ビル・ミッチェルがやって来た
11月2日土曜日、MMT提唱者の1人であるビル・ミッチェルさんが京都大学にて講演されたので行ってきた。本やブログで知ってる人が目の前で喋ってるというのは不思議な感覚だった。
オーストラリア訛りが凄くて聞き取るのに苦労したけど、通訳の方々の活躍により楽しく聴くことができた。
印象に残っているのは、税の役割は民間から実物支出の余地を奪うことだと強調されていたことだ。税は貨幣的な意味では財源ではないのだが、実物支出のリソースを確保するという意味では財源である。
これに関連して、柴山桂太氏のトランプが壁を作ることには反対かとのやや意地悪の質問に、壁を作ろうという発想は腹立たしいが、財源のことではけっして反対しない。その鉄やコンクリートはどのように確保するのかということは気にかけるが、と答えておられた。
問題なのは貨幣そのものではなく、real resource spaceなんだね。
あとはパラダイスシフトがおこるには葬式が必要だというのはうけた。古い抵抗勢力がいなくならないといけないってことだ。質疑応答のときにネオリベラリズムがいかにしてヘゲモニーを握ったかについて簡単に解説されていたが、ネオリベラリズムにしたって30年以上かかったのであるから。
そして会の後に、ミーハーなあたくしはミッチェル先生にサインをもらったのであった。
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