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徒然日記

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2019年8月の記事一覧

8月の終わりに

 今日で8月が、夏が終わってしまう。

 8月31日という日が来るたびに、胸が痛くなる。

 この夏に、何か特別なことをしていても、していなくても。

 あるいは、何か事件が起こってもいなくても。

 夏の終わり…は、ざっくりと何か大きな物を見送るような、そんな気がする。

 

 暑さに強いわけではないが、それでも一年の中で好きな季節を問われたら「夏」と答える。

 「夏」、いや「夏休み」には何

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気になる本~「印象派の歴史(上下二巻本)」

 またもや気になる本を書店で見つけてしまった。

 印象派は日本でも人気が高い。

 カレンダーの絵柄としても定番だし、毎年どこかで必ず印象派関連の展覧会が開催される。(てっとり早く入場者数とお金を稼ぐには良いのだろう。作品も多いからつぶしもきくだろうし)

 読みたい。

 印象派の歴史を一度自分でもまとめ直してみたい。

 印象派の登場は、西洋美術史において、ルネサンスと並ぶ大きな変革期とも言

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徒然日記~「宮仕えはつらいよ」シリーズ化計画中

徒然日記~「宮仕えはつらいよ」シリーズ化計画中

 ダッシュボードを見ると、この二つの記事が上位に来る。

 …ので、三作目として今日は「ルーベンス(下図)」を書くつもりだった。

 が、もう少し練りたくなってきたので、今日は裏話的なものを。

 とりあえずは、タイトルについて。

 大抵の方はすでに気づいているとは思うが、映画「男はつらいよ」が元ネタになっている。

「宮廷画家は~」とするべきかとも迷い続けているが、「宮仕え~」の方で落ち着きそ

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徒然日記

「海外に縁がある」

 占いで見てもらうと、よくそんなことを言われる。

「海外に出た方が良い」

 確かに、大学時代は交換留学でヴェネツィア大学にいたこともある。そのころは大学に残って研究職につくことを夢見ていた。

 その後、「研究」がどうも自分のやりたいことと違うのでは、と思い、外に出たい、と思った。研究を続けたところで、食べて行けるのか。

 しかし、世の中はそううまくはいかない。就職活動

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そろそろと小説を書き始める

そろそろと小説を書き始める

 小説を書きたい、とは漠然と思い続けてきた。

 小説家になりたい。今はあまり向いていると思えない仕事に就いていても、いつかは、小説を書く人になりたい。

 だが、一字も書けないまま、ここまで来てしまった。

 自分ならではの世界、自分にしか書けないものとは何なのだろう。ちゃんと構築できるのか。

 ごちゃごちゃと考えて、一歩も進めない。

 歴史・時代小説になると、特に実在の人物について書くとな

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徒然日記~最初の一歩を踏み出せば、後は少しは楽になる

 昨日、初めてnoteの記事を有料公開で設定して見た。

 前々から、やりたいとは思っていた事だった。

 今年の初詣でお願いしたことの一つは、「自分の書いたものをまとめた電子書籍を出すこと」。

 しかし、どうやったら売れるのか。どうやったら読んでもらえるのか。

 その実験も兼ねて、noteで記事を売れるようになれたら、とは思ってきた。

 考えてばかりで、一歩を踏み出すのが遅れるのはよくある

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新しい道を開拓したい

 できるなら、記事を書くこと以外にも、拠り所が欲しいな…と思うのは、どうなのだろう?

 以前、仕事をやめたい、と思ったとき、ノートに記事に仕えそうなネタを書き出していると、心が安らいだ。書いているうちに、「どうせやるなら、思いっきり笑える記事に仕立ててやれ」といたずら心も湧き上がってきた。(その結果が↓)

 私自身が、腹を抱えてスカッとしたかった。それだけである。

 だが、もしも記事が書けな

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どうしたものか

どうしたものか

 どうしたものか。

 先ほど、スタバでチャイティーラテを引っかけながら、メモを作っていた。

 テーマはボッティチェリ。

 ロレンツォ・イル・マニーフィコが君臨した、フィレンツェ・ルネサンスの最も輝かしく華やかな時代、そして彼の死後、怪僧サヴォナローラの神権政治のもと、「虚飾の焼却」が行われた時代とを、彼の生涯と共に紹介したい。

 そう思っている。

 が、いざメモを作ってみれば…自分の中の

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徒然日記~久しぶりに漱石を書き写してみた

徒然日記~久しぶりに漱石を書き写してみた

 昨日、久しぶりに書き写しをしてみた。

 題材は、夏目漱石の『夢十夜』第一夜。

 死にゆく女に、「百年後に会いにくるから、待っていて欲しい」「自分を埋めたところに星の破片を目印においておいて」と頼まれ、主人公は聞き入れる。

 このやり取り、女の描写、そして「再会」の時…描写の一つ一つが硬質で美しい。

 ああ、こういう話だったっけか、と思った。

 

 小説の書き写しは、ライターとして活動

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行き止まり

 発想力には自信があるつもりだった。

「もっと面白くしてやれ」と、色々考えるのも楽しい。

 だが、書いていると、行き止まりにぶつかることが往々にしてある。

「これ、本当に面白いと思ってもらえるかな」と。

 内容がマニアックすぎないか。

 正確に書くこと、とりこぼしがないことに、頭がいっぱいになりすぎて、かえって文章がごちゃごちゃとしたものになっていないか。

 ダイエットさせて、すっきり

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青林檎の歌

青林檎の歌

青林檎与へしことを唯一の積極として別れ来にけり 河野裕子

 短歌にはまった中高時代、河野裕子さんの歌が特に好きだった。

 有名な「たとへば君 ガサッと落葉すくふやうに私をさらつて行つてはくれぬか」とは教科書で出会った。爽やかな読み口で、心にずんとインパクトをもって触れてくるのが印象的だった。

 他にどんな歌を詠んでいるのだろう。

 なぜ、教科書には一人につき一首しか紹介していないのだろう。

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気になる本リスト

気になる本リスト

・古代アテネ旅行ガイド

 本を読むことは旅に似ている。

 ちょっと変わった旅行先に手を伸ばして見るのも良い。

 ハンディな文庫本、という形態がまた手軽。

・欲望の名画

 「欲望」は、人間の根幹。

 「want」は、しばしば前に進む力になる。(その結果が、良い物にしろ悪い物にしろ)

 mustよりは、wantで生きたいと思っている。

・名画という迷宮

名画という迷宮 (PHP新書

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知ってるつもりが一番危ない~ルネサンスについて見なおそう

知ってるつもりが一番危ない~ルネサンスについて見なおそう

「知ってるつもり」が一番危ない。

 ルネサンスについて説明しろ、と言われた時、すぐに言葉が出てこない自分がいる。

 それに気づいた時に、愕然とした。

 前なら、受験生時代か、あるいは大学時代なら、訥々とでも言葉をひねり出しただろうに。

 私にとって、「ルネサンス」という言葉から思い浮かぶのは、まず「美術」だ。私に限らず、多くの人がそうかもしれない。

 ルネサンス…中世に絶対的な権威として

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一行日記

一行日記

 カラヴァッジョ展がやはり気になる。SSも久しぶりに書きたい。