令和元年の振り返り
2019年ももうすぐ終わりなのでnoteでの活動を振り返る。たくさんの人にスキ、お買い上げしていただき感謝感激です。ありがとうございました。反響の多かったもの、個人的に思い入れのあるものを中心に取り上げます。
1.反響の最も大きかった記事
令和元年ということで自分にとって平成とはなんだったかを子供たちへの想いもこめて書いたこの記事はたくさんの人に読んでいただけたようである。天安門事件のこともいれておけばもっとよかったかも。
続いて女性の社会進出がもたらす帰結を、医学部入試における女性差別を手がかりに論じたこれは記事の大部分が有料エリアであったにもかかわらずご好評いただいている。
拡散したのは白饅頭師匠のおかげもある。noteの通知欄が大変なことにはなっていたが、かなり怒られそうな内容であるにもかかわらずtwitterのほうが静かなものであった。これが有料の威力なのかと思ったものだ。
有料記事では婚活のやつがご好評いただいた。真面目に婚活している男女のためということで無料にしようかと思ったこともあったが、やや怒られそうなこと(というか身も蓋もないこと)や、プライベートな内容を含むこと、かなりの物量を投下して得られたノウハウであることからこの値段設定としている。
2.経済学のこと
経済学についてはMMTの創始者のひとりビル・ミッチェル先生の来日講演が印象に残っており、これについていくつか記事を書いた。
経済学の本はいろいろ読んだが、これが一番印象的だった。子供にも読ませたい一冊だが、記事じたいはあまり読んでもらえず自分の力不足を痛感した。
MMTに関しては、昨年まででは考えられないほど和書が出版された。2冊だけおすすめしておきたい。ひとつはシェイブテイルさんの一冊。薄い、安い(Kindle unlimitedなので)、読みやすいの三拍子揃っている。特徴は議論の多い雇用保証プログラムについてはほぼなにも書かないで、MMTの事実説明的な部分にだけ着目していることである。そのためさらっと読めるのである。
もうひとつは最近出版された井上智洋氏のものである。中野剛志さんや藤井聡さんの解説書も面白く読めたのだが、政治色の強いところがひっかかるという人もいるだろう。本書は比較的中立的であるのと、シェイブテイルさんが割愛した雇用保証プログラムについて鋭くつっこんでいるところが良い。
3.英語学習
英語関連の記事はもっと書きたかったのだが、リソースの関係でたいした分量にならなかった。来年はここにもっと力を入れたいと考えているのでご期待ください。読者のみなさんだけでなく、ご子弟の勉強の参考にもなるようにするつもりである。ただまあ英単語暗記については書き尽くした感はある
4.その他の書評
今年はたくさん本を読んだので書評もそれなりに書いた。原則として書評は有料記事にしないのだが、下の2冊は怒られそうな内容になったので一部有料とした。飯山陽さんの本は面白くておすすめだけど、もう1冊はたいがいでありまして、いま有料エリアを見直したまあまあ酷いことが書いてありました。
その他に反応の良かった書評はこれかな。いかにインプットを加速させつつ、アウトプットも確保するかというのは皆さん興味のあるところなのだと思った。
もうひとつ個人的に大事だったのは左派加速主義の本『Inventing the Future』だ。機械化していく経済を肯定的にとらえることができるようになったし、なぜ政治左派がだめかよりはっきり認識できた。まあそれはとうの昔にマーク・フィッシャーが指摘していたことでもあるのだが。
5.終わりに
そんなわけで来年もインプットとアウトプットをがんばっていきたいです。テーマは主に語学学習と左派加速主義になると思います。それでは良いお年を。