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考察・メモ・ポエジー

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抽象性の高い文章、何らかの考察、あるいは展覧会用のキャプションなどを載せています。
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2019年12月の記事一覧

なんかそろそろのアレなのでというお話(2019年の展覧会、良かった本など)

なんかそろそろのアレなのでというお話(2019年の展覧会、良かった本など)

さて年の瀬になりましたが、なんだか色々と間に合いそうに無いので、今の時点でできることを書いておきます。今これを読まれているあなたにとって、2019年はどんな年でしたでしょうか。

私は、そうだなあ、色々なセレンディピティに出会って自分自身を取り戻せたと言うか・・めっちゃ平たいこと言ってしまった。

駆け足になりそうですけど、今年よかったものなどを振り返ろうと思います。

今年よかったなあと思った展

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孤独のバイアス、アイデンティティのパラドックス

孤独のバイアス、アイデンティティのパラドックス

「孤独感とは本来的な意味で「孤独」な人間には訪れず、人は誰かと接触をすることにより、孤独感を味わうものである」というようなことが、高校生の頃に読んだ医療系エッセイの中に書かれていたことを時々、思い出す。

それを誰が書いた文章だったか覚えておらず、また、原文が英語だったのでニュアンスが違うかも知れない。・・そもそも孤独というものは「我々が一人である」と感じる時に自覚するものではないのだろうか?

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幽霊・分散・ディスクール(2019年の投稿を振り返る)

幽霊・分散・ディスクール(2019年の投稿を振り返る)

今年も早いものであと数週間となりました。巷では今年の仕事内容や、今年のベストディスクなどについての発表が俄かに盛り上がっていて羨ましいなと思う反面、

何度か書いているのですが筆者は長らく自分自身を失った状態で過ごしていたため、このように何かについて話ができるようになったのは2019年10月からとなります。

また、noteの投稿には過去の作品のブラッシュアップも含んでいるため、投稿された記事の割

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自由・孤立・ワインおよびチーズ(アイデンティティについての考察)

自由・孤立・ワインおよびチーズ(アイデンティティについての考察)

本稿は「もし何でも叶えられる魔法が使える神様が現れたら?」というテーマを元に私が19歳のちょうど今頃に書いた手記と、29歳になった筆者が考えたアイデンティティについての思考をめぐるエッセイ?的なものです。

「神様、チーズをください」はほとんど原文ママで載せていますが、全体的な意味を損ねない程度に一部、補足として文章を追加しています。



後半の「余、アイデンティティの普遍性について」は、「神

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