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#マクロ経済学

2020年に読んだ経済書まとめ

2020年に読んだ経済書まとめ

2020年に読んだ経済学とか政治経済の本についてまとめておくのを忘れていた。あんな歴史に残る外生的ショックがあったのに。まあ昨年は英語学習と仏教に時間をかけるようになったのでやむをえないのであるが。

というわけで取り急ぎ。まずはModern Monetary Theory(MMT)関連書籍から。昨年は画期的な本が2冊でている。

世の中では難しいことを簡単に説明するのがよいことみたいになってるが

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ステファニー・ケルトンの一般向けMMT解説書の邦訳がやっと出た

ステファニー・ケルトンの一般向けMMT解説書の邦訳がやっと出た

ステファニー・ケルトンの『The Deficit Myth』の邦訳『財政赤字の神話』の邦訳が早川書房から出版された。経済学の素養がない人に、Modern Monetary Theory(MMT)を説明するという趣旨である。政府の赤字、貿易赤字に関する様々な神話、つまり思い込みを解き明かしていく。本書を読み終わると、いかに誤ったレンズを通して現実を見ているかわかるだろう。

私は英語しかまだ通して読

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軽部謙介『検証 バブル失政――エリートたちはなぜ誤ったのか』読書メモ

軽部謙介『検証 バブル失政――エリートたちはなぜ誤ったのか』読書メモ

以前に平成は残念な時代だったということを書いた。

そしてその直前がどういう時期だったのか再確認しておこうとこの本を手にとってみたのだ。昭和末期のバブル発生について政策面から検証したものである。

著者は経済政策に強いジャーナリストでこのてのルポをたくさんものにしている。マクロ経済政策の理解については甘いところもあるが、一介のジャーナリストにそれを求めてもしかたないので目をつむろう。

本書は、主

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長かった第二次安倍政権もおしまいか

長かった第二次安倍政権もおしまいか

2020年8月28日、体調不良を理由に安倍晋三内閣総理大臣は辞意を表明した。7年8ヶ月にわたる長期政権であった。
とりあえずはお疲れ様であり、体調管理につとめてほしいところである。

当科にまわってくる潰瘍性大腸炎は、若年者の全大腸型で大腸全摘が必要だったり、下血がどうしてもコントロールできなくて大腸全摘の止むなきに至るとか、悲惨な病気という印象が強い。そのため総理大臣などというストレス満載の激務

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令和元年の振り返り

令和元年の振り返り

2019年ももうすぐ終わりなのでnoteでの活動を振り返る。たくさんの人にスキ、お買い上げしていただき感謝感激です。ありがとうございました。反響の多かったもの、個人的に思い入れのあるものを中心に取り上げます。

1.反響の最も大きかった記事令和元年ということで自分にとって平成とはなんだったかを子供たちへの想いもこめて書いたこの記事はたくさんの人に読んでいただけたようである。天安門事件のこともいれて

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書評『父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話』

書評『父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話』

書評です。ヤニス・バルファキスのこの本はずいぶん前から話題になっていたのになかなか邦訳がでなくて英語版(原書はギリシャ語)読むかどうしよう悩んでいたら3月に邦訳でてたらしいのでお買い上げ。

著者のバルファキスは、2015年ギリシャ危機のさいにギリシャ財務相をつとめた経済学者である。彼が10代の娘に経済について易しく語るという体裁になっており、たいへんわかりやすい。まず第1章はジャレッド・ダイアモ

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井上智洋『MMT 現代貨幣理論とはなにか』読書メモ

井上智洋『MMT 現代貨幣理論とはなにか』読書メモ

主流派経済学よりの立場からMMTを解説した本。薄くて読みやすいです。

須藤さんのおっしゃるとおり簡潔なのもいい。

1から4章はMMTの事実説明的な部分の解説。ひっかかるのは1章でデフレ脱却を強調していること。MMTにおいてはデフレ脱却は直接的な目標ではない。目標は完全雇用である。完全雇用が実現すれば結果的にインフレにはなるだろうけど。この点以外はおおむね納得できる内容である。

2章の租税貨幣

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ビル・ミッチェルがやって来た その2

ビル・ミッチェルがやって来た その2

昨日11月4日、京都市国際交流会館にて薔薇マークキャンペーン主催でビル・ミッチェル教授のセミナーが行われ、またしても聴講してきた。

今日は松尾匡教授と朴勝俊教授よりいくつか質問が事前に提出され、ミッチェル教授がMMTのアウトラインを話しつつ、質問に答えていくというスタイルであった。ただし通訳を介してすべての質問に詳細に答えるのは不可能なので、仔細は順次ブログにアップしていくとのことでした。誰かが

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ビル・ミッチェルがやって来た

ビル・ミッチェルがやって来た

11月2日土曜日、MMT提唱者の1人であるビル・ミッチェルさんが京都大学にて講演されたので行ってきた。本やブログで知ってる人が目の前で喋ってるというのは不思議な感覚だった。

オーストラリア訛りが凄くて聞き取るのに苦労したけど、通訳の方々の活躍により楽しく聴くことができた。

印象に残っているのは、税の役割は民間から実物支出の余地を奪うことだと強調されていたことだ。税は貨幣的な意味では財源ではない

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『21世紀の貨幣論』メモ

『21世紀の貨幣論』メモ

数年前に邦訳されてその面白さから一部で大受けしたフェリックス・マーティン『21世紀の貨幣論』の覚書。貨幣の歴史を学ぶならこの一冊という感じである。

まず財のやり取りは、物々交換ではなくなんらかの経済的概念をもとにした信用取引であることをヤップ島のフェイの事例などで例示する。次いで貨幣の要件についての説明となるのだが、一つは普遍的な経済的価値という概念、二つ目は文字、数字を基盤とする会計技術である

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