきポイントなのに、アーサーたちは自分たちをバカにする金持ち連中という抽象的な概念のようなものを敵と認定に暴動を起こした。

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